ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

国内初100%衣類由来の新素材「Clothxxg(クロージング)」誕生 建築・インテリア分野に革命もたらす可能性

サステナブルな取り組み ESGの取り組み
リンクをコピー
「Clothxxg(クロージング)」のカラーサンプル

Clothxxg(クロージング)のマテリアルカラーの展開例(提供:エコログ・リサイクリング・ジャパン)

株式会社エコログ・リサイクリング・ジャパン(広島県福山市)は6月13日、国内で初めて※衣類など繊維製品のみを100%原料としたリサイクル樹脂素材「Clothxxg(クロージング)」を正式発表した。建築資材やインテリア、プロダクト製品などに多用途展開できる同素材は、衣類の色や素材の“物語”を活かす新たなリサイクル技術として注目を集めている。

※同社調べ。100%衣類素材を「色」「由来」ごとに分別・再資源化し、多用途展開を可能にする技術は国内初。

 

衣類が生まれ変わる、「色」を残すリサイクル技術

Clothxxgは、廃棄された衣類を破砕・溶融してつくられるペレット素材。通常、再生過程で色を統一・無化する従来手法と異なり、本素材では「服の色」や「生地の質感」などを保持したままリサイクルが可能だ。たとえば着物由来、カーテン由来、スポーツウェア由来など、それぞれの使用履歴が素材に“ストーリー性”として宿る。素材選びに新たな意味を与える革新技術だ。

さらに、ペレットからは建築資材への展開に加え、綿・糸・生地といった再繊維化も可能とされており、衣類の循環再生に新たな選択肢をもたらす。

用途は建材からプロダクトまで デザインの自由度も

繊維由来のプロダクトができるまで
繊維由来のプロダクトができるまで(提供:エコログ・リサイクリング・ジャパン)

Clothxxgは既に複数の業種と連携が進んでおり、以下のような分野での活用が期待されている。

  • 建築資材(壁材・床材・パネルなど)
  • インテリア製品(照明器具・什器・店舗備品)
  • プロダクトデザイン(コップ・ステーショナリー・化粧品容器)
  • ファッションブランド店舗内装材など

特筆すべきは、素材の「色」や「質感」(マット・光沢・凹凸など)をコントロールできる点だ。再生素材ながら、単一トーンに収束せず、デザインの可能性を広げる点において、プロダクトデザイナーや建築家からも関心が寄せられている。

 

展示は「Interiorlifestyle TOKYO 2025」で

新素材「Clothxxg」は、6月18日から20日まで東京ビッグサイトで開催される国際見本市「Interiorlifestyle TOKYO 2025」に出展される予定。展示ブースでは素材サンプルの提供やデザイナー・企業とのプロジェクト共創の相談も受け付けている。

  • 日時:2025年6月18日(水)~20日(金)10:00~18:00(最終日は16:30まで)
  • 会場:東京ビッグサイト 東展示場 ブース番号 E4 E024

「捨てない未来」へ 衣服の循環型リサイクルに挑む

エコログ・リサイクリング・ジャパンは、1994年の創業以来、衣類の再資源化に取り組んできた。大量消費・大量廃棄が社会課題として顕在化する前から、衣類を“価値ある資源”と位置づけ、リサイクルの技術開発を続けてきた。

同社の代表取締役・和田顕男氏は「Clothxxgは、素材を選ぶことが持続可能な社会への第一歩になると信じている。衣服の思い出や色を引き継ぎながら、次のかたちへと生まれ変わらせたい」とコメントしている。

【この記事を読んだ人におすすめの記事はこちら】

Tags

ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

関連記事

タグ