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“絶世の美少女”沢尻エリカ、39歳の今――転落と覚悟、そして再び輝きを放つ女優の軌跡

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映画『#拡散』
映画『#拡散』 公式Xより

かつて日本中を魅了した“エリカ様”が、再びスポットライトを浴びた。2000年代を代表する女優として一世を風靡しながら、2019年の麻薬所持による逮捕で突如表舞台から姿を消した沢尻エリカ。

あれから6年、39歳となった彼女は、今もなお衰えぬ美貌と静かな覚悟を胸に、再出発の道を歩んでいる。10月10日に都内で行われたスポーツブランドのローンチ会見では、スキーウエア姿で堂々と登壇。ウェーブヘアに落ち着いた笑みを浮かべ、緊張を感じさせぬ姿に、会場は“エリカ様復活”の熱気に包まれた。

 

変わらぬ美貌と存在感――“エリカ様”の帰還

東京都練馬区出身、1986年4月8日生まれの沢尻エリカ(2025年10月現在39歳)。10代でファッション誌のモデルとして脚光を浴び、映画『パッチギ!』(2005年)での鮮烈な演技で日本映画界にその名を刻んだ。ドラマ『1リットルの涙』では、難病と向き合う少女を演じ、圧倒的な表現力で涙を誘った。

そんな彼女が約1年8か月ぶりに公の場へ姿を現したのがこの10月。芸能関係者は「スキーウエアに身を包んだ沢尻さんは堂々とした立ち姿で、取材陣の前に現れた瞬間、会場が一気に華やぎました」と語る。年齢を重ねても、その美貌は衰えを知らず。むしろ、若き日の尖りを内包したまま、成熟した女性としての深みを纏っていた。

 

「別に…」から逮捕へ――栄光と転落の連鎖

沢尻エリカが“世間の注目の的”となったのは、演技力や美貌だけではない。2007年、主演映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶で、報道陣からの質問に「別に…」「特にないです」とそっけなく答えた態度が、瞬く間に波紋を呼んだ。あの“別に…”発言は社会現象となり、彼女に“エリカ様”という異名をもたらした。同時に、気難しい・生意気といったレッテルも貼られ、イメージは一変した。

本人は後年、「若くて、無理をしていた」と振り返っているが、当時はプレッシャーの中で心が追い詰められていた時期でもあった。その後も度重なるスキャンダル報道や、薬物疑惑を指摘する記事が出るなど、彼女の周囲には常に不穏な空気が漂っていた。

そして2019年11月、ついに現実の事件が起きる。沢尻は自宅で合成麻薬MDMAを所持していたとして、警視庁に逮捕された。捜査の過程でLSDの使用も発覚。出演が決まっていたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』を降板し、芸能活動は完全停止となった。

翌2020年2月、東京地裁は「懲役1年6か月、執行猶予3年」の有罪判決を下す。社会の信頼、仕事、人間関係――すべてを失った沢尻は、その後、長い沈黙に入った。だがこの沈黙こそ、再生への助走期間だったのかもしれない。芸能関係者は語る。「あの裁判を経て、彼女は初めて“演じる意味”を自分の中で見つめ直したように見えた」と。

 

私生活と決断――女優として生きるという覚悟

公私ともに波乱の人生を歩んできた沢尻は、プライベートでも幾度となく世間を賑わせてきた。2009年1月、22歳の時に映像作家の高城剛氏(当時44歳)と結婚。ハワイ・マウイ島での挙式が報じられ、華やかな門出として話題を集めた。だが、翌年には別居が報じられ、2013年12月に正式離婚。結婚生活はわずか数年で幕を閉じた。沢尻は後に「結婚を通して、自分が自由であることの意味を学んだ」と語り、その後の生き方に深く影響を与えたとされる。

以降、恋愛よりも「自分をどう生きるか」に焦点を置き、仕事と真摯に向き合う姿勢を貫くようになった。昨年には、眼鏡店経営の実業家男性との半同棲関係が破局。関係者によれば「沢尻さんは女優復帰を最優先に生活リズムを見直した結果、互いの価値観が合わなくなった」という。

事件後、彼女は食生活や睡眠、メンタルケアを徹底。かつての奔放さを封印し、ストイックな日々を送っている。いまや“自由奔放なエリカ様”ではなく、“己を律する女優”へと変化を遂げているのだ。

 

舞台から再起――“生の演技”に賭けた覚悟

長い沈黙の後、沢尻が選んだ復帰の舞台はテレビでも映画でもなく、観客の反応がダイレクトに伝わる舞台だった。2024年2月、約4年ぶりの舞台『欲望という名の電車』で女優復帰を果たすと、チケットは即完。観客は「ブランクを感じさせない」「声と表情に凄みがあった」と絶賛した。

「演技をすることが生きること」と言い切る沢尻は、作品への姿勢を一層厳しくし、役にすべてを捧げている。2026年2月公開予定の映画『#拡散』(主演・成田凌)では、未知のウイルスを巡る社会派テーマに挑戦。撮影現場では「目の奥が違う」「カメラの前に立つ瞬間の集中力が異常」とスタッフが舌を巻いたという。

次なる挑戦――丸山隆平との共演で再び映画界の頂へ

そして2026年春、沢尻は新たな挑戦に臨む。仏映画に着想を得たブラックコメディ×サスペンス作品で、20年来構想を温めてきた監督が手がける話題作だ。沢尻は“記憶喪失の女性”を演じ、W主演の相手はSUPER EIGHTの丸山隆平(1983年11月26日生まれ、2025年10月現在41歳)。

丸山は今年5月に映画『金子差入店』で主演を務め、演技派としての評価を確立。関係者は「同世代の二人の演技が拮抗し、スクリーンが張り詰めた緊張感に包まれていた」と語る。沢尻にとってこの共演は、過去を清算し、女優として再び頂点を狙う“証明の舞台”となる。

 

結び――“別に”から“覚悟”へ、再生の道を歩む

若き日、反発と孤独の中で放った「別に…」という言葉。麻薬事件という転落を経て、沢尻エリカは今、静かな覚悟をもって再び光の中に立つ。かつて“絶世の美少女”と呼ばれた彼女は、もはや美貌だけでは語れない。強さと哀しみ、そして再生の希望をまといながら、39歳にして新しい女優像を築きつつある。

来年40歳――その節目を前にして、沢尻エリカの“第2幕”が確かに始まっている。


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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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