ホンダ、N-BOXやオデッセイなど7車種1万2千台リコール部品誤装着か

ホンダは「N-BOX」や「オデッセイ」など計7車種、1万2653台について燃料漏れの恐れがあるとして再びリコールを届け出た。

ホンダが再リコール届け出　誤部品取り付けで燃料漏れの恐れ

ホンダは6月19日、「N-BOX」や「オデッセイ」など計7車種、1万2653台（2017年7月〜2020年2月生産）について、燃料ポンプの改善措置で誤った部品が取り付けられた可能性があるとして、国土交通省にリコールを届け出た。これは、2023年に実施された約113万台のリコールに関連した追加対応である。

誤ったパッキン出荷で燃料漏れリスク

国土交通省によると、当時の改善措置で使用された部品の一部において、正規品ではないパッキンが誤って出荷・使用された事例が確認された。これにより、燃料ポンプと燃料タンクの接合部における密閉性が不足し、燃料満タン時に漏れる恐れがあるという。

ホンダの報告によれば、6件の不具合が確認されており、現時点で事故は発生していない。販売会社からの報告をきっかけに発覚した。

リコール対象はN-BOX、オデッセイ、JADEなど

今回のリコール対象車両は、ホンダの人気軽自動車「N-BOX」やミニバン「オデッセイ」、コンパクトワゴン「JADE」など。対象車台番号や製造期間は細かく分かれており、詳細はホンダ公式サイトや国土交通省のリコール情報ページで確認できる。

参照：リコール届出一覧表（国土交通省）

1月にも155万台リコール　エンジン停止の恐れ

今回の再リコールに先立ち、ホンダは2025年1月にも「N-BOX」など8車種、計155万台超のリコールを届け出ている。このリコールは、排気ガス処理装置の材質や制御プログラムに不適切な点があったためで、腐食などにより最悪の場合、走行中にエンジンが停止し再始動できなくなる可能性があるとされた。

エアコン制御にも不具合　物損事故も発生

さらに、同年2月には、2021年9月から2023年11月までに製造された「N-BOX」など3車種、24万台超においても、エアコンの制御プログラムに問題があるとして「改善対策」が届け出られた。これはリコールに準ずる制度で、低速走行時にブレーキペダルの操作力が大きくなり、制動操作に支障をきたす恐れがある。これまでに85件の不具合報告があり、うち1件は物損事故に至っている。