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FES☆TIVEライブ中断でファン土下座騒動 「金返せ!」の怒号も…一部の迷惑行為でなぜ全員が犠牲に?

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FES☆TIVE
FES☆TIVE 公式Xより

「金返せ!」「誠意見せろ!」。群馬県主催のアイドルフェスで、一部のファンによる禁止行為をきっかけにライブが中断。問題を起こしたとされる観客が土下座する騒動に発展した。出演していたFES☆TIVEの公式Xも炎上し、批判の矛先は主催者にまで広がっている。1万円のチケットを購入した観客もいた今回のイベント。楽しみにしていたステージを奪われたファンの怒りは、なぜこれほど大きくなったのか。

 

「金返せ!」の怒号、ファンが土下座する騒動に

10月12日、群馬県庁県民広場などで開催された「ぐんまちゃんアイドルフェスティバル」。県が主催し、多くのアイドルグループが出演するイベントで騒動が起きた。ステージに立っていたのは、9人組女性アイドルグループ「FES☆TIVE(フェスティブ)」だ。2013年に結成され、「日本を元気に!」をテーマに活動するお祭り系アイドルとして知られる。観客と一緒に盛り上がる熱量の高いライブが持ち味だ。

ところが、公演中に観客の一部が禁止されていたモッシュなどの危険行為を行い、ライブが突然中断された。その後、問題行為に関わったとされる観客が土下座で謝罪し、周囲から「金返せ!」「誠意見せろ!」といった怒号が飛んだとの情報がXで拡散。ニュースサイト「MELPO」も、会場での騒動やSNSの反応を紹介した。土下座に至った具体的な経緯は明らかになっていないが、一部の観客の行動によって、多くのファンがライブを最後まで楽しめなくなった。

 

1万円の有料チケットも ルールを守ったファンまで巻き添えに

今回のイベントは一般エリアであれば無料で観覧できたが、前方エリアは1万円、優先エリアは5000円の有料チケットが販売されていた。目当てのアイドルを近くで見るため、お金を払って訪れた人もいた。交通費や宿泊費をかけて遠方から駆けつけたファンにとっても、突然の中断は大きな失望だっただろう。

原因となった「モッシュ」は、観客同士が体をぶつけ合ったり、押し合ったりする行為だ。激しい音楽ライブでは盛り上がり方の一つとして知られるが、転倒や衝突によるけがの危険がある。今回のフェスでは、モッシュやダイブ、人を持ち上げるリフトなどは禁止されていた。それでも一部の観客がルールを破り、結果として出演者やほかのファンが影響を受けた。

問題を起こしたのは一部の人なのに、公演が止まれば全員が見る機会を失う。土下座騒動がここまで注目された背景には、単なるマナー違反への怒りだけでなく、楽しみにしていた時間を奪われたファンの不満があったと考えられる。

 

「ほかのグループでもモッシュがあった」対応に不公平感

さらにSNSでは、FES☆TIVE以前のステージでもモッシュに似た行為が見られたのに、公演は中断されなかったという声が出ている。来場者の報告にも、ほかのグループでは同様の行為があったとの指摘がある。事実であれば、なぜFES☆TIVEの公演だけが中断されたのかという疑問が生まれる。会場全体で禁止されていた行為なら、どの出演者のステージでも同じルールが適用されるべきだからだ。

今回のイベントは、アイドルファンだけを対象とした単独ライブではない。群馬県が地域の魅力を発信するために開催した催しであり、一般客や家族連れも参加する。普段のライブでは盛り上がりの一つとして受け入れられている行為でも、公共の場では事故につながる恐れがある。主催者が安全確保を優先するのは当然だが、ファンから不公平だという声が出た以上、会場での対応が適切だったかも検証する必要がある。

 

FES☆TIVE公式Xの謝罪が炎上 なぜ主催者を強調したのか

騒動は公演中断後も続いた。FES☆TIVEの公式Xは、中断が主催者の判断だったと説明し、来場者に謝罪。さらに「近日中に規制に縛られない本物の“祭”を企画しております」と発信した。

この投稿が、新たな批判を招いた。SNSでは「迷惑行為をしたファンには触れないのか」「安全のための規制を否定するのか」といった疑問が相次いだ。中断の原因となった観客の禁止行為よりも、主催者がライブを止めた判断を強調しているように受け取られたためだ。

FES☆TIVEにとって、観客と一緒に盛り上がるライブはグループの魅力そのものだろう。中断によって十分なパフォーマンスを届けられなかった悔しさもあったはずだ。しかし、今回の公式発表では「規制に縛られない」という表現が、危険行為への規制を不要なものと捉えているようにも読める。禁止行為をした観客への説明がないまま新たなイベントを予告したことが、批判を大きくした。

 

過去には救急搬送も 「規制なし」ライブの代償

アイドルライブでは過去にも、ファンの危険行為が事故につながっている。2024年1月、アイドルグループ「マグメル」の主催公演で、観客が柵を利用してダイブし、地面に頭を強打。救急搬送され、入院する事態となった。運営側は事故を受け、当面の「規制なし公演」を控えると発表し、予定していた公演も規制ありに変更した。自由な盛り上がりを売りにしていたライブが、事故によって方針転換を迫られた事例だ。

過去にこうした事故が起きている以上、主催者が危険行為を見過ごすことは難しい。特に自治体が主催するイベントでは、出演者や熱心なファン以外の安全も守る必要がある。

 

FES☆TIVEが予告した「本物の祭」 次のライブで何を見せるのか

一部の観客が禁止行為を行い、ライブは途中で終了。楽しみにしていたファンは公演を最後まで見られず、FES☆TIVEも十分なパフォーマンスを披露できなかった。さらに、公式Xの発信によって批判はグループにも向けられた。そんな中でFES☆TIVEが予告したのが、「規制に縛られない本物の祭」だ。過去には規制のないライブで観客が救急搬送され、運営方針を変更したアイドルグループもある。それだけに、次の公演でどこまで観客の自由を認め、安全をどう確保するのかが注目される。

お祭り系アイドルを掲げるFES☆TIVEにとって、観客と一体になった盛り上がりは最大の魅力だ。しかし、その熱狂が原因でステージを止められてしまっては本末転倒だろう。今回の騒動を経て、FES☆TIVEがどんな「本物の祭」を見せるのか。次のライブが、その答えになる。

 

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ライター:

Webライター。きれいごとだけでは済まない現実を、少し距離を置いて綴っています。

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