
パスポート手数料引き下げの詳細
政府は2026年7月1日以降の申請分から旅券手数料を大幅に引き下げる方針だ。18歳以上の10年有効パスポートは現行の窓口申請16300円から9300円、電子申請で8900円となる。最大7000円の減額で、5年有効パスポートは18歳以上を廃止し、18歳未満を対象に一律で窓口申請4800円、電子申請4400円に統一する。この変更は旅券法改正案に基づくもので、すでに閣議決定され国会で審議が進んでいる。
電子申請を活用すればさらに400円安くなり、若年層の海外経験促進を狙った措置だ。申請混雑が予想されるため、7月以降の海外渡航予定者は6月までの取得を推奨されている。以下は現行と変更後の手数料を比較した表である。パスポート手数料の現行と変更後比較(単位:円)
| 年齢区分 | 旅券種別 | 申請方法 | 現行手数料 | 変更後手数料 | 減額幅 |
|---|---|---|---|---|---|
| 18歳以上 | 10年有効 | 電子申請 | 15900 | 8900 | 7000 |
| 18歳以上 | 10年有効 | 窓口申請 | 16300 | 9300 | 7000 |
| 18歳以上 | 5年有効 | – | 10900-11300 | 廃止 | – |
| 18歳未満(12歳以上) | 5年有効 | 電子申請 | 10900 | 4400 | 6500 |
| 18歳未満(12歳以上) | 5年有効 | 窓口申請 | 11300 | 4800 | 6500 |
| 18歳未満(12歳未満) | 5年有効 | 電子申請 | 5900 | 4400 | 1500 |
| 18歳未満(12歳未満) | 5年有効 | 窓口申請 | 6300 | 4800 | 1500 |
この表から、成人層の10年有効パスポートで最も大きな恩恵があり、若年層の5年有効パスポートも一律化により負担軽減が見込まれる。
国内線燃油サーチャージ導入の動き
一方で国内線航空運賃に燃油サーチャージが導入される可能性が高まっている。現在はフジドリームエアラインズのみが導入済みで、2026年5月発券分から大幅値上げとなり、短距離路線で2800円、長距離路線で3000円程度に達するケースもある。
JALは2027年4月からの導入を計画し、ANAも2027年度中の導入を検討中だ。スカイマークも同様の動きを見せている。理由は中東情勢悪化による航空燃料価格の高騰で、国内線事業の収益悪化を背景とする。国際線ではすでに高額サーチャージが適用されており、国内線への波及で旅行コスト全体が上昇する見通しだ。
値下げと値上げが同時に進む背景
パスポート手数料引き下げと出国税引き上げはセットで議論されてきた。出国税は現在1000円だが、2026年7月から3000円への引き上げが予定されており、観光公害対策の財源確保が主眼だ。増収分の一部をパスポート手数料の減額に充てることで、日本人旅行者への配慮を示す形となっている。
政府はパスポート保有率向上とオーバーツーリズム対策の両立を目指すが、タイミングの重なりが旅行者側の不満を招いている。10年有効パスポートの初期コストは下がるものの、毎回の出国税負担が増えるため、実質的な還元効果が限定的との指摘が出ている。
不満の声が多い現状
ネットやSNSでは不満の声が相次いでいる。パスポート手数料の値下げを歓迎する意見はあるものの、出国税3000円や燃油サーチャージ値上げでトータルコストが増加すると指摘する声が多い。特に頻繁に海外旅行する層からは、1回の出国税増額分が手数料割引を上回るケースがあり、実質増税感が強い。
国内旅行者も国内線サーチャージ導入で航空券総額の上昇を懸念。新幹線や車移動へのシフトを検討する動きも見られる。全体として旅行控えの心理的ハードルが高まっており、政府の旅行促進策が逆効果との批判も聞かれる。
ANAスーパーフライヤーズカード刷新に改悪の声
ANAはスーパーフライヤーズカードの制度を刷新する。2028年4月からSFC PLUSとSFC LITEの2区分を導入し、ANAカード・ANA Payの年間決済額が300万円未満の場合、ANAラウンジ利用ができなくなり、スターアライアンス資格がシルバーに格下げされる可能性がある。判定期間は2026年12月16日から開始される。
これに対し、既存会員から強い改悪の声が上がっている。カード保有だけで享受できた特典が決済実績次第となるため、負担増と感じる利用者が多い。一方で、本当の上級会員のみにサービスを集中すべきだという意見や、ラウンジの混雑が緩和され民度が向上するとの肯定的な声も事実として存在する。国内線サーチャージ検討と相まって、ANAユーザー離れを招く恐れもある。
旅行コストの上昇が続く中、航空会社や政府は利用者への丁寧な説明と負担軽減策のさらなる検討が求められる。最新情報は外務省や各航空会社公式サイトで確認を。



