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TOKIO解散劇 鉄腕DASHはどうなる? 城島茂と松岡昌宏は何を選んだか?歴史や番組を振り返る

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国分太一のハラスメント疑惑が決定打に

株式会社TOKIOのHP
株式会社TOKIOのHP。3人は見納めか?

6月25日、株式会社TOKIOが公式サイトを通じてグループ「TOKIO」の解散を電撃発表した。紅白歌合戦24年連続出場、『鉄腕DASH!!』の農業パフォーマンス、日本全国の地域復興支援活動──そのすべてを背負いながら走り続けたグループは、国分太一の“コンプライアンス違反”によって、静かに、しかし皮肉な終焉を迎えることとなった。

「このような状態になった以上、信頼を回復し、応援をいただくのは難しいと判断した」──そう記された一文の裏側には、メンバーそれぞれの深い苦悩と、“TOKIOという名を汚さぬための幕引き”という選択があった。

 

「農業アイドル」TOKIOが拓いた未踏のジャンル

1994年に『LOVE YOU ONLY』でCDデビューを果たしたTOKIOは、音楽活動だけにとどまらない異色の存在だった。とりわけ1995年にスタートした『ザ!鉄腕!DASH!!』は、日本のテレビ史を塗り替えるほどの長寿番組に成長。“アイドルが畑を耕す”という斬新な設定が日本中の家庭に親しまれ、TOKIOは「農業アイドル(農ドル)」のパイオニアとして位置づけられた。

DASH村では脱サラ級の本格農法、DASH海岸では生態系の再生にまで踏み込んだ内容を展開。番組スタッフとメンバーは「テレビの域」を越えた絆を育んできたが──その関係は、近年は崩れていたのかもしれない。

 

“鉄腕”で地を耕した男が、最後はハラスメントで泥を塗る

事の発端は2025年6月20日。TOKIO副社長である国分太一が「複数のコンプライアンス違反」で無期限活動休止となった。詳細は非公開だが、芸能関係者によれば「収録現場でのスタッフへの高圧的な態度」「指示の飛ばし方が異常だった」とされ、“鉄腕DASH”の現場こそが問題の温床だったと囁かれている。

SNS上でも「農業で手にマメを作ってたのに、口でもトラブルを生むようになったのか」「DASHで培ったのは体力じゃなくパワハラスキルか」「国分は被害者を本当にボコボコにしちまっているなら、リアル鉄腕ダッシュじゃないか」など、皮肉めいた投稿が相次いだ。

“土と汗と信頼”をテーマに掲げた番組が、“ハラスメント”で終焉するという構図は、まさに美談の反転である。

 

音楽・テレビ・復興支援、TOKIOが残した記憶

TOKIOは単なる芸能グループではなかった。『AMBITIOUS JAPAN!』は新幹線の車内チャイムとして20年近く流れ続け、『宙船』では中島みゆきとの奇跡のコラボが実現した。音楽番組はもちろん、震災後の福島県との関係性も特筆すべきものだ。

特にDASH村を通じて縁が深まった福島では、彼らの出演する農産物のPR映像がノーギャラで提供され、復興の“顔”として県民からも熱い支持を得ていた。2021年には県庁に“TOKIO課”が設置されるなど、その影響力は地方行政レベルにまで及んだ。

 

なぜこのタイミングだったのか──“TOKIOの看板”を守るための決断

なぜ、今、解散なのか。これは単なる“不祥事の尻拭い”ではない。むしろ、「TOKIO」というブランドを、これ以上毀損させないための苦渋の決断だったと見るべきだ。

2021年の長瀬智也の脱退後、すでに音楽活動は停止。2023年以降は『鉄腕DASH!!』も“城島×松岡”の二人体制が中心で、国分の現場関与は限定的だったという。つまり、TOKIOの機能は“静かに解体”されつつあった。

国分が副社長として外部に顔を出し続ける一方、内部では制作スタッフとの関係が冷え切っていたのではないか。城島茂にとって、TOKIOは「家族」でもあり「看板」でもある。その看板に泥が塗られる前に、自ら幕を引くことが“リーダーとしての最後の責任”だったのだろう。

松岡昌宏はかつて「TOKIOの解散は、俺たち3人のうち誰かが許さない限りありえない」と語っていた。つまり今回、3人が「全員一致」で解散を了承したということは、よほどの事情──メンバー間の信頼の毀損、そして修復不能な溝があったと推察される。

 

「その船を漕いでゆけ」…残されたメンバーたちへ

「その船を漕いでゆけ お前の手で漕いでゆけ」──中島みゆきが書いた『宙船』の一節は、いまこそ、解散後の3人に向けた言葉のように聞こえる。

TOKIOという名の船は、ついに港に錨を下ろした。しかし城島は城島の道を、松岡は松岡の舞台を、そして国分は──静かな海で、再出航の日を待つのかもしれない。

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