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【速報】サントリーHD・新浪剛史会長が辞表提出 福岡県警が家宅捜索、違法薬物疑惑で経済界に衝撃

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サントリーホールディングスの新浪剛史(にいなみ・たけし)代表取締役会長が1日付で辞表を提出したことが分かった。福岡県警が8月下旬、麻薬取締法違反の疑いで東京都内の自宅を家宅捜索していた事実が2日に報じられ、同氏をめぐる違法薬物疑惑が浮上している。改革派経営者として知られ、経済同友会代表幹事も務める財界の有力者が突然辞任に追い込まれた異例の事態は、日本経済界に大きな波紋を広げている。

 

 

突然の辞表提出、サントリーが緊急会見へ

関係者によると、新浪会長は9月1日付で辞表を提出。サントリーホールディングスは2日午後3時から東京本社で緊急記者会見を開く予定だ。発表は突然であり、社内外に衝撃が走った。

「経済同友会の顔」とも言える新浪氏が姿を消すことは、単なる一企業の問題を超え、日本の経済界全体に影響を及ぼすとみられている。社内では「商品の安全性に直結する案件ではないか」という臆測も広がったが、実際にはトップ本人をめぐる違法薬物疑惑だった。

 

福岡県警による家宅捜索

福岡県警は7月に摘発した違法薬物事件の捜査過程で、関連先の一つとして新浪氏の名前を把握。8月22日、港区にある高級住宅街の自宅を家宅捜索した。対象となったのは、米国から輸入されたとされる大麻由来成分「THC」を含む製品。

しかし家宅捜索では製品そのものは発見されず、警察がその場で行った簡易尿検査も陰性。新浪氏は「適法な製品だと思っていた」「知人女性が一方的に送りつけてきた」と説明したという。捜査関係者は「依然として慎重に捜査を続けている」としており、今後の立件可否が焦点となる。

 

改革派経営者・新浪剛史という人物

1959年生まれの新浪氏は、慶應義塾大学を卒業後、三菱商事に入社。ハーバード大学でMBAを取得し、国際的な視野を持った経営者として頭角を現した。

2002年にローソン社長に就任。低迷していたコンビニ業界で「ナチュラルローソン」を展開するなど、イメージ刷新を図った。「改革派」「プロ経営者」の象徴的存在として注目される一方、大胆なリストラや効率化で社内の反発も招いた。

2014年、サントリーホールディングスの社長に転身。アメリカの蒸留酒大手ビーム社を買収し、世界市場を見据えた積極的経営を推し進めた。2023年からは会長に就任し、経済同友会代表幹事としても活発に発言。財界を代表するカリスマ経営者のひとりと見なされてきた。

だからこそ、違法薬物疑惑と辞表提出という今回の事態は、経歴との落差が大きく、社会に強い衝撃を与えている。

 

経済界に広がる衝撃と懸念

サントリーは日本を代表する食品・飲料メーカーであり、そのトップを務める会長の辞任は企業イメージに大きな影響を与える。特に同社は清涼飲料やビールなど「健全さ」を前面に出す商品が多く、ブランド毀損は避けられないとの見方もある。

経済同友会代表幹事という公的立場もまた重い。新浪氏は最低賃金引き上げやエネルギー政策などで積極的に提言を行ってきた。そんな人物が違法薬物疑惑で失脚すれば、経済界の発言力そのものが揺らぎかねない。

ネット上でも「証拠がない段階で辞任は異例」「潔白ならば戦うべきだ」といった声がある一方、「改革派経営者の仮面がはがれた」「イメージとの落差が大きい」と冷ややかに見る意見も散見される。

 

今後の焦点は捜査の行方

現時点では逮捕も起訴もされておらず、捜査は続いている。警察がどのような証拠を掴んでいるのかは明らかではない。捜索から10日以上経ってからの報道となったこともあり、警察の情報管理や報道のタイミングをめぐって議論も起きている。

サントリーは会見で「企業としての姿勢」を示す必要がある。新浪氏の去就が最終的にどうなるか、また同社の経営体制がどう再編されるかは、株主や消費者、そして社会全体の関心事となっている。

 

揺れるサントリーと経済界

サントリーHDの新浪剛史会長が辞表を提出した。自宅が家宅捜索を受け、違法薬物疑惑に揺れる中での決断だった。これまで日本経済界を牽引してきた「改革派リーダー」の突然の失脚は、企業統治のあり方や経済界の信頼性を問い直す契機ともなる。今後の捜査の行方と、サントリーの会見で示される説明が注目される。

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ライター:

広島県在住。福岡教育大学卒。広告代理店在職中に、経営者や移住者など様々なバックグラウンドを持つ方々への取材を経験し、「人」の魅力が地域の魅力につながることを実感する。現在「伝える舎」の屋号で独立、「人の生きる姿」を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。​​https://tsutaerusha.com

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