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三山凌輝、父を“シェフ起用”した理由と揺れる新事業 趣里との結婚、第一子誕生を経て見据える「家族のかたち」

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親父のあんかけパスタ
親父のあんかけパスタ、 公式Instagramより

アーティストの三山凌輝(26)が6日、立ち上げた新事業の記者発表会に登場し、飲食店の開業や父親をシェフに迎えた理由を明かした。俳優の趣里(34)との結婚、第1子誕生を経た三山の「家族」と「ファン」をつなぐ構想とは。

 

名古屋の“ソウルフード”を未来へ継ぐ 三山凌輝の原点

記者発表会に姿を見せた三山凌輝は、左手薬指に指輪を光らせながら「よろしくお願いします。三山凌輝です」と落ち着いた表情で挨拶した。報道陣が一斉にカメラを向けると、「久々のフラッシュだ」と笑わせ、会場の空気を一気に和ませた。

自身が発表したのは、あんかけパスタ専門店の開業である。生まれ育った名古屋で慣れ親しんだ味を「世界一おいしい」と語るほど、彼にとって特別なメニューだという。

「幼少期から通っていた店の味が人生の一部を形成していた」と語り、その店が閉じてしまったことへの喪失感が、今回の事業を決意させたと説明した。
「文化として絶やしてはいけないと思った」と語るその口調には、アーティスト活動以上に深い使命感がにじんでいた。

 

“親父をシェフに”の決断 距離のなかった父との新しい関係

今回の店舗でシェフを務めるのは、驚くことに実の父親だ。父は名店のレシピを受け継ぎ、あの“マスターの味”を再現できる唯一の存在だという。

一方で、三山は「父と一緒に暮らしたことはなかった」と明かしつつ、「だけど仲はすごく良かった」と口にした。
幼少期に共有できなかった距離を、大人になった今だからこそ埋めたい。そんな願いも今回の決断につながっている。

「僕の会社に入ってもらって、一緒に働ける距離になる。近い人から幸せを循環させていきたいんです」

家族経営という形にこだわる理由には、結婚や父親として迎えた新たな立場も影響しているだろう。8月には俳優の趣里と結婚し、9月には第一子が誕生した。家庭を持ったことで、自身の価値観にも変化が生まれている様子が語り口からも読み取れた。

 

「Life Community“GOMASU”」発足 ファンとの関係を再構築へ

記者発表会は正式名称を『Life Community“GOMASU”発足・親父のあんかけパスタ 出店記念記者発表会』とし、飲食店開業だけでなく“新たな共同体”の構想についても説明が行われた。

三山は11月27日のInstagram生配信で、新会社「Star Of Wonder.」の設立を発表している。そこでファンとの交流を軸にした「Life Community」が始動した。

月額1500円の「Basic Community plan」と、月額8000円の「Premium Family plan」という二つのプランを設置し、動画、音声、限定イベント、グッズなどのコンテンツを提供する形だ。ベーシックプランは比較的一般的だが、プレミアムプランは年間9万6000円に相当する。

一般的なファンクラブの年会費は5000円~6000円台が主流であり、人気グループ「Snow Man」でも入会金1000円+年会費4000円が基本である。三山もメンバーだった「BE:FIRST」も年会費6000円だったことを考えると、高額な設定と言える。

芸能記者は「既存の相場と比べた際の乖離が大きく、戸惑いの声が出るのは当然」と指摘する。

 

SNSでは厳しい声も それでも広げたい「つながり」の形

三山の相次ぐ事業展開に対し、SNS上では以前にも増して厳しい意見が飛び交っている。

特にファンコミュニティの高額プランをめぐる反応は鋭く、一部では「もはやファンクラブではなく“課金装置”だ」「応援の気持ちを利用しているように見える」といった辛辣なコメントが目立った。

飲食店についても、「飲食を甘く見るな」「父親をいきなり“店の顔”に据えるのは無責任」「再現したい味があるなら、まず修行するべきだ」という声が相次ぐ。

プロの飲食人からは「名店の味は技術と衛生管理の積み重ね。情熱だけで続けられる世界ではない」と冷淡な意見も見られた。

さらに、芸能活動と事業のバランスを疑問視する投稿も多い。

「方向性が迷子」「何を目指しているのか本人も分かっていないのでは」「周囲への説明が薄く、支離滅裂に映る」と、アーティストとしての軸が揺れているという指摘が散見された。

それでも三山は“つながり”という言葉を繰り返し口にし、その表情は揺らがなかった。家族との距離を縮め、ファンとの新しい関係を築く。その意志は批判の声を浴びても後退する様子を見せない。支持と反発が激しく交錯するなか、彼が選ぶ次の一歩が、真価を問われる局面になりそうだ。

 

家族とファンを結ぶ新しい“共同体”のあり方

三山凌輝は、音楽やダンスで注目されてきたキャリアを超えて、いま“家族”“故郷”“ファン”という三つの要素を事業に集中させようとしている。店舗の味を未来に残したいという思いも、父との再接続も、ファンとの共同体づくりも、その根底には「人とつながりたい」という真っ直ぐな欲求がある。

飲食店としての成功は未知数で、ファンクラブの価格設定は議論を呼ぶ。しかし、迷いながらも踏み出す姿は、変化の時代に自身の道を模索する若いアーティストの現在地を象徴している。


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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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