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「ゾス飲み」にネット騒然!グローバルパートナーズ社 表彰式動画が“熱すぎる”と話題

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「ゾス飲み」動画でネット騒然。グローバルパートナーズ社の表彰式が“熱すぎる”と話題に。Z世代がドン引きする理由、「ホワイトすぎて離職」する若者の現実、そして“熱い会社”が再評価される理由を探る。

突如TLに舞い降りた、体育会系の熱気

現在、X(旧Twitter)で「グローバルパートナーズ」社の表彰式を撮影した動画が注目を集めている。動画では、30代以上と見られる男女が一体となり、飲み会のコールのようなテンポの良い掛け声を合わせ、踊りながら盛り上がっている。その熱気に、SNSでは以下のように賛否さまざまな反応が寄せられている。

「自分だったらこの空気感についていけない」
「会社でこんなことやらされたら半日で辞める」
「どこの企業にも“身内ノリ”はあるし、もっと盛り上がっている場合すらある。違うのは“公開されているかどうか”だけ」

 

Z世代がドン引き?対等を重んじる価値観と「強制感」への敏感さ

今回の動画に最も強く拒絶反応を示したのは、Z世代を中心とする若い層だ。
彼らは上下関係よりもフラットな関係を重視し、「全員が同じテンションで盛り上がる」ことに強い同調圧力を感じやすい世代。
SNSを通じて自由で多様な働き方を見てきた彼らにとって、「昭和のモーレツ文化」を彷彿とさせる一体感は「懐かしさ」よりも「息苦しさ」を想起させたようだ。

一方で、
「このくらい熱くないと会社は伸びない」
「目標を達成するには勢いが必要」
と肯定的に見る声も多く、時代と世代の温度差や、個人の望むワークスタイルがあらためて浮き彫りとなった。

 

「ホワイトすぎて離職する」若者たち 成長機会を求めるジレンマ

一方で近年、日本企業ではコンプライアンス遵守とハラスメント防止の徹底が進み、労働時間の適正化や業務負荷設計への配慮がなされ、上司が部下を強く叱ることも減った。厚生労働省が定めるパワハラ防止法の義務化により、言葉の使い方ひとつにも細心の注意が払われている。上司は「注意」よりも「配慮」を優先する傾向が強まり、研修や面談も安全第一にシフトしているのである。
その結果、「誰も傷つかない職場」は増えたが、同時に「誰も成長しない職場」になりつつあるとの指摘もある。

結果として、近年では「ホワイトすぎて離職」という逆説的な現象が広がっている。
「働きやすさ」を追求するあまり、挑戦や負荷の少ない環境に物足りなさを覚える若手も増加し、成長意欲の高い人材ほど「この環境では力を伸ばせない」と感じ、早期離職に至るケースがあるというのだ。

某飲料のキャッチコピー、「24時間、戦エマスカ。」が流行語であった昭和や平成初期のように「モーレツに働く」ことはもはや時代が許さないが、かつての熱量や挑戦心を求める若者も確かに存在している。

 

「ゾス」とは?連帯と前向きさの合言葉、動画の“ゾス飲み”

今回の動画の反応や、グローバルパートナーズ社を調べるにあたり、頻繁に目にしたのが「ゾス」というワードだ。
「ゾス」とは、通信大手・光通信やベンチャー界隈で使われる「はい」「やります」「了解しました」をより力強く表現した言葉であるそうだ。「お疲れ様です」を略した「オス」から進化したもので、「やる気・前向きさ・連帯感」を示すポジティブな掛け声として使われてきたとされる。

今回の表彰式で披露されたコール&ダンスは、その「ゾス」をベースにした一体型の盛り上げ手法「ゾス飲み」と呼ばれるもので、掛け声に合わせて全員で歌い・踊り、連帯感を高めるスタイルだ。

動画でリードを取っているのは、光通信で常務として約1万人規模の組織を築き、累計1兆円の獲得売上に貢献した経歴を持つ、グローバルパートナーズ社・山本康二社長とされる。「ゾス」は体育会系の厳しさを想起させる一方、近年は“連帯感と前向きさの象徴”として再評価される動きもある。

変わる時代、変わらない情熱 “逆行”ではなく“選択肢”として

働き方の価値観が多様化する現代、熱意と活気にあふれた企業文化も、静かな自律型の職場も、それぞれに存在価値がある。「穏やかにワークライフバランスを保ちたい人」もいれば、「全力で働いて成長したい人」もいるのだ。

今回のグローバルパートナーズ社のような熱気ある雰囲気は、一見すると時代に逆行しているように見えるかもしれない。しかし、「全力で働き、成長したい」と望む層にとっては、むしろ理想的な環境とも言えるだろう。
重要なのは、どれかが正しいのかではなく、どれが自分に合っているか。
働き方の選択は時代や会社が握っているのではなく、個人の意志に委ねられているのだ。

 

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ムーンサルト もも

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広告代理店勤務を経て、Webメディア運営会社での編集・記事制作を経験。現在はフリーランスのWebライターとして活動。ネットミーム愛好家。

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