資格取得支援を行うTAC株式会社は、2024年度も多くの受講生が国家総合職試験に合格したことを1月15日発表した。合格者のなかから3名のインタビューがあわせて開示された。
3人はそれぞれ総務省、農林水産省、内閣府への内定が決まっており、同社のWEBマガジン『TACNEWS』に掲載されたインタビューで、合格までの道のりと官僚としての抱負を語っている。
TACの教育サービスがどのように受験生の成功を支えたのかが具体的に語られており、ステークホルダーインタビューとしても非常に示唆に富む内容だ。
ステークホルダーVOICEを取り上げるメディアとして、cokiでも一部を紹介する。
政策立案の要職を目指して 未来の日本を担う若者たち
国家総合職とは、政策の企画立案や法案作成、予算編成などに携わり、中央省庁で国家行政の中枢を担う幹部候補生としての職務だ。
今回のインタビューでは、慶應義塾大学経済学部の小沼諒さん、早稲田大学政治経済学部の宮本純那さん、国際基督教大学教養学部の五十畑伊織さんが登場。それぞれの内定先や、試験を志した動機について詳しく語っている。
志を持った受験動機 利益よりも信念を優先する仕事を目指して
内定先が総務省となった小沼諒さんは、高校時代に社会課題に興味を持ち、大学で経済学を学ぶ中で「公益を追求する行政官になりたい」と強く思うようになったという。
一方、宮本純那さんは「日本を良い方向に導きたい」という思いが原点だった。民間企業での就職活動を経て、利益追求ではなく、より多くの人のために働きたいとの思いが国家公務員への道を選ぶ決め手となった。
五十畑伊織さんは、小学校の教員を目指していたが、教育現場での学力格差に気付き、より広範な政策的アプローチが必要だと考え国家総合職試験を受験したと語った。
受験対策の工夫と学び TACの支えが大きな力に
3人とも、TACでの受講を通じて多くのサポートを受けたと口をそろえる。特に、小沼さんは「TACの教材の質が非常に高く、問題集を繰り返し解くことで着実に力が付いた」と振り返った。
宮本さんは「担任講師のカウンセリングが自分のペースメーカーになった」と述べ、五十畑さんも「試験合格に必要な情報をTACで網羅的に得られた」と語った。
TACは対面講座に加え、時間や場所の制約がある受験生のために通信講座も提供している。五十畑さんは「Web講義は自分のペースで進められるのが大きな利点」と話し、通学が難しい受験生でも必要なサポートを受けられたと振り返る。通信講座の柔軟性は、特に多忙な大学生にとって大きな助けとなっている。
受験勉強中のモチベーション維持については、宮本さんは「好きな音楽で気持ちを切り替え、興味がある省庁の説明会に参加することでイメージを明確にした」と話した。また、五十畑さんは「過去問演習に重点を置き、どの問題が出そうか予想できるレベルまで繰り返し学んだ」と語り、自分なりの工夫を重ねた様子がうかがえた。
官庁訪問のポイント 着飾らずありのままの自分を伝える
内定までの最後の関門となる官庁訪問についても、3人は具体的なアドバイスを共有した。
宮本さんは「着飾らず、ありのままの自分を伝えることが重要」と述べた。自分に合った省庁を見極める視点も必要だとし、農林水産省の温かい雰囲気が自分に合っていると感じたことが内定につながったと語った。
五十畑さんは、内閣府一本に絞った官庁訪問を行い、「志望理由に100%の熱意を込められたことが、官庁訪問の成功につながった」と振り返った。
TACを受講する未来の受験生に向けて 「居場所」として活用を
インタビューの最後には、未来の受験生たちへのメッセージも送られた。小沼さんは「長く辛い試験期間中、TACを『居場所』として活用してほしい」と語り、五十畑さんは「自分が国家総合職を志したときの気持ちを大切にして」との思いを共有した。
また、宮本さんは「一度きりの人生、やりたいことに挑戦しよう」と激励の言葉を述べ、試験勉強を支える仲間の重要性を強調した。
日本の未来を担う若き官僚たちの挑戦
今回のインタビューを通じて、3人の若き官僚たちが抱く熱意と信念が浮き彫りになった。彼らはそれぞれの内定先で、日本の未来を形作る政策立案に携わることになる。TACの支えを受け、国家総合職試験を突破した3人の今後の活躍が、社会にどのような変革をもたらすのか期待が高まる。