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ぶれないSantafe、GALFYは裏原パンピー服に、ヤンキーファッションを懐古する

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サンタフェが放った“投稿”に共感の嵐

santafeとGALFY
サンタフェとガルフィーの公式HPより

11月7日、ヤンキー服ブランドとして知られる「サンタフェ(SANTAFE)」の公式Xの投稿が話題を呼んだ。

「GALFYさんは変わられましたね。 三十年前は弊社と同じような客層でした。」「GALFYさんを悪く言いたい訳ではないのです。ただ同じ時代を生きた者としては寂しいのです。こんなになってしまって。」

令和のいま、若者の間で“おしゃれブランド”として再ブームを迎えているガルフィー(GALFY)。その変化に、かつて同時代を生きたサンタフェがしみじみとした感慨をつづった形だ。投稿をきっかけに、SNSでは「懐かしい!」「まだサンタフェがあるのがうれしい」とコメントが相次いだ。

 

もとはラフォーレ発のスーツブランドだった

サンタフェと言えば、地元のヤンキー最上位層や組織にゲソをつけた不良の方たちがこぞって愛用していたブランド。しかし、同ブランドが“任侠の方や不良少年”に愛されるようになったのは1986年の創業から数年後のことなのだ。意外にも、スタートは原宿ラフォーレから始まったスーツブランドだったという。

当初は都会的で洗練された大人のファッションを提案するブランドとして立ち上げられた。しかし、その大胆なデザインと派手な色使いが、やがて街の強者たちの心をつかみ、ヤンキーファッションの頂点へと上り詰めた。

 

ヤンキー文化とともに駆け抜けた黄金時代

1990年~2000年代、サンタフェやガルフィー、ヴェルサーチといったブランドは、当時のヤンキー文化を象徴する存在だった。

SNSではこんな声も寄せられている。

「喧嘩が鬼のように強かった同級生の兄貴が愛用してた。ヤンキーでも上位陣にしか許されなかった感ある」

「ガルフィ、サンタフェ、ヴェルサーチ。なつかしい(笑)」

しかも、ガルフィーはまだライトなヤンキー層も愛用するイメージがあったが、サンタフェは山口組5代目の奥様のブティックブランドだったTWILIGHTなどと同様に、本当に悪い人しか着ていない本格派のイメージがあった。半端な連中が着ることは許されないブランドであったし、実際に先輩に没収されてしまうといった憂き目を見た人も多いだろう。

 

年商数十億円、トラックが襲撃されるほどの人気

Xでは、著名インフルエンサーZ李氏(@ShinjukuSokai)も10月30日にこう投稿している。

「サンタフェの90’sリバイバルシリーズ。雰囲気が懐かしすぎて痺れるなこれは。この前ここの社長に会った時に、この時代は年商何十億かあったんだって言ってた。謎の不良に納品トラック襲撃されて盗まれるくらいには人気あったらしいよ。」

まさに伝説のブランド。Z李氏の投稿には、往年のファンから「そんな時代もあったな」「あれを着る勇気はもうないけど、今見てもかっこいい」といった声が寄せられている。

 

令和のいまも“ブレない”サンタフェ

一方で、ガルフィーはZ世代に支持され、裏原のパンピーまで着れる“レトロストリート”の代表格に。これはこれで時代の潮流を掴み、上手くトランスフォームした優れた事例と言えるだろう。サンタフェが感じた“寂しさ”の裏には、時代の移ろいを受け止める老舗ブランドの矜持がある。

それでも、サンタフェは今日も“派手で上品”という独自の美学を守り続ける。

X上では「サンタフェの投稿、泣けるほどわかる」「あの頃の“悪さ”を知るブランドが語ると重い」といった共感が広がっている。

ファッションは変わる。だが、ブランドの魂は変わらない。サンタフェの一言には、かつての“怖かった先輩たち”と、令和の若者たちの時代を静かにつなぐ響きがあった。

 

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ライター:

株式会社Sacco 代表取締役。一般社団法人100年経営研究機構参与。一般社団法人SHOEHORN理事。株式会社東洋経済新報社ビジネスプロモーション局兼務。週刊誌・月刊誌のライターを経て2015年Saccoを起業。 連載:日経MJ・日本経済新聞電子版『老舗リブランディング』、週刊エコノミスト 『SDGs最前線』、日本経済新聞電子版『長寿企業の研究』

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