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人工芝が灼熱70℃超 ジュニア世代の“足元リスク”と断熱スパイク・基本対策を表で総まとめ

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サッカーのスパイクで熱中症対策
DALL-Eで作成

人工芝はなぜ“危険な熱”を帯びるのか

人工芝は直射日光下で高温化しやすく、国内研究では日中に60℃以上が連日、危険な暑熱環境(WBGT)と関連して脱水量も増える傾向が示されている。海外報告では**70℃超~最大全93℃**に達した例もある。熱は足裏の皮膚に炎症や水疱を引き起こし、放熱が妨げられることで全身の熱負荷を増幅させ得る。競技継続は慎重な判断が必要だ。J-STAGEResearchGate

現場が感じる不安の実像

デサントジャパン(アンブロ)の保護者調査では、暑さへの不安79%、**子の足裏痛・熱感の訴え55%**が示された。福岡県宗像市のグローバルアリーナで行われた大会(VAMOS CUP)では、**最高気温36.7℃、ピッチ表面71.8℃**の条件が報告され、子どもたちの「他のスパイクは熱かったが気にならなかった」「プレー中も熱くならなかった」といった体感の声も寄せられた。※体感は個人差がある。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES

断熱材「GAINA」と“断熱スパイク”という新たな選択肢

JAXAの技術実施許諾に基づく技術移転事例として紹介される断熱材**「GAINA」は、建築分野での遮熱・断熱用途で知られ、同技術を応用したサッカー用シューズが展開されている。メーカー(アンブロ)によると、地面からの熱侵入を約64%低減し、足底平均温度を8.9℃低下させたとする。ただしこれはメーカー試験結果**であり、使用環境・個人差で効果は変動しうる。購買判断では、第三者の比較データや実地試用の有無を併せて確認したい。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES宇宙航空研究開発機構

 

基本的な熱中症対策(総覧)

厚生労働省、環境省・文部科学省の手引き、日本スポーツ協会(JSA)の指針等を基に、運動時に押さえるべき基本対策を整理した。現場では**複数の対策を重ねる“重ねがけ”**が原則となる。厚生労働省文部科学省PMC

名称方法注意点その他
暑さ指数(WBGT)に基づく活動判断WBGTの観測・予報を確認し、基準超過時は中止・短縮・軽運動へ切替局所条件(直射・風・輻射)で実測値が上下する熱中症警戒アラートの活用を徹底
活動時間の最適化真昼を避け、早朝・夕刻へシフト人工芝の蓄熱ピーク回避を意識大会・練習のキックオフ時刻を見直す
ピッチ側の温度低減散水、日陰・風通しの確保、冷却マット等効果は一時的、滑走・転倒に留意人工芝は散水で表面温度が下がる報告あり※
こまめな休憩・冷却定時の休憩、日陰での体表冷却(うなじ・腋窩・鼠径部)、送風凍傷リスクがあるため氷の当て過ぎに注意休憩所に水・氷・タオル・扇風機を常備
計画的な水分・電解質補給こまめに水分と塩分(経口補水液等)を摂取一度に大量に飲まない、症状が強い時は無理に経口させない体調や発汗量に応じて調整
服装・用具の工夫通気・吸汗速乾の服、帽子、日よけ、クーリングタオル頭部保護具の内部が高温化しやすいネッククーラー等を併用
足元の遮熱断熱・遮熱設計のシューズ/インソール/二枚履きソックス等メーカー試験値は参考情報、実地試用でフィット確認人工芝では足裏の熱感訴えを重視
体調チェック発熱・体調不良時は参加中止、前夜の睡眠・朝食を確保既往症・服薬の確認保護者・指導者間で共有
見守り体制(バディ/救護)バディ制度、救護員配置、責任者の明確化連絡手段・救急動線を事前に確認AED・救急セットを常備
兆候の早期認知頭痛、吐き気、めまい、足のつり、足裏の熱痛などの訴えで即中断放置すると重症化記録・再発防止に活用
発症時の初期対応涼所で衣服を緩め、体表を冷却。意識障害・歩行困難は119番経口不可時は無理に飲ませない医療機関受診を優先
暑熱順化(アクライマタイズ)数日かけ段階的に運動量・時間を増やす初期は短時間・低強度でWBGTに合わせて負荷調整

※散水による人工芝表面温度の低減は研究報告があるが、効果は天候・芝仕様で変動する。ResearchGate

 

予防・低減の実務対策(優先度の目安)

  1. 時間帯の最適化とWBGT準拠の運営(中止や短縮の判断を明確化)。文部科学省PMC
  2. ピッチ側の温度対策(散水・風通し・日陰)と休憩・冷却プロトコルの固定。ResearchGate厚生労働省
  3. **用具による遮熱(足元含む)**は“参考データ+実地試用”で選定。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
  4. 教育・監視(「足裏の熱さ・痛み」は危険サインとして即中断)。デサント
 

まとめ

屋外スポーツの暑熱リスクは、頭部・体幹だけでなく地面由来の“足元”が見落とされがちだ。調査や研究からは、人工芝の高温化が競技の継続可否を左右するレベルであることが示される。活動時間・ピッチ管理・用具・休憩プロトコル――対策は“重ねがけ”が基本だ。競技団体・学校・保護者が同じテーブルで、暑さから子どもを守る実効的な運営基準を整えるべき時期に来ている。J-STAGE文部科学省

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SHOEHORN くつべらマン

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児童養護施設の職員。特に中学~新卒年齢の若者の生活・医療・福祉・自立支援に従事している。勤務時間外では、様々な職業の方へ取材活動を実施しており、大人になる若者たちへ情報を提供している。

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