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山形県名門企業・有名企業 一覧 売上ランキング~地元経済を支える老舗から新興企業まで~

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山形県有名企業ランキング

山形県と聞くと、さくらんぼやラ・フランスといった果樹、雪深い気候と独自の食文化、また歴史・観光資源を思い浮かべる方が多いだろう。一方で、同県には豊かな自然を背景とした農業・食品産業だけでなく、製造業やIT、銀行、流通など多岐にわたる企業が根付いている。大手就職情報サイトや帝国データバンク、公的機関の情報をもとに、売上高(銀行の場合は経常収益)の大きい山形県本社企業をランキング形式でまとめた。

本ランキングは、2021年~2024年の公表データや企業の最新決算・開示情報、推計値などを組み合わせ、当編集部で独自に再編成したものであるため、すべての企業を網羅するものではない。また、同一企業でも年度や出典により売上高・経常収益が異なるケースがある点にも留意いただきたい。

ここでは売上規模順に順位を付け、さらに地域や業界での歴史・実績、地域貢献度など“名門”としての要素にも注目した。

 

第18位:株式会社サカタフーズ(本社:酒田市)

  • 売上高:約7億円
  • 業種:食品加工(ハンバーグなど)
  • 設立:1985年10月
  • 社員数:40名
  • 名門ポイント:サカタフーズは、食肉加工のリーディングカンパニーとして、全国の食品メーカーや外食産業向けに高品質な食肉製品を供給する名門企業である。山形県酒田市に本社を構え、国産牛・豚・鶏を中心に、安全・安心な加工食品を生産し、全国のスーパー・コンビニ・外食チェーンへのOEM供給も積極的に展開している。特に、ハンバーグ・ミートボール・ソーセージなどの加工品の開発に強みを持ち、冷凍食品やレトルト食品市場で確固たる地位を築いている。また、HACCP認証を取得し、衛生管理を徹底することで、国際基準の品質管理を実現。さらに、地元・山形の畜産農家との協力体制を強化し、地産地消を推進。持続可能な食肉供給の仕組みを確立しながら、「安全・高品質・美味しさ」を追求する企業として、今後も市場拡大が期待される。

第17位:ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社(本社:鶴岡市)

  • 売上高:9億1418万円(2024年3月期)
  • 事業内容:バイオマーカー事業、メタボローム解析事業、メタボロミクスキット事業
  • 従業員数:58名(2024年6月末現在)
  • 設立:2003年7月
  • 上場の有無:東証グロース 6090
  • 名門ポイント:ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)は、慶應義塾大学発のベンチャー企業である。2003年に、慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)での研究成果をもとに設立された。特に、田中啓二教授(ノーベル賞受賞者・田中耕一氏と同じく質量分析分野の研究者)の研究が基盤となり、独自のメタボローム解析技術(CE-MS)を活用したライフサイエンス分野の事業を展開している。HMTは、日本初のメタボローム解析専門企業として、医療・創薬・食品・農業など幅広い分野で活用され、国内外の研究機関や企業と連携しながら成長を続けている。

第16位:天童木工株式会社(本社:天童市)

  • 売上高:33億円
  • 業種:家具製造
  • 設立:1940年
  • 社員数:290名
  • 名門ポイント:“天童木工”の名のとおり、伝統的な成形合板技術を活かした家具作りで知られる。公共施設やホテルへの納入実績が多く、デザイン性と機能性を兼ね備えた製品で国内外から評価を得ている。
 

第15位:山形放送株式会社(YBC)

  • 本社:山形市
  • 売上高:44億0720万7485円(2023年3月期)
  • 業種:テレビ・ラジオ放送
  • 設立:1953年(昭和28年)
  • 社員数:127名
  • 名門ポイント:テレビ・ラジオの両波を持ち、県内のニュースや情報を幅広く発信。地元の生活・文化に深く根差したコンテンツを制作し、“県民の声”を届けるメディア企業として欠かせない存在。

第14位:ミクロン精密株式会社(山形市)

  • 売上高:51億8100万円(2023年8月期)
  • 業務内容:グラインダー(研削盤)およびその周辺装置の設計、製造、販売を行う企業
  • 設立:1958年
  • 従業員数:236名 (2023年8月31日現在) [連結]
  • 上場の有無:東証スタンダード 6159
  • 名門ポイント:ミクロン精密は、世界トップクラスの精密研削盤メーカーとして、高精度な加工技術で業界をリードする名門企業である。特に、センターレスグラインダーの分野において、国内外で圧倒的なシェアを誇り、自動車・航空機・精密機器・医療機器など幅広い産業に貢献している。山形県山形市で創業以来、「1ミクロンの精度にこだわる」技術力を磨き続け、ナノ単位の超精密加工を実現。世界各国のメーカーと取引があり、北米・欧州・アジア市場でも高い評価を受けている。また、東証スタンダード市場に上場し、安定した経営基盤を確立。環境負荷の低減や省エネ技術の開発にも力を入れ、持続可能なモノづくりの実現を推進している。世界に誇る研削盤技術を持つ山形発のグローバル企業として、さらなる飛躍が期待される。

第13位:ロイヤルネットワーク株式会社(酒田市)

  • 売上高:89億7,300万円(2022年時点)
  • 業務内容:クリーニングサービスやリネンサプライ事業を手がける会社
  • 設立:1961年
  • 上場の有無:非上場
  • 従業員数:2,304人(2023年12月20日現在)
  • 店舗数:510店舗(2024年1月21日現在)
  • 名門ポイント:ロイヤルネットワークは、国内最大級のクリーニングチェーン「うさちゃんクリーニング」を展開する、クリーニング業界のリーディングカンパニーである。山形県酒田市で創業し、現在では東北・関東・中部エリアを中心に500店舗以上を展開。店舗数・売上ともに全国トップクラスの規模を誇る。主力ブランドである「うさちゃんクリーニング」は、愛らしいうさぎのマスコットキャラクターで親しまれ、家庭用クリーニングから法人向けサービスまで幅広く展開。特に、即日仕上げ・抗菌・消臭加工など高品質な仕上がりが特徴で、多くの顧客から信頼を集めている。また、クリーニング業界の課題である環境負荷の軽減にも積極的に取り組み、省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの活用を推進。地域密着型の経営を貫きながら、革新的なクリーニング技術とサービスを提供し続ける名門企業である。
 

第12位:NDソフトウェア株式会社(本社:南陽市)

  • 売上高:115億9100万円(2024年3月31日現在)
  • 業種:ITソリューション(介護・医療向けシステム開発)
  • 設立:1980年(昭和55年)
  • 従業員数:543名(単体 2024年3月31日現在)
  • 名門ポイント:介護・福祉分野のソフトウェア開発に強みを持ち、全国の福祉施設や医療機関で導入実績が豊富。高齢化が進む日本社会の課題解決に寄与し、山形発のIT企業として存在感を発揮している。

第11位:株式会社平田牧場(酒田市)

  • 売上高:155億円(2024年3月期)
  • 業務内容:畜肉(豚・牛)生産、食肉加工・販売・外食、観光 他
  • 創業:1964年
  • 従業員数:716名
  • 名門ポイント:平田牧場は、「金華豚」「三元豚」ブランドを確立した日本有数の養豚企業として、全国的に高い評価を受ける名門企業である。1964年に山形県酒田市で創業し、「安全で美味しい豚肉を提供する」という理念のもと、純粋な血統と徹底した飼育管理にこだわってきた。特に、同社の「三元豚」は、バークシャー・デュロック・ランドレースという3種類の豚を交配して生まれた品種で、肉質の柔らかさと旨味のバランスが特徴。脂身の甘さやジューシーさに優れ、とんかつ・しゃぶしゃぶ用の高級ブランド豚として広く認知されている。さらに、希少価値の高い「金華豚」も手掛け、国内の高級レストランや百貨店などで高い人気を誇る。また、飼料の厳選や抗生物質不使用の飼育を徹底し、環境に配慮した持続可能な畜産を推進。地域経済の活性化にも貢献しながら、日本のブランド豚の価値を世界に発信するリーディングカンパニーである。
 

第10位:株式会社全農ライフサポート山形(本社:天童市)

  • 売上高:188億円(2023年度)
  • 業種:農業協同組合連合会(流通・販売)
  • 設立:2007年
  • 従業員数:209名(2024年3月現在)
  • 名門ポイント:山形県産農畜産物の集荷・加工・販売を一手に担うJA全農の県本部。国内外への販路拡大を推進し、さくらんぼ・米・牛肉などをブランド化してきた。

第9位:株式会社かわでん(南陽市)

  • 売上高:213億3442万8000円(2024年3月期)
  • 業務内容:配電の制御設備を製造している電気機器メーカー
  • 設立:1940年6月
  • 従業員数:820人(2024年3月現在)
  • 上場の有無:東証スタンダード6648
  • 名門ポイント:かわでんは、国内屈指の配電・制御設備メーカーとして、電気機器業界で高い評価を受ける名門企業である。特に、ビル・商業施設・インフラ設備向けの配電盤や制御装置の製造を強みとし、首都圏の大型建築プロジェクトにも多数採用されている。創業以来、カスタムオーダーによる高品質な配電設備を提供し、業界トップクラスのシェアを誇る。国内の電力インフラの安定供給を支えるだけでなく、近年では再生可能エネルギー関連設備や省エネ対応機器の開発にも力を入れ、持続可能な社会の実現に貢献している。また、本社を構える山形県南陽市において、地元雇用の創出や技術者育成にも積極的に取り組み、地域経済を支える企業としての役割を果たしている。長年にわたる実績と高度な技術力を武器に、電力インフラを支える重要企業として今後もさらなる成長が期待される。

第8位:荘内銀行(本社:鶴岡市)

  • 経常収益:243億7600万円(2023年3月期)
  • 業種:地方銀行
  • 設立:1941年(昭和16年)
  • 従業員数:510名(2024年9月現在)
  • 名門ポイント:庄内地方を中心に県内外に店舗網を展開する地銀。地元企業の育成や地域振興への取り組みに力を入れ、各種金融サービスやコンサルティング事業にも注力している。

第7位:東北パイオニア株式会社(本社:天童市)

  • 売上高:266億1,100万円(2024年3月期)
  • 業務内容:スピーカー事業,有機EL(OLED)事業,ものづくりソリューション事業,メカトロ事業
  • 設立:1966年
  • 従業員数:272人(2023年3月現在)
  • 名門ポイント:東北パイオニアは、世界的な音響・電子機器メーカー「パイオニア」の主要生産拠点として、山形県天童市に本社を構える名門企業である。1966年に設立され、スピーカー、カーナビ、ヘッドホン、有機ELディスプレイ、精密電子部品などを開発・生産し、国内外の市場に供給している。特に、車載用スピーカーやオーディオ機器の分野では世界トップクラスのシェアを誇り、精密な音響技術と高品質な製造技術が評価されている。また、有機EL技術を活用したディスプレイや産業用電子部品の開発にも力を入れ、次世代のエレクトロニクス分野に貢献している。さらに、環境負荷の低減や省エネルギー化を推進し、持続可能なものづくりを実践。音響・映像・電子機器分野で世界市場を支える山形発のグローバル企業として、さらなる技術革新と発展が期待される。

第6位:株式会社でん六(本社:山形市)

  • 売上高:売上高274億4900万円(2024年3月31日)
  • 業務内容:おつまみ、豆菓子、甘納豆などの製造
  • 従業員:388名他415名のパート社員
  • 設立:1924年11月
  • 上場の有無:非上場
  • 名門ポイント:でん六は、豆菓子・ナッツ市場のリーディングカンパニーとして、日本全国で高い知名度を誇る名門企業である。長寿企業であり、本社を山形県山形市に構え、落花生・大豆・カシューナッツ・アーモンドなどを使用した多彩な豆菓子を製造・販売している。特に、「でん六豆」はロングセラー商品として定着し、日本の豆菓子文化を支えてきた。近年では、ヘルシー志向の商品開発にも力を入れ、低糖質・高たんぱくなナッツ類を活用した健康食品市場にも進出。また、国産原料へのこだわりと、安全・安心の生産体制を徹底し、HACCP認証や品質管理システムを強化している。さらに、全国展開する大手コンビニ・スーパーへのOEM供給も行い、業界内で確固たる地位を確立。、でん六の看板商品「でん六豆」にちなんだキャラクター「でんちゃん」は、赤い帽子をかぶった元気な小さな男の子の姿をしている。愛らしい表情と親しみやすいデザインで、長年にわたり消費者に親しまれている。テレビCMやパッケージ、イベントなどにも登場し、でん六ブランドの象徴的存在となっている。また、企業の公式キャラクターとして、SNSやキャンペーン活動でも活用され、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれている。山形発の豆菓子ブランドとして、今後も進化を続ける老舗食品メーカーである。
 

第5位:東北エプソン株式会社(酒田市)

  • 売上高:297億円(2024年3月期)
  • 業務内容:半導体・電子・電気機器、家電・AV機器、精密機器、機械、印刷・印刷関連
  • 設立:1985年
  • 従業員数:2,130名 (2024年4月1日現在)
  • 名門ポイント:東北エプソンは、世界的なエレクトロニクスメーカー「セイコーエプソン」のグループ企業として、プリンター部品や半導体製品の製造を担う名門企業である。1985年に山形県酒田市で設立され、現在では産業用プリンターのインクジェットヘッド、半導体、精密機器の生産拠点として、エプソングループの重要な役割を果たしている。特に、プリンター用インクジェットヘッドの製造では、独自の精密加工技術を駆使し、世界市場向けの製品を生産。また、半導体製造事業では、エネルギー効率の高いチップの開発を進め、IoTや産業機器向けの需要に対応している。さらに、環境負荷低減やカーボンニュートラル推進にも注力し、エネルギー効率の高い生産体制や再生可能エネルギーの活用を推進。高品質なものづくりを通じて、山形発のグローバル技術を支える重要企業として、今後も成長が期待される。

第4位:株式会社山形銀行(本社:山形市)

  • 経常収益:550億9700万円(2024年3月期)
  • 業種:地方銀行
  • 設立:1896年
  • 上場の有無:上場(東証プライム・証券コード8344)
  • 社員数:連結:1,175名(2024年3月現在)
  • 名門ポイント:県内最大の地方銀行として地域経済を長年支えてきた。個人・法人向け金融サービスに加え、地方創生や地域活性化に向けた取り組みを積極的に展開している。1896年(明治29年)の創業以来、120年以上にわたって地域金融の中心的役割を担い、個人・法人向けの金融サービスを提供している。特に、中小企業支援に力を入れ、地元企業の成長を支援する融資・コンサルティング事業を展開。さらに、地域活性化を目的とした「ふるさと投資」や「事業承継サポート」などを積極的に推進し、地元企業の事業継続や新規事業創出を後押ししている。また、1975年に東証一部(現:東証プライム)に上場し、堅実な経営基盤を築いている。デジタル化にも積極的で、キャッシュレス決済やオンラインバンキングの強化を進め、地域金融の未来を見据えたサービス展開を行っている。山形の発展とともに歩み続ける、信頼と実績のある金融機関である。
 

第3位:日東ベスト株式会社(本社:寒河江市

  • 売上高:542億円(2024年3月期)
  • 業種:冷凍食品・日配食品・缶詰・袋詰・チルド・レトルト食品の製造販売 等
  • 従業員数:1,844人(2024年3月31日現在)
  • 創業:1937年10月
  • 上場の有無:東京証券取引所 スタンダード市場
  • 名門ポイント:日東ベストは業務用冷凍食品のパイオニアとして、全国のホテル・レストラン、学校給食、介護施設向けに多彩な食品を供給している。特に、介護食・医療食の分野で強みを持ち、「やわらか食」「スマイルケア食」など高齢者向け食品を開発し、市場で高い評価を得ている。また、HACCP認証やISO22000を取得し、食品安全管理を徹底。地元山形県寒河江市に根付き、地域農産物を活かした商品開発や雇用創出にも貢献している。さらに、コンビニやスーパー向けにハンバーグやミートボール、カレーなどの家庭用食品も展開し、一般消費者の認知度も高い。冷凍食品市場のリーディングカンパニーとして、食の安全と品質管理を徹底しながら成長を続ける名門企業である。

第2位:株式会社ヤマザワ(本社:山形市)

  • 売上高:1018億9100万(2024年2月期)
  • 業種:ヤマザワ、よねざわなどのスーパーを展開・70店舗(山形県内44店舗/宮城県内19店舗/秋田県内7店舗:2024年11月現在)
  • 設立:1962年10月
  • 従業員数:3,876名(従業員数1,012名、パート・アルバイト 2,864名)
  • 上場の有無:東証スタンダード 9993
  • 名門ポイント:ヤマザワは、山形県を代表する食品スーパーマーケットチェーンとして、東北地方に広く店舗を展開する名門企業である。1952年の創業以来、地域密着型の経営を貫き、山形・宮城を中心に100店舗以上(ドラッグストア含む)を展開。生鮮食品の品質や地産地消にこだわり、地元農産物の販売促進にも貢献している。また、食品スーパー事業に加え、**ドラッグストア「クスリのヤマザワ」**も展開し、医薬品・日用品の分野にも進出。特に高齢化が進む地域で、食と健康を支える企業としての役割を果たしている。さらに、1977年には東証一部上場を果たし、安定した経営基盤を確立。PB(プライベートブランド)商品の開発や、ITを活用した流通効率化にも注力し、競争の激しい業界においても成長を続けている。地域に根差しながら、進化を続ける東北地方のリーディングカンパニーである。
 

第1位:ディー・ティー・ホールディングス株式会社(山形市)

  • 売上高:1121億円(2024年3月期)
  • 業務内容:物流・倉庫、陸運(貨物・バス・タクシー)、情報処理など
  • 従業員数:5,640名(正社員4,520名、契約社員・パート社員1,120名)
  • 設立:1941年
  • 名門ポイント:第一貨物は、東北地方を代表する総合物流企業として、全国ネットの輸送インフラを展開する名門企業である。1941年に山形県で創業し、現在では全国53カ所の拠点網を構築し、東北から全国への物流の要となっている。特に、企業向けのBtoB輸送に強みを持ち、精密機器・医薬品・食品など、幅広い業種の荷物を安全かつ迅速に配送。グループ会社であるディー・ティー・ホールディングスの一員として、物流だけでなく、自動車販売や不動産事業も展開し、経営の多角化を進めている。また、環境負荷の低減にも積極的に取り組み、エコドライブの推進やEVトラックの導入、物流拠点の効率化を図るなど、持続可能な物流の実現を目指している。地元・山形に根ざしながら、全国規模で安定した物流ネットワークを構築する、信頼と実績のある物流業界の名門企業である。

総評~名門企業がつなぐ地域と未来

 

山形県は全国的にも人口減少や高齢化が急速に進む地域の一つとされているが、歴史的に根付いた老舗企業や地方銀行などの“名門”が地域産業を下支えしてきた背景がある。製造業、食品・農産加工、金融、建設、メディアなど多彩な業種がバランスよく県内に分布し、それぞれが固有の技術やノウハウを蓄積しながら経済基盤を維持しているのは注目に値する。

 近年ではITや医療機器、精密部品など先端領域で全国的に評価される企業も増え、山形発のグローバル企業が台頭する動きも見られる。一方で、今後の焦点となるのは労働力確保と事業継承、さらには国内外への販路開拓といった課題の克服である。こうした難題に対し、各社が連携しイノベーションを生み出せるかどうかが県経済の未来を大きく左右するだろう。

 本ランキングはあくまで編集部独自の視点でまとめた一例であり、企業の業績や経営状況は年度や市況により変動があることにご留意いただきたい。転職や地元企業研究を検討する方は、各社の最新IRや決算情報を必ず確認の上、さらなる情報収集に努めてほしい。山形県ならではの伝統と地域の強みを生かし、今後も数々の“名門企業”が新しい可能性を切り拓いていくことを期待したい。

名門企業について他の企業をご存じの方は、ぜひ情報をお寄せください。

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ライター:

金融機関と不動産会社での勤務経験を経て2014年より金融関係や不動産関係を中心としたフリーライターとして活動。金融関係をはじめ不動産やビジネスのジャンルを中心に執筆しています。

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