
ビジネスの現場において動画やデジタルデータが爆発的に増え続ける昨今、多くの企業が頭を抱えているのがデータの管理方法だ。それぞれの社員がハードディスクや個人のPCにデータを保存し、どこに何があるかわからない「属人化」や、災害時のデータ消失リスクが深刻な課題となっている。
こうした状況に対し、動画配信システムのプロフェッショナルである株式会社ネクフルは、クラウドネイティブなメディア資産管理システム「necfru MAM」によって一石を投じている。
「パッケージの速さ」と「開発の柔軟さ」を両立
システム導入において、企業はしばしば難しい選択を迫られる。機能は豊富だが自社の業務フローに合わない既製品(パッケージ)を選ぶか、使いやすいがコストも時間も膨大にかかるフルスクラッチ(個別開発)を選ぶかという二者択一だ。
ネクフルが出した答えは、その両立である。
同社のnecfru MAMは、検索や権限管理、バージョン管理といった必須機能を標準搭載しつつ、基幹システムとの連携や独自フローへの対応といったカスタマイズを柔軟に受け入れる体制を整えている。パッケージの導入スピードと個別開発の柔軟性を兼ね備え、まずは標準機能でスタートし、必要に応じて機能を拡張していくという現実的なアプローチが、コスト意識の高い企業の支持を集めている理由だ。
建設、大学、流通……非IT企業が選ぶ理由
現在、ネクフルへの相談で急増しているのが、建設業界や大学、流通・卸売業といった、従来はITと少し距離のあった領域からのオファーである。その背景にあるのは、世界的なBCP(事業継続計画)とガバナンス強化への意識の高まりだ。
物理サーバーやローカル環境での管理は、災害時のデータ消失リスクやセキュリティの脆弱性と隣り合わせである。そこでネクフルはデータをクラウド(AWS S3等)へ集約し、使用頻度の低いデータは安価なアーカイブ領域へ自動移動させる仕組みを提供している。
これによりBCP対策とコスト最適化を同時に実現し、さらには物理サーバー削減によるエネルギー効率化など、SDGsの観点からも企業の社会的責任を果たす手助けとなっている。
AIでデータを「倉庫」から「工場」へ
ネクフルが見据える5年から10年先のビジョンは、MAMを単なるデータの「倉庫」から、利益を生み出す「工場」へと進化させることにある。
今後はAI技術を積極的に活用し、動画内のシーン抽出、タグ付け、字幕生成、多言語化などを自動化していく計画だ。人間が行っていた煩雑な作業をシステムに任せ、権利情報と紐づけて再利用を促進することで、過去の資産が新たな価値を生み出すサイクルを作る。また、Web上の不正利用検知など知財を守る機能も強化し、グローバルに通用するデータ基盤を目指している。
「うちはIT企業ではないから」とシステムの刷新を躊躇する必要はない。オンプレミスやLTO(磁気テープ)からの段階的な移行も、ネクフルは実装可能なロードマップを描いて伴走してくれる。眠っているデータ資産の保存と活用に課題を感じているなら、彼らに相談してみるのはどうだろうか。



