
元フジテレビアナウンサーの渡邊渚(27)が9月1日、デジタル写真集『Re:水平線』を発売した。退社から1年、出版や番組出演で存在感を取り戻す一方、過去の炎上や共演時の騒動が尾を引き、SNSでは賛否両論が渦巻く。番組休止や数字の低迷に不安の声もある中、病を抱えながら挑戦を続ける姿に注目が集まっている。
フジテレビ退社と「PTSD」告白
渡邊は2020年にフジテレビに入社。『めざましテレビ』などで活躍したが、2023年7月に体調を崩し入院。翌年8月に退社すると、自ら「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」を患っていたことを公表した。
PTSDは強いストレス体験が原因で発症し、突然の動悸や息苦しさ、フラッシュバック(当時の記憶が鮮明に蘇る)や悪夢、不眠、過度な警戒心といった症状が現れる。
渡邊は、日常生活や仕事の現場で体調が急変することもあったと語っており、テレビという生放送の現場では大きな負担を背負っていたことが推測される。
告白後には「勇気ある行動」「同じ病で苦しむ人にとって励みになる」といった声が寄せられた一方、「病気を公表してまで仕事を続けるべきか」との懐疑的な意見もあった。
過去の騒動と中居正広氏との件
病と闘う裏側で、彼女はたびたび騒動にも見舞われた。2022年にはバラエティでの不用意な発言が「無神経」と炎上。2023年には収録現場での態度が「高圧的」と報じられた。
また、中居正広との共演時のやり取りは今も語り草だ。緊張から会話が噛み合わず、中居がフォローする場面が放送されると「空気が読めない」「中居くんを困らせていた」と批判が殺到。
一方で「新人らしい」「むしろ人間味がある」と擁護する声もあり、常に賛否が交錯してきた。
出版と地上波復帰の挑戦
独立後は出版活動を精力的に展開。2025年1月のフォトエッセイ『透明を満たす』(講談社)は累計約2万部を突破。6月の写真集『水平線』(集英社)は初版1.5万部を完売し重版が決定した。
そして今回のデジタル写真集『Re:水平線』はAmazon写真集部門で3位にランクインした。
映像分野では『モデルプレス×REAL VALUEインタビュー』でYouTube番組MCを務め、初期は38万回再生を記録。しかし直近は1万回を下回るなど苦戦が続く。
6月に始まった千葉テレビ『昨日のアレ観』も、初回視聴率1.8%から1%前後に低下。8月には休止が発表された。
SNSに広がる賛否両論
SNSでは厳しい意見も少なくない。
- 「写真集ばかり出しているけど需要があるのか」
- 「PTSDを利用して注目を集めているように見える」
- 「アナ時代から空気が読めない印象は変わらない」
ただし応援する声も根強い。
- 「病気を公表した勇気は称賛すべき」
- 「フラッシュバックに苦しみながらも挑戦している姿は本物」
- 「中居くんとの件も今では成長の糧。これからが本番」
否定と支持が常に拮抗している点は、彼女の存在感を示している。
光を求めて――リニューアルと未来
『アレ観』の休止と同時に大規模フェス開催計画が発表され、幕張メッセやZOZOマリンといった会場が候補に挙がっている。
番組内でコスプレや罰ゲームに体当たりで挑む姿勢も「真面目な彼女がここまでやるとは」と好評だ。
退社から1年。PTSDという見えにくい病と闘いながらも歩みを止めない渡邊渚。批判と応援が交錯する中、次の挑戦が「再生」の象徴となるかどうか、その行方が注目されている。