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Amazon、Nikeとも協働。高校生の可能性を最大限に【株式会社 Unpacked】

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株式会社Unpacked 代表取締役 三橋龍起

N高等学校の卒業生・現役生メンバーを中心にした株式会社 Unpacked。同年代の90.4%が将来にネガティブな印象を抱いている(日本財団出典 18歳意識調査 第20回 社会や国に対する意識調査より)社会に対し、キャリア教育プログラムを提供し、未来をともに創る若者をすさまじい勢いで増やしています。

「夜寝る前に『明日も楽しみだな』と思える人たちを増やしたい」とまっすぐな瞳で語る同社代表取締役の三橋龍起氏もまた、父の死をきっかけに毎晩「死にたい」と泣いていた過去があったと言います。

親や社会のニーズに合わせた教育ではなく、本人たちが力を得られる教育プログラムを提案する1000人規模で日本最大級のキャリアイベント「U18キャリアサミット」、高校生と企業が協働で若者に価値のあるプロジェクトを創り出す「みらい事業部」のふたつの事業を通して同世代、そしてさらに下の世代をエンパワーし続ける三橋氏に、熱い思いをたっぷり語っていただきました。

寝る前に「つらい」とつぶやく同世代に機会と手段と仲間を

——御社の事業について、詳しく教えてください。

Unpackedは「Find U For Go Crazy」をビジョンとして掲げています。具体的には18歳以下の中高生に向けたキャリア教育支援のイベントや中長期のプロジェクト開発を主に行っています。

背景として、日本財団が2019年にとったデータによると、将来にポジティブな印象を持っている日本人の高校生って今、約9.4%なんだそうです。90.6%以上の高校生の方は、将来の日本にネガティブなイメージを抱いている。僕が思うに、その原因の根幹として、自分自身が何が好きなのか、夢中になるのかというところがそもそも分からなかったり、意思決定において「親に言われたから」「学校に言われたから」ということが左右する部分が大きくなり過ぎている。それならまずは、何かひとつ夢中になれるものを作って、それを通じて自分自身や他者を知っていき、より良い世の中にしていければいいなという思いを込めています。

会社のバリューは「機会と手段と仲間を彼らに」、「Go Crazyな世界へ」を提案しています。既存の教育カリキュラムは、本人ではなく親のニーズに合わせた設計になっているんですよね。そこを我々は高校生を中心に、大学生や中学生も含めて、彼ら自身が求めているものに沿った設計の教育的なカリキュラム作らせていただいています。

事業はふたつあり、ひとつめが「U18キャリアサミット」というもので、18歳以下の国内最大級のキャリアイベントです。昨年の6月から半年に1回ペースで開催していて、第1回、第2回の結果として協力団体が約104組織、集客人数が合計750名ほど。第3回は、2021年6月に行われ、株式会社テレビ東京コミュニケーションズと共同開催し申込者が1040人を超えました。かなり意識の高い高校生がたくさん来ていると感じます。都内の方を中心に、国際バカロレア認定校、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)、オンラインなので地方や海外の方も一部参加してくださっています。女性の方が60%と男性より多いですね。

もうひとつの事業は「みらい事業部」で、高校生のクリエイティビティと企業様の実現性を合わせて、新たな社会変革を起こすプロジェクト開発です。半年から1年のプロジェクトを高校生自身が運営しています。我々も僕は今、大学1年生の歳になってしまったんですけど、うちの役員3名は現在現役の高校3年生で、歳が近いので、高校生メンバーへのマネジメントが大人の方が入るよりも凄くやりやすいんですね。例えば高校生、Z世代は「彼女に振られた」と言って失踪してしまったり、連絡が取れなくなってしまうこともあって……そこで歳の近い僕たちが彼らのモチベーションとかエンゲージメントを担保しながら、しっかり必要なところは教えながら、ともにプロジェクトを作って運用しています。

プロジェクトやイベントに関しては、弊社で企画から実行、人材採用・マネージメント、当日の撮影・配信・編集まで一括で行えるので、高いスピード感が実現できています。


——みらい事業部は具体的にどんなプロジェクトを手がけていますか?

導入事例としては、Amazon が小中高生にITプログラミングを学ぶ機会を平等に提供したいという理念から無償で提供しているスクール「Amazon Future Engineer」に、小・中学生・高校の集客の部分で携わっています。例えば街でタピオカを飲んで tiktok を撮っている学生が、僕も湘南でタピオカ飲んでいたんですけど(笑)、プログラミングと言われると抵抗感がすごくある。そこで彼らにも親しみが感じられるようにデザインしたり、既に学校でプログラミングを学んでいるような学生にもリーチしたりしています。メインロゴも任せてもらいました。

他にもSXRというオンラインのサイエンスフォーラムや、NIKEが手がける、女性の社会進出をスポーツを通じて担っていくためのプロジェクト内でPRを担当したり、アイデアソンコンテストを実施したりしています。

——創業の経緯はどんなものだったのでしょうか。

僕が起業とか、いろんなことを自分でしようと思ったのはつい最近で、2019年、高校2年生の8月頃まで僕は地元の湘南、神奈川県の茅ヶ崎でなんとなくタピオカを飲んでバスケをしている、よくいる高校生でした。バスケのためだけに学校に行って授業中は6時間全部寝て過ごして、バスケをして、帰りに友だちとアイスを食べて帰る。起業とかインターンシップ、SDGs、NPO、NGOという言葉すら聞いたことがなかったんです。

公立の小中学校に通って、「この先は進学校に行っていい大学、大手の職場に行けたらいいな」とふわふわ考えていた人間でした。ただ、中学3年生の11月に、当時、消防で働いていたお父さんを急に亡くしたんです。

急に倒れて、急に亡くなったので、最初は父が亡くなった実感がなかった。それで中学を1週間休んだんですけど、周りがすごく優しくしてくれたこともあって、違和感なく過ごしていて、でも高校に入って、環境が変わったことで自分が自己開示ができる場がなくなってしまったんですね。そこで僕の中で「ああ亡くなったんだなあ」と実感が湧いて。

そこから「何で父さんが亡くなるんだろう」「自分が死んだ方が良くないか」と毎日毎日考えてしまって、夜になると余計それが強くなって「ありがとうって言葉さえ伝えられなかった」と毎日後悔をして。後悔しても取り返しのつかないことってあるんだなと、すごく考えていました。

そこから1年ぐらい毎日「死にたい、つらい」と思って夜になると涙が出てくる日が続いて、だんだんYouTubeとかゲームに没入してつらい現実を忘れようとしていたんですね。でも朝までゲームをしていたら、バスケ部の練習もきつくなって、1年からレギュラーだったんですけど、辞めて。部活を辞めて一回ちゃんといろいろ考えようと思ったんですけど、いざ辞めると考えるわけでもなく楽な方向に行ってしまうんです。ネットとかで同じ境遇の、家庭とか学校に居場所がなくて学校を辞めて遊んでいる子たちと知り合ってつるむようになって、毎日毎日遊んで、それが高校1年生の生活でした。

そうすると「危ない奴らとつるんでいる」と言われて友だちが減っていって、母親も僕に不信感を感じていて、もう生きていく居場所がない、となったときに、たまたま高校2年生の6月にアトピー性皮膚炎で1か月間入院することになったんです。

何もない状況下で天井を見上げながら考えていたら「人生ってほんとに一度きりしかない。後悔のないように生きたい」「今の状況に対してお父さんは喜んではくれないだろうな」と率直に感じました。

そこから「それなら何かしたい」と思っていろいろ調べ始めたら、東京には校外プログラムというものがいっぱいあったり、企業でのインターンシップとかNGOやNPOとか、いろいろ活動されている同年代の人も大人の人もいる。そういうものに興味がある学生向けの無料のイベントもたくさんあると知って、こういうのに行ってみたいと思うようになりました。

退院後は、平日は放課後、土日は終日、お小遣いを全部交通費に使って、毎日東京のイベントに行くようになりました。週末は一日に7、8件はしごして、早めに行って運営の人と仲良くなって、運営の人とか参加者とSNSを交換して。運営の人に最後までついて行ったら「三橋くんも一緒に打ち上げに来る?」と声をかけてもらって、タダメシをいただきながら(笑)、ぶっちゃけ話を色々聞くようになって「こういう世界があるんだ」と思って。僕は赤裸々に、自分のことも話していたので、たくさんの大人の方が面倒を見てくださって、高校2年生と3年生のときにインターンシップも2社でやらせてもらえることになったんです。


そうなったときに僕のなかでひとつ軸ができて「夜寝る前に『明日も楽しみだな』と思いたい」と思ったんです。インスタとかTwitterを見ると、夜12時を過ぎると同年代が「死にたい、つらい」ってすごくたくさん言っているんです。

また朝と夕方に電車に乗るとサラリーマンが負のオーラを漂わせていて、大人に対してああはなりたくないと悲観的に思っていました。それならしあわせな未来は何だろうと考えたときに、しあわせの定義は人によって違いますが、僕は夜寝る前に「明日も楽しみだな」と思える人たちを増やしたいと思う。それをそのまま、世界青少年志プレゼンテーション大会というプレゼンテーション大会にたまたま出て話したら300人の中から10名ほどのファイナリストに残ったんです。

それをきっかけに、自分の志の手段のひとつとして起業を考えていたときに、たまたま転学先のN高等学校で、現在一緒にUnpackedの副代表をしている1歳下の中澤治大と出会って。何かやろう、起業しよう、と毎日のように誘われて今に至ります。

——中澤さんから誘われて、何から始めていったんですか?

中澤と僕で行った会食の場で今、弊社の代表取締役会長をしている小嶋に出会って、中澤が小嶋の考え方とか人柄に惚れ込んで、何かしたいとなったときに中澤が小嶋に猛アタックして。それで中澤と小嶋で高校生向けの30人規模のイベントをやろう、となって、僕も誘ってくれて。最初はまったく行く気がなかったんですけど(笑)、行ったらすごくいいな、僕の志を体現する手段の一つになるな、と思って、そこから是非一緒にやろう、となったんです。それが「U18キャリアサミット」につながっていきました。

「U18キャリアサミット」を2019年6月に一橋大学の500人収容の講堂を借りてやろうとしていたのがコロナで開催できなくなってしまって。会場をキャンセルして、万事休すという感じだったんですが、オンラインでやったらすごくうまくいって、そこからいろんな人が関わってくれて「これは法人化できるね」となったんです。

小嶋は立教大学を今年3月に卒業して今社会人の年、23歳です。代表取締役社長は僕なんですけど、18歳ということでまだまだなめられてしまうこともあるし、社会に対して知らないことも多いので、彼を代表取締役会長として、何かあったときに、意思決定に僕が迷ったときには彼がサポートできるようにとチームを組んで、関わってくれています。

——今後のビジョンを教えてください。

まだまだ教育というのは抽象度が高くて正解がないことだと思うので、日々アップデートを加えていっています。例えば今後はAO入試、総合型選抜入試を文部科学省も推進していて慶応大学のSFC(湘南藤沢キャンパス)は去年の代から一般入試よりAO 入試の定員を多くしています。なので今後は大学入試も就活のように、学力だけ、偏差値では測れない能力値を今までやっていた活動やビジョン、それに対する行動などから計る部分が増えてきます。

それに対応できる教育プログラムを増やしていきたいですね。うちの会社の顧客となる都内の高校生だと多くが大学進学を希望しているので、AO入試にも役に立つよ、という見せ方で教育プログラムを提供していこうと思います。

僕らが提供したいのは本人のためにも社会のためにも有用なプログラムなんですが、それをはじめから伝えるのは難しいので、まずは「大学合格」「AO入試対策」を目的にしてもらって、結果的に幅広く役立つことが学べた、というデザインでサービスを提案していきたいと思ってます。

部活でインターハイ目指そうと思ってやっていたら、きつかったけど振り返ったらコミュニケーションとか周りと一緒に何か切磋琢磨していくことを学べた、そんな感じで進めていきたいっていうのが真ん中のイメージですね。

正直に言うと、今の僕たちのイベントとかプロジェクトに参加してくれている高校生は偏差値が高い層なんですね。でも例えばそれとは違う層には、タバコで世間に抵抗したりメッセージを届けているような子もたくさんいる。あとは例えば大阪ですら、インターンシップってすごく少なくて、首都圏以外の人は参加するのが難しい。地方だと自分のキャリアについて考えたくても、考える環境が圧倒的に不足している。それに、親の世帯年収から言ってアルバイトをして奨学金を溜めないといけない、その先のキャリアどころではない、という方もたくさんいる。せっかく今SNSとかインターネットが普及してたくさんの人にメッセージが届けられる環境にあるので、TikTokなどを通じて、もっと広い層の方々に僕たちの想いを伝えていきたいです。

大学生になるといろんな企業を見る機会も増えますが、高校生以下はそもそもインターンの入口がなかったりして、僕自身もそれを自分でなんとか切り開いて大変だったので、高校生以下にチャンスを作りたいという気持ちもあって活動しています。

株式会社Unpackedからステークホルダーへ。「僕は想いはあっても何もできない。支えてくださる皆さんありがとう」

——ここからはUnpackedおよび三橋さんから、それぞれのステークホルダーへの想いをお聞かせください。

社員・家族との向き合い方
役員4名へ

うちは社員はおらず、自分を含めて創業メンバーの5人が全員役員なんですね、学生が22時以降働けないので役員という形にしていて。その4名には感謝を伝えたいですね。うちの会社は部活動のような形でみんなそれぞれ役割を分担しているんですが、僕がいちばん何もできないんですよ(笑)。うちの会社が成り立ってるのは彼ら4人のおかげだと本気で思っていて、一緒にいてくれてありがとうって日々思います。今後よりたくさんの人に志を伝えていくためにも彼らは必要不可欠な人間なので、いてくれてありがとうってほんとうに思います。
4人に共通して聞きたいのは「Unpackedに関わってる時間ってどんな時間ですか?」ですね。

 

代表取締役会長 小嶋彗史さん

見せてくれてありがとうございます、と伝えたいです。言葉だけでこうしたほうがいいよとか、アドバイスをくれる大人の方はすごくたくさんいたんですね。でも例えば「起業してみたら?」と口で言ったとしても、実際に起業したらまず資金を集める必要があって、登記の手続きがあって、税理士とか法律関係の申請があって、実印が必要で、未成年の場合には保護者の同意書も必要で、保護者の実印も必要。でも小嶋は口で言うだけじゃなく一緒に中に入ってくれて、ともにやっていく姿を見せてくれている。社長としてはこういう風にあるべきだ、というのも口で言うんじゃなくて姿勢で見せてくれた。これからはもっと腹を割って、普段完璧な小嶋が弱みを見せてくれたり、これは頼むよ、と任せてもらえるようになっていきたいです。

 

​COO 中澤治大さん

僕をしつこくナンパしてくれてありがとう、と思っています。出会いの印象が良くなくて最初は彼が大っ嫌いだったんですよね(笑)。でも今ではすごく頼りがいがありますし、実は僕たちは性格がおもしろいほど似ている。意見が割れても、本音をぶつけあえたり悩みを話し合えることに日々感謝しています。誘ってくれて、支えてくれてありがとう、です。

 

​CTO 髙津悠樹さん

高津も今N高の3年生でありながら、もともとエンジニアとして働いていて、著名なスイーツ店のウェブサイト構築や広告を業務委託されて手掛けていたり、N高プログラミング教室の先生もやっている。いわゆるスーパー高校生ですね。N高で最初友だちがいなかったなかで僕を美味しいラーメン屋さんに連れて行ってくれて(笑)、いろいろ話しかけてくれた人です。いちばん気遣い、人にすごく優しい。奇抜で口は悪いんですけど気配りがある。サイトひとつとっても、いつも丁寧に考えて作ってくれてありがとうと思っています。

 

CDO松永幸樹さん

このなかで唯一、都立高校に通っている人です。今3年生ですね。デザイナーで、撮影もできる。日中は学校もあり忙しいのにも関わらずSlackなども先生の目を盗んで通知を返してくれたり、Unpackedを一緒にやってくれてありがとうと思います。僕が気付かない間にしんどくなったり、ふらふらしていたらいちばん初めに気付いて面倒を見てくれる人です。常にそうやって考えて、支えてくれてありがたいです。

 

取引先との向き合い方
グローバルパートナーズ株式会社 代表 山本康二さん

山本さんは、もともと光通信の常務取締役をされていた方で、去年の7月にイベントの登壇者としてお招きしたんです。そこから一緒にプロジェクトを始めて1年ぐらいのお付き合いなんですが、すごい経歴の方なのに、打ち合わせに毎回しっかり時間をかけてくださるんです。3時間、ときには4時間かけてでも、こうじゃないかああじゃないかと真剣に話してくださって、そのことにすごく感謝していますね。

 

あとは他社に対してもこれは違うんじゃないか、とかすごくフランクに言ってくださることもありがたいです。僕たちだけじゃなく、プロジェクトに関わっている高校生一人一人にもすごく目をかけてくださって、例えば悩みがある高校生に対しても、クラブハウスとかFacebookで「甘いことを言ってるんじゃないよ」とかびしっと、でもすごく真摯に話してくださったり。

 

そのあとで山本さんから僕に電話がかかってきて「●●って奴と話していろいろ言ったんだけど、本人はがんばるって言ってたから気にかけておいてあげて」と言ってきてくれたんですよ。すごくうれしくて。社長として、グローバルパートナーズ様の従業員も抱えているのに、さらに僕たちや高校生、僕らの家族のことまで考えてくださる懐の深さが素晴らしいなと思っていて、改めて感謝をつたえたいですね。

 

山本さんと知り合ったきっかけは、2020年の春頃に学生向けのフリーペーパーに小嶋が掲載されて、それを見ておもしろいと言って、山本さんから小嶋に電話をくれたんです。

 

山本さんに聞きたいことの一つ目は、アラジンの魔法のランプみたいに、富も権力も仲間もすべて揃った時に何をしますか? ということ。この話は2019年にノーベル平和賞を取った、社会的起業家、ソーシャルアントレプレナーという言葉を作ったムハマド・ユヌスさんがその話をされていて、聞きたいなと思いました。

もうひとつ、アドラー心理学の『嫌われる勇気』に「人の悩みはすべて対人関係によって引き起こる」とあります。人と関わるうえでどのようなことを意識されていますか、と聞きたいです。また、人を巻き込んだり動かす上で他者と比べて意識している点を聞いてみたいです。アドラーは決して人を褒めるなという一方で、「人を動かす」の著者カーネギーは人を褒めろと言っております。

 

地域社会・地球環境との向き合い方

コロナ渦に立ち上がった会社ということもあって、オンラインが主流でオフィスもバーチャルなので地域社会というのがあまりピンとは来ないんですが……Unpackedは僕らだけでやっていないというのはすごくあります。メンバーそれぞれがお互いの親御さんまで認知していたりとか、関わってくれてる企業の方々が僕たちだけじゃなく一緒にやっている高校生まで関わる機会がたくさんあるので、そういうのは弊社にしかなかなかない文化であり、ある意味、地域とか環境として成り立っているかもしれないですね。高校生たちに向けて活動していることが、公立の小学校で授業をすることになったり、それが広まっていて、受容してくださる人々、環境に感謝ですね。

 

SDGsでいうと4番目の「質の高い教育をみんなに」はすごく心がけてます。まだまだ小さい企業なので例えば1000万円をNPOに支援します、というようなことはできていませんが、まずは自分たちのできるところは心がけています。グローバルパートナーズさんをはじめとするつながりから他の国の方々との接点も増えていて、人種、男女、年齢、生まれ育った場所が関係ない、というのはUnpackedとして体現したいと思っています。実際に役員のメンバーとか関わっている高校生もそれぞれユニークなバックグランドがあります。昔いじめられていたとか親が離婚してるとか、僕は湘南でタピオカ飲んでいましたし(笑)。いろんな人間が作ったものに対してイーブンに考えていこうと思っています。

 

未来との向き合い方

僕らは現在18歳以下の中高生向けにサービスを行っているんですけど、例えば今の小学生って、既にタブレットを持って、ドキュメント、スプレッドシート、パワーポイントを普通に使っているんです。僕らがやっていたのと同じかそれ以上の量の勉強をしながら、それに加えてプログラミングとかウェブデザインを学んで習得していて、もう敵わないな、と思います。

 

前の世代の方々のおかげで僕たちは起業もしやすくなったので、僕らの責任はひとつで今よりもいいものを作り続けて、もっと下の世代に伝え続けること。具体的には弊社は教育カリキュラムだったり居場所を作って、彼らがキャリア選択するための機会と手段と仲間を提供すること、そういう環境を作ること。これをもっと高校生から下の世代にも、そして成績優秀な方ばかりではなくて広い層にも広く深く伝えていきたいです。僕らを超える企業がどんどん出てきて羽ばたいていってくれたらうれしいですね。

 

<プロフィール>
三橋龍起(Mitsuhashi Tatsuki)

2003年神奈川県湘南地域生まれ、育ち、在住。現在18歳。鵠沼高等学校からN高等学校へ転学。4期N高等学校起業部採択。3年生時に仲間と高校生の教育とキャリアを考えるイベントを皮切りに活動をスタート。2020年12月に起業した株式会社UnpackedにてCEOを務める。

その他、第2回世界青少年志プレゼンテーション大会ファイナリスト。2020年11月より逗子市立逗子小学校の総合の時間にて外部講師として4ヶ月間受け持つ。TikTokerとしての配信活動等、夜寝る前に明日も楽しみだなと思える人を増やすため日々過ごしている。

<企業概要>
株式会社Unpacked
代表取締役 三橋龍起
〒150-0002東京都渋谷区3-1-9 YAZAWAビルUFC3
www.unpacked-inc.com/

(ライタープロフィール)
小野好美
広告会社勤務後、フリーライター。生まれ育った東京から高知、さらに鹿児島へと移住。コラムやインタビュー記事を中心に執筆。インタビュアーとしても活動。

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