
事件の詳細と逮捕容疑
京都府警によると、逮捕容疑は2025年10月29日午後5時20分ごろから午後6時ごろまでの約40分間、京都市南区のホテル内で、当時15歳だった中学生の少女(現在16歳)に現金を手渡した上でわいせつな行為に及んだというもの。
江渡容疑者は少女のSNS投稿を見て連絡を取りつけ、わずか数時間のやり取りで京都市内のホテルに呼び出し、現金を渡して性的行為を行ったとされる。
少女は事件からわずか2日後の10月31日に亀岡署へ相談に訪れ、被害が発覚した。 調べに対し江渡容疑者は「相手の年齢は今日初めて知った」「年齢は認識していなかった」と供述し、容疑を一部否認している。
54歳の大学教授という立場でありながら、SNSで中学生少女に接触し、初対面で即ホテルに連れ込み、金銭を渡して行為に及ぶという一連の流れは、ネット上で「キモすぎる」「言い訳が酷い」と強い嫌悪の声が上がっている。捜査当局は、買春の意図や少女の年齢を認識していた可能性を重点的に調べている。
江渡浩一郎氏の主な経歴と業績
江渡浩一郎氏は1971年生まれ。東京大学大学院情報理工学系研究科で博士(情報理工学)を取得。1997年にアルス・エレクトロニカ賞グランプリ受賞(sensoriumチーム)。
2001年には日本科学未来館で「インターネット物理モデル」を制作するなど、メディアアート分野で活躍。2002年から産業技術総合研究所(産総研)で研究員・主任研究員を歴任し、共創プラットフォーム研究に注力。
2011年に「ニコニコ学会β」を発足させ、ネットコミュニティと学術の融合を推進。2017年には文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)受賞。2025年4月開学のZEN大学知能情報社会学部教授に就任し、2024年から人工知能学会理事を務めていた。
2025年大阪・関西万博では、内閣府・文部科学省主催の特別企画展「エンタングル・モーメント ―[量子・海・宇宙]× 芸術」(会場:EXPOメッセ「WASSE」、期間:8月14日〜20日)に江渡浩一郎+アラレグミとして出展。二重スリット実験を体感する作品などで量子力学の不思議をアートで表現し、落合陽一氏ら著名アーティストと並んで参加。
万博終了後も巡回展(例:東京都現代美術館「ミッション∞インフィニティ」)で再展示されている。
人工知能学会の公式謝罪声明と即時対応
人工知能学会は2026年2月26日、公式サイトで会長・栗原聡氏名義の謝罪声明を発表。
江渡容疑者の実名を挙げ、「昨日(2月25日)、ZEN大学の教授で、本学会の理事である江渡浩一郎氏が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されました。学会会員をはじめ多くの方々にご迷惑、ご心配をおかけしておりますこと、たいへん申し訳なく存じます」と謝罪。
「学術・教育・研究という高い倫理感が求められる中でのこのような事態は極めて残念であり遺憾」と強い遺憾の意を表明。理事権限を即時停止し、今後の処分を含めて厳粛に対応する方針を示した。
ZEN大学の声明と教育・アート界への波及影響
ZEN大学も同日、公式サイトに「本学教員の逮捕について」との声明を掲載。
「2026年2月25日、本学の教員が児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで京都府警亀岡署に逮捕されたという報道がありました。本学としても当該報道を承知しており、現在、関連情報の収集および事実関係の確認に努めております」と事実を認め、厳正な対応を表明。
新設オンライン大学として注目されていただけに、教員の不祥事は信頼性への深刻な打撃。江渡氏の専門がメディアアート・共創であるため、関連授業や研究プロジェクトへの影響が懸念される。さらに、大阪万博での量子アート展出展という公的プロジェクトへの参加歴が明らかになったことで、アート・科学融合分野全体に波及する可能性も指摘されている。



