ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

全裸シャンパンタワーの真偽は? 経営者・坂井秀人氏「ADHDの薬」発言が招いた別軸の炎上

コラム&ニュース コラム ニュース
リンクをコピー
グッジョブ前田氏による坂井秀人氏とみられる人物の動画投稿
画像出典:グッジョブ前田氏(@xkw15b)Xアカウント

東京・六本木で撮影されたとされる「人間シャンパンタワー」動画がSNS上で拡散され、波紋を広げている。当事者と名指しされた経営者・坂井秀人氏は動画の真実性を真っ向から否定し、AIによる生成動画であると主張している。しかし、その釈明の中で飛び出した「ADHDの薬の副作用」という言葉が、医療従事者や当事者を巻き込む別次元の炎上へと発展した。真偽不明の情報が飛び交う本騒動の経緯と、SNS空間における発信の責任について紐解く。

 

六本木の夜を巡る特異な動画の拡散

騒動の発端は、あるXユーザーによる告発めいた投稿であった。港区の某経営者が六本木のバーにおいて、全裸の女性たちによる人間シャンパンタワーに酒を浴びせ、「これが資本主義だ」と発言しているとされる動画が公開されたのだ。この特異な光景を収めた動画は、瞬く間に多くのユーザーの目に留まり、情報発信系インフルエンサーなどを介して爆発的な勢いで拡散された。

この動画の中心人物としてSNS上で名指しされたのが、経営者の坂井秀人氏である。騒動が表面化した直後、坂井氏は自身のXアカウントにおいて、「悪質な投稿を確認して急ぎ事実確認をしております」「プライバシー侵害および権利侵害にあたる内容を含むため法的対応を進めます」と毅然とした態度を示した。さらに、専門家に確認依頼した結果として「AI生成の疑いが強く真偽不明」と主張し、一時的なSNSの休止を宣言したのである。

もしこれが本人の主張通り、悪意ある第三者によって作成されたディープフェイクなどのAI生成動画であれば、坂井氏は名誉を著しく傷つけられた被害者ということになる。

 

AI生成か、事実か。SNS上で交錯する情報

坂井氏の「AI生成による捏造」という主張に対し、SNS上ではそれを真っ向から否定するかのような情報が次々と投下され、真偽を巡る情報戦の様相を呈している。

動画のリーク元となったXユーザーは、坂井氏の主張を受け、「坂井がAIだと言うのでこちらものせておきます」と反論。女性たちがテーブルに置かれた現金をじゃんけんで奪い合う別の動画や、「こちら別角度です」として人間ピラミッドの様子を別視点から捉えたとされる静止画を追加で公開したのである。

さらに、「ピラミッドのてっぺんにいる本人」と自称する女性ユーザーが、坂井氏の休止宣言を引用する形で、「なんで、コイツは自分だけ逃げようとしてるの。まぁいいや。坂井は女の子に人間ピラミッドさせて一万渡してました。私はタクシー代1万しか貰ってない」と内情を暴露。このアカウントは「まだまだネタもらってるんですよね。坂井のグロいネタ、私も提供しましょうか?」とさらなる情報の存在を仄めかしている。

これらの追加証拠や告発が事実である保証もないが、坂井氏の主張とは完全に食い違う証言が飛び交う事態となっており、事の真相は深い霧の中にあると言えるだろう。

 

釈明での「ADHDの薬」発言に批判が殺到

動画の真偽が依然として不明な中、事態をより複雑で深刻なものにしたのが、坂井氏本人のXアカウントから発信された釈明文であった。ここから騒動は、単なるスキャンダルの真偽論争から、病気や薬に対する不適切な発言を巡る社会的な炎上へとフェーズを変えることになる。

「最後に 僕はやってません というか覚えがありません」と切り出した坂井氏は、自身の状態について「ADHDの薬をのんでいるんですが、そのせいで自分の意思とは違うことをしてたり、その時の記憶がなかったりの症状がたまにあります」と主張した。

さらに動画の不自然さについて、「もしかしたら酔ってシャンパンを持ちながらあんなことを喋ったかもしれません」と自身が現場でグラスを持っていた可能性には言及しつつも、「その素材を使ってグラスを人に変えることも専門家曰くできるとのことでした」と、自らの映像をAIによって加工されたものだという見解を重ねて示した。

 

医療関係者や当事者から相次ぐ懸念の声

動画の内容に関する真偽はさておき、この「ADHDの薬のせいで記憶がなくなり、意思と違う行動をする」という坂井氏の主張に対しては、医療関係者や一般の当事者から怒りと懸念の声が殺到した。

ある薬剤師を名乗るユーザーは「ADHDの薬で『自分の意思と無関係に勝手に行動してしまう』ことは基本的にはありません」と専門的見地から疑問を呈し、「どんな薬を服用されてますか?まさか違法な薬ではないですよね?」と指摘した。また、別の一般ユーザーも、コンサータやインチュニブ、ストラテラ、ビバンセといった一般的なADHD治療薬の名称を挙げつつ「記憶喪失系の副作用は無かったはずです。薬のせいにされるのは、個人的には強く違和感を感じました」と述べている。

SNS上では、「ADHD当事者や服薬して真面目に生活している人たち全体への偏見を広げかねない、極めて悪質な説明だ」「間違ったイメージを拡散するのやめてください。この薬を飲んで頑張って生きている全てのADHD患者の方々に失礼です」といった切実な抗議が相次いだ。

自身への疑いを晴らすための説明であったとしても、疾患や治療薬に対する誤解を招きかねない認識を公の場で発信することは、真摯に病気と向き合う人々の尊厳を傷つける行為であり、社会的影響の観点から強い非難を免れないだろう。

 

真実はどこに――錯綜する情報の行方

「これが資本主義だ」というセンセーショナルな言葉と共に拡散された動画。坂井氏は「完全なAI生成」「一部AIによる加工」と一貫して自身の関与を否定しているが、告発者からは別角度の証拠とされるものが提示され、自称当事者による暴露も続いている。

現代のSNS社会では、誰もが発信者となり、真偽の定かでない情報が瞬時に拡散される。AI技術の発達により、映像や画像の真実性を見極めることはかつてなく困難になっている。完全な事実関係の解明には、第三者による客観的な調査や法的な手続きを待たねばならない。

果たして動画は悪意ある捏造なのか、それとも覆い隠すことのできない事実なのか。真実は未だ闇の中であるが、一つだけ明白なのは、保身のための不用意な発言、特に医療や疾患に関わる不正確な情報発信は、本来の疑惑とは別の、より広範で深刻な反発を招くという事実である。本件がどのような結末を迎えるのか、そして真実はどこにあるのか、今後の推移が注目される。

Tags

ライター:

ライターアイコン

寒天 かんたろう

> このライターの記事一覧

ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

関連記事

タグ

To Top