
東京都港区赤坂のIT関連会社「Linuxジャパン」の代表取締役・水口克也容疑者(49)が、同社役員の50代男性の遺体を事務所から運び出して遺棄した疑いで4月17日に逮捕された。この事件をめぐり、4月20日までに、行方不明前後の男性の行動、事務所内の血痕、行方不明後の拠点移転などの情報が明らかになっている。
9月末に途切れた日常
FNNによると、男性は2025年9月29日に自ら歯科治療を予約していたにもかかわらず、来院しなかった。防犯カメラでは9月28日に自宅を出る様子が確認されており、その後に足取りが途絶えたとされる。警視庁は、この時にはすでに事件に巻き込まれていた可能性があるとみている。
事務所に残された血痕、隠蔽工作
FNNは20日昼、水口容疑者が港区赤坂の事務所内に残っていた男性の血の跡を拭き取るなど、痕跡を隠そうとした可能性があると報じた。現場検証では広い範囲で血痕が確認され、大量出血があったとみられている。しかも、事務所の鍵を管理していたのは水口容疑者と男性の2人だけだったとされる。19日には、男性役員が行方不明になった後に会社の拠点を移していた可能性も報じられた。
遺体は未発見
男性の遺体はいまだ見つかっていない。TBS系や毎日新聞によると、水口容疑者は遺体を運び出したとみられる時期の直前にブルーシートを購入していた可能性があり、同じ時期にレンタカーも借りていた。警視庁は神奈川県相模原市と東京・八王子市の境にある大垂水峠周辺を捜索しており、水口容疑者が車で立ち寄った可能性を調べている。
役員報酬トラブルの先に何があったのか
FNNは、水口容疑者と男性との間に役員報酬をめぐる金銭トラブルがあったとみられることや、男性が行方不明になる直前、知人に対して「代表を辞めてもらう」と不満を吐露していたことも伝えている。水口容疑者は容疑を否認しているが、警視庁は特別捜査本部を設置し、殺人容疑も視野に捜査を進める方針とされる。会社内部の亀裂、突然の失踪、痕跡の隠蔽疑惑、そして未発見の遺体。謎の多い事件の解明が待たれる。
株式会社Linuxジャパンについて
水口容疑者が代表を務める株式会社Linuxジャパンは、東京都港区赤坂4丁目に本社を置き、2009年11月設立のIT関連企業。社名に「Linux」を冠しているが、Linuxそのものの運営主体というより、Linuxを含むサーバー・ネットワーク技術を扱うIT企業である。公式サイトでは、ネットワーク・サーバーの設計、構築、運用、監視、保守やシステム開発を事業内容に掲げ、水口容疑者の著書一覧にもLinux入門書が並ぶ。一方で、The Linux Foundationなどとの公式な組織的関係は確認できず、Linux関連技術を看板に据えた民間企業として事業を展開していたとみられる。



