
元日本代表MF本田圭佑が4月10日、シンガポール・プレミアリーグのFCジュロン加入を正式に発表した。クラブ公式発表によると、加入は2026/27シーズンからで、本田は「個人としては今年40歳となり、複数国リーグでの得点ギネス記録がかかっていたりと、色々な挑戦がある」としたうえで、「このクラブで1番成し遂げたいことはリーグで優勝することです」と言い切った。
2年ぶりのクラブチーム復帰
注目されるのは、話題性だけではない。
本田にとってシンガポールは11カ国目の挑戦となり、約2年ぶりにクラブチームの一員として公式戦のピッチに戻ることになる。
クラブ側は合流時期を2026年8月、記者会見も同月にシンガポール国内とオンラインで実施予定としている。
新シーズンに向けた本格的な戦力編成の一環だ。
なぜシンガポールなのか
移籍には伏線があった。
シンガポール紙ストレーツ・タイムズは2025年3月、本田が現地サッカーへの関与に前向きな姿勢を示し、「プレーすることも考えた」と語ったと報じている。
同紙によると、本田は当時からアルビレックス新潟シンガポールの練習に参加し、会長の是永大輔氏と友人関係にあることにも触れていた。
今回の新天地選びは、現地との接点を積み上げた先にあった決断とみて良さそうだ。
FCジュロンとはどんなクラブか
FCジュロンは、これまでアルビレックス新潟シンガポールとして活動してきたクラブで、2026/27シーズンからクラブ名を変更する。
2004年からシンガポール・プレミアリーグに参戦してきた歴史を持ち、今後はアジアの舞台も視野に入れたクラブづくりを進める方針を掲げている。
クラブ公式発表でも、本田加入は単なる補強ではなく、「クラブの新たな価値をともに創出し、シンガポールサッカー界全体のさらなる発展に寄与すること」を目的にしていると明記している。
優勝宣言を支えるFCジュロンの現在地
リーグ情勢を見ても、本田の優勝宣言は軽いものではない。
シンガポール・プレミアリーグ公式の順位表では、現クラブ名のアルビレックス新潟FC Sは4月10日時点で3位につけている。
しかもクラブは2026/27シーズンからFCジュロンへ改称する方針をすでに発表しており、その初年度に本田を迎える構図になる。
クラブ側が本田加入の狙いとして、アジアの舞台を見据えた発展と新たな価値創出を挙げ、本田自身も優勝を最大目標に掲げた。
合わせて見ると、今回の補強は知名度獲得だけではなく、上位争いを本気で引き寄せるための一手と見てよい。
11カ国目で問われる本田圭佑の現在地
本田は2024年にブータンのパロFCで2ゴールを挙げ、通算10カ国目となるトップリーグでの得点を記録していた。
その後は再び無所属が続いていたが、39歳で迎える今回の契約では、記録更新の可能性と優勝争いの両方が懸かる。
クラブ側も本田の価値をプレーそのものに限定しておらず、経験、姿勢、思想まで含めてクラブの礎にしたいとの考えを示している。
今なお結果を出せる選手であることを、新天地シンガポールで示してほしい。



