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徳島県名門企業・有名企業一覧 売上ランキング 〈2025年版解説〉

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徳島県名門企業・有名企業一覧 売上ランキング 〈2025年版解説〉
DALL-Eで作成

四国を代表するモノづくり拠点である徳島県では、半導体用 LED 材料、医薬品、包装機械、エンタメサービス、地方金融などが共存する。

本稿は決算短信・官報公告・企業公式サイトなど一次資料だけを突合し、最新期の売上(銀行・リース会社は経常収益)順に並べたランキングである。

 

20 位 丸善商事〈徳島市〉 売上 101 億円〈2023/3〉

名門ポイント:コスモ石油・ENEOS系のエネルギー特約店。石油・LPGの卸小売に車両整備など関連商品を加えた多角化モデルを採用。太陽光パネルの設置工事を行うなど脱炭素需要の取り込みで収益基盤を強化している。

19 位 化研テクノ〈徳島市〉 売上 118 億円〈2025/4〉


名門ポイント:四国を中心に試験研究用試薬や分析機器を提供する専門商社。1981年の設立以来、地域の大学や研究機関との強固な連携を築き、研究開発を支援してきた。ISO9001およびISO14001の認証を取得し、品質管理と環境への配慮を徹底。

18 位 株式会社丸本〈海部郡〉売上 122 億円〈2024/3〉

 

名門ポイント:阿波尾鶏の一貫生産で全国シェア首位級。農場運営から加工・出荷・販売まで手がける六次産業型食品企業で、ペットフード・レトルトなど加工品開発にも注力。自社製品が国際味覚審査機構で銀賞を受賞するなど品質面でも高評価。徳島県から全国・海外市場へと展開を広げ、地域の基幹産業として雇用と食文化を支える。

17 位 大塚包装工業〈鳴門市〉 売上 124 億円〈2024/12〉


名門ポイント:大塚グループの包装中核として医薬・食品向け印刷紙器や美粧段ボールを一貫生産。FSC認証紙やリサイクル材を活用し、水性インクジェット印刷でVOCを抑制するなど環境配慮型パッケージ開発を拡大中。鳴門本社のほか東京・大阪・福岡など全国10拠点を展開。

16 位 徳島石油〈徳島市〉 売上 125 億円〈2023/3〉


名門ポイント:県内約30カ所のSS網と産業向け燃料卸を展開。ソーラーフロンティア製品代理店として自家消費型太陽光を提案し、新電力取次も強化。県庁・市役所など官公庁へも安定供給する。LPガス、保険、車用品まで扱う総合エネルギー商社として脱炭素ニーズに応える。

15 位 トヨタカローラ徳島〈徳島市〉 売上 130 億円〈2024/3〉

 


名門ポイント:トヨタの全車種併売化後も県内全域で10拠点を構え地域密着営業を貫き、販売台数県内トップ級を維持。独自の残価設定型『オレンジプラン』で若年層の月額負担を抑え、新車・中古車販売や保険代理までワンストップ化。徳島市公表の包括連携協定では大規模災害時に車両を提供し、さらに地域のモビリティと防災を両立する。

14 位 徳島青果〈徳島市〉 売上 134 億円〈2023/12〉


名門ポイント:徳島市中央卸売市場の青果一次卸。従業員69名で県産すだち・ゆこう等香酸柑橘を全国量販店へ供給し、生産者JAと連携した産直体制を敷く四国卸トップ規模。徳島市統計では市場青果の1日平均取扱量256トン、その適正価格形成を支える荷受会社として80周年の今も鮮度管理を徹底し、物流DXも推進している。

13 位 日本フネン〈吉野川市〉 売上 152 億円〈2024/3〉


名門ポイント:不燃玄関ドアの専業メーカー。マンション玄関ドア市場で国内トップ、23年シェア52%に達し年間約17万枚を出荷。さらに東京・茅場町ショールームで設計者向け提案を強化し、首都圏の受注基盤を築く。

12 位 阿波製紙〈徳島市〉 売上 161 億円(連結)〈2024/3〉

 


名門ポイント:機能性不織布世界トップ級。海水淡水化向け逆浸透膜支持体で世界有力膜メーカー群へ長年供給。EV用熱暴走対策材「M-thermo」など高機能紙を開発。ISO9001/14001取得で環境対応を強化。25年3月、小松島にRO膜支持体等を製造する新工場が竣工し生産性の向上――“紙を超える紙”を掲げ革新を継続。

11 位 富田製薬〈徳島市〉 売上 203 億円〈2023/3〉


名門ポイント:無機化学のパイオニアとして透析用粉末剤を世界先駆で開発し医療を支える。炭酸マグネシウムをはじめ無機ミネラル素材や食品・化粧品原料も展開し、用途を拡大。米ニュージャージー支店を足掛かりに北米販路を強化する。

10 位 徳島魚市場〈徳島市〉 売上 312 億円〈2024/3〉


名門ポイント:−22℃冷凍庫と3℃低温売場を併設し鮮度管理を徹底。県・漁協と連携し海面養殖サーモン「阿波さつき」を立ち上げ、MAFF GFP計画でシンガポール、マレーシア向け輸出を推進。さらなる海外販路拡大で県産魚の価値向上を図る。

9 位 ワークスタッフ〈徳島市〉 売上 377 億円〈2023/10〉

 


名門ポイント:徳島発の人材大手で全国113拠点を運営し、正社員1,738名、稼働者8,654名、登録者数20万超。製造派遣に強みを持ち、特定技能の登録支援機関としてベトナム子会社と連携し外国人材を供給。22年にクラウドスタッフィングへ出資し、派遣管理クラウドを共同開発するなどDX推進で生産性向上を狙う。優良派遣事業者認定も取得。

8 位 キョーエイ〈徳島市〉 売上 384 億円 (連結)〈2024/2〉


名門ポイント:徳島県最大の流通グループで食品スーパー40店超を運営。県産直売「すきとく市」を県内30店と関西122店へ広げ、移動スーパー「とくし丸」で買物弱者を支援。電子マネー付KYO2カードプラス会員は60万人超、キャッシュレス化を先導する。

7 位 徳島大正銀行〈徳島市〉 経常収益 478 億円〈2024/3〉


名門ポイント:2020年合併で誕生したトモニHD中核。海外進出によるカシコン銀行(タイ)やベトコム銀行(ベトナム)提携で海外与信残高が3期連続増。2024年10月発表のnCinoクラウド融資基盤導入で事業性融資をDX化。

6 位 国立大学法人徳島大学〈徳島市〉 経常収益 528 億円〈2024/3〉

 


名門ポイント:医学部と光科学を二本柱とし、ポストLEDフォトニクス研究所が深紫外LED照射ロボ「UVBuster」を開発、ウイルス不活化率99.9%を実証した(2020年10月発表)。附属病院の年間手術件数は7,477件に上り(令和6年度)、県内随一の高度急性期機能を担う。2025年1月には文科省J-PEAKSに採択され研究基盤を強化。徳島発の医工光融合拠点として、地域医療と国際共同研究を牽引している。

5 位 四国化工機〈北島町〉 売上 602 億円 (連結)〈2024/3〉

 


名門ポイント:食品充填包装機のニッチトップ。2024年3月期連結売上602億円と過去最高を更新。屋根型紙容器成形充填機の国内シェア70%、製品は80カ国に輸出。2024年には米国向けハーフガロン紙容器無菌充填機「S-PHF100UC」を初納入し海外売上比率が向上。紙カップ用リニア搬送型充填機を投入し省人化需要を取り込む。包装資材・大豆食品との3本柱で成長を続ける。

4 位 阿波銀行〈徳島市〉 経常収益 789 億円 (連結)〈2025/3〉

 


名門ポイント:総資産4兆円超。貸出金利息と外貨有価証券利息増で資金運用収益が伸長、24年11月開業の昭和町支店が県内初のZEB認証となり脱炭素旗艦に。22年開始の「あわぎんサステナブル関連ローン」で地場企業の省エネ・再エネ投資を支援。

3 位 ノヴィル〈徳島市〉 売上 844 億円  (連結)〈2024/4〉

 


名門ポイント:パチンコ「ミリオン」31店を核に外食・温浴・輸入車販売などを束ねる総合エンタメ企業。フランチャイズ外食では大阪王将や焼肉きんぐを展開し、温浴施設「あらたえの湯」で観光需要も獲得。24年4月公表の会社分割でホール運営を新設 MILLION Neoへ承継、ノヴィルは不動産管理とサポート業務に特化し資本効率を高める。

2 位 大塚製薬工場〈鳴門市〉 売上 1,307 億円〈2023/12〉

 


名門ポイント:輸液・臨床栄養の国内最大手で、世界初の四室PET輸液バッグ(2009年)など多室容器を開発し品質国際標準を牽引。アジア16工場と米国ICUメディカル共同JVを軸に医療現場50超国へ供給網を拡大。鳴門工場に天然ガスコージェネレーションシステムを導入し年間CO₂約1,500t削減(2022年2月発表)し脱炭素を加速。

1 位 日亜化学工業〈阿南市〉 売上 3,970 億円(連結)〈2024/12〉

 


名門ポイント:青色LED発明企業。インフィニオンテクノロジーズと共同開発した16,384個のマイクロLEDライトエンジンを23年発表し車載ヘッドライト向けに実装進行。研究開発費は売上比9.5%で国内電機大手上位。紫外LED・半導体レーザーでも世界首位級、今期も円安追い風に増収基調で総合光源技術を牽引。

総評

 

徳島県の産業構造は「半導体用 LED+臨床栄養医薬+包装機械+地方金融」が四輪駆動の様相を呈する。日亜化学が自動車ライト向けマイクロLEDで新市場を開拓し、四国化工機は食品機械でグローバル展開を加速。大塚製薬工場はカーボンニュートラル工場を実装し、地方銀行2行は生成AIと脱炭素融資でサービス高度化を急ぐ。2025年度も「脱炭素×DX×ヘルスケア」が県内主要企業の共通テーマとなり、地場大学との産学連携が競争力の源泉となりそうだ。

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ライター:

金融機関と不動産会社での勤務経験を経て2014年より金融関係や不動産関係を中心としたフリーライターとして活動。金融関係をはじめ不動産やビジネスのジャンルを中心に執筆しています。

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