通信教育大手のユーキャンは、2024年12月12日、「現代用語の基礎知識」選2024 ユーキャン新語・流行語大賞の発表に合わせて実施した意識調査の結果を公表した。20代~60代の男女400名を対象に、2025年のトレンド予測と資格取得に関する意識を調査。
ファイナンシャルプランナー(FP)が3年連続で「武器になる資格」のトップに選ばれたほか、リスキリングや学び直しへの意識の高まりも明らかになった。
金融リテラシーの高まりが資格取得意欲を後押し
2025年に「武器になる資格」としては、FPが14.2%で1位を獲得し、3年連続のトップとなった。回答者からは「資産形成に役立つ」(30代女性)、「生活に直結して役立ちそう」(60代女性)といった声が寄せられ、円安や物価上昇といった経済不安の高まりが、金融リテラシーへの関心、ひいてはFP資格取得への意欲を後押ししていると考えられる。
2位には簿記(13.0%)、3位には電気工事士(12.8%)がランクイン。簿記は「どの会社にも必要になり得る資格」(20代女性)、「私生活にも役立つ」(40代女性)といった理由から、電気工事士は「家の電気関係をいじるのに必須」(50代男性)といった理由から選ばれた。
4位は行政書士(11.2%)、5位はMicrosoft オフィススペシャリスト(10.5%)、6位ケアマネジャー(10.0%)と続く。医療事務と介護事務は8位。宅建士と社会保険労務士が10位と続く。
リスキリング・学び直しへの意識は依然高く、約3割が学習継続中
リスキリングという言葉の認知度は「知っている」(25.0%)と「聞いたことはある」(30.0%)を合わせて約5割、学び直しは約7割と、昨年とほぼ変わらない結果となった。また、リスキリングや学び直しの必要性については、半数以上が感じていると回答。「社会状況に合ったスキルが求められる」(40代男性)、「技術は日々進化する」(40代女性)といった声が聞かれ、変化の激しい社会への対応策として、スキルアップの必要性を認識している人が多いことがうかがえる。
実際に直近1年間で学習を継続している人は21.5%、新たに学習を始めた人は12.8%と、合わせて約3割の人が学習に取り組んでいる。社会情勢の変化や将来への不安感が、資格取得やスキルアップへの意欲をさらに高めていると言えるだろう。
アメリカ新大統領就任や大阪万博に注目集まる
ほかにも、2025年に話題になりそうな出来事としては、「アメリカ新大統領が就任予定」が42.8%でトップ。次いで「大阪・関西万博の開催」(28.7%)、「阪神・淡路大震災から30年」(14.8%)、「FIFAワールドカップ2026アジア3次予選」(14.8%)が続いた。政治・経済・スポーツなど多岐にわたる出来事への関心がみられる中、特にアメリカ大統領選挙の行方が日本経済に与える影響に注目が集まっているようだ。