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中居正広の女性トラブル、名指しされたフジテレビ佐々木恭子アナ過去発言と矛盾

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佐々木恭子アナ

タレント・中居正広氏を巡る女性トラブルで、新たな疑惑が浮上している。週刊文春は、被害を訴えるX子さん(20代)がフジテレビ幹部らに相談していたにもかかわらず、同局が事実関係を隠蔽していた可能性を報じた。名指しされたなかにはお茶の間の人気者、佐々木恭子アナウンサーも。

報道の通りであれば、企業倫理の観点から、同局の対応は批判を免れないだろう。

フジテレビの隠蔽疑惑と文春の第2弾報道が示す方向性

昨年12月、週刊文春は中居氏による女性トラブルを報じた。これに対しフジテレビは、「社員は一切関与していない」と公式見解を発表していたのは既報の通り。ところが7日、第2弾記事で「X子さんの訴えを握りつぶしたフジの3悪人」と題し、ターゲットをフジテレビに絞る形で批判の矛先をさらに強めてきた。

この記事は、フジテレビ内部の対応に問題があったことを強調し、局の危機管理体制に厳しい目を向けている。具体的には週刊文集を読んでいただきたいが、X子さんは事件直後、フジテレビの女性アナウンサーである佐々木恭子アナとその上司であるB氏、医師を交え、被害内容を幹部に報告していたことが週刊文集の報道で明らかになった。佐々木アナはX子さんを気遣う言葉をかけるにとどまり、問題解決に向けた行動は取られなかったという。

一方で、中居正広氏の問題を巡り、フジテレビが迅速に「社員の関与」を否定できた背景も徐々に明らかになった。関係者によれば、フジテレビ局員が中居氏の自宅に訪れたのは「中居さんからA氏を含む複数人が誘われた」という経緯によるもので、同局員が自発的に関与したわけではなかったという。

関係者の証言によると、今回の集まりは中居氏自身が直接声をかけて行われたものであり、フジテレビ側の組織的な関与はなかったとされる。これにより、局側は比較的早い段階で「社員関与なし」との結論を導き出すことができたようだ。しかし、問題の根が浅いとは言い難い。中居氏の行動には以前から疑念があり、常習的な問題行動の可能性を指摘する声もある。

組織ぐるみの隠蔽か

これらの報道が事実であれば、フジテレビは否定していたが、組織ぐるみで問題を隠蔽しようとしていたと判断されても仕方のない状態といえそうだ。同局は「(佐々木アナは)常にご本人に寄り添い体調回復を優先する姿勢で向き合っておりました」と回答しているが、被害の報告を受けていながら中居氏への聞き取り調査などを行わなかった点については説明を避けている。

佐々木アナといえば、松本人志氏の問題が報じられた際には、フジテレビの『ワイドナショー』にて、以下のようにコメントをして、性加害に対し毅然とした姿勢、丁寧に向き合う必要性を訴えていた。

佐々木アナ
「裁判の行方を見て、松本さんが何を語るのかしっかり聞きたい一方で、社会的には仮に本当だとすれば、同意のない性的な関係は本当に厳しく問われるようになっている。何をもって性的な同意とするかというと、言葉なのか何なのか、非常に難しいと思う。どんなコミュニケーションが信頼を持ってできているかがすごく大事。社会的にパワーがある人や地位がある人は、自分に本当のことが言われていない可能性がある前提でいないと、恐ろしいことになるだろうなと思います」。

結局、佐々木アナは、フジテレビの男尊女卑や松本氏の性加害と戦っている顔をしていたが、いざ、身内になると、部下を無惨に突き放したのではないかとの疑惑を受け、SNSでは失望の声が多く上がっている。

一方で、「俺たちの佐々木恭子アナ(部長)は中居くんの件をX子さんから相談されて板挟み状態だった可能性が。個人的には、サラリーマン管理職の悲哀を感じる。」といったサラリーマンの中間管理職の立ち位置の難しさを指摘して同情する声も見られる。

企業倫理問われる対応

一連の報道を受け、SNS上ではフジテレビの対応を批判する声が多数上がっている。「隠蔽体質が露呈した」「被害者への配慮が欠けている」といった意見が相次ぎ、企業倫理の観点から厳しい目が向けられている。

今回の問題は、単なる芸能スキャンダルとして片付けることはできない。企業が不祥事に関与した場合、あるいは社員が不祥事を起こした場合、組織としてどのように対応するかが問われる。フジテレビの一連の対応は、企業倫理の欠如を露呈しただけでなく、今後の企業活動にも大きな影響を与える可能性がある。

同局には、事実関係の徹底的な調査と説明責任が求められる。また、再発防止策を講じ、企業倫理を重視した組織運営に努める必要があるだろう。今後の動向に注目が集まる。

フジテレビと文春の全面対立へ

フジテレビは今回の問題について「局としての関与はない」という一貫した主張を続けている。しかし、文春側は今後もさらなる証拠や証言をもとに、フジテレビの対応の不備を暴こうとしているようだ。この構図は、いよいよ「フジ VS 文春」というガチンコの様相を呈してきた。

フジテレビとしては、これ以上の報道が続けば、スポンサー離れや視聴者の信頼喪失といった深刻な影響が懸念される。一方、文春側は視聴者や読者の関心を集めるため、引き続き執拗に追及を続けるだろう。事態の行方は予断を許さないが、両者の攻防戦はしばらく続くことになりそうだ。

【フジテレビのその他の報道はこちらから】

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寒天 かんたろう

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ライター歴25年。月刊誌記者を経て独立。伝統的な日本型企業の経営や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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