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炎症が招く不調にサヨナラ 日常に取り入れたい抗炎症食品7選

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炎症を抑える食品
DALL-Eで作成

体調不良の原因がはっきりしない――そんなとき、体内で静かに進行する「慢性炎症」が関わっている可能性がある。実は、食べるものを変えるだけで炎症を抑える力を引き出すことができる。近年注目される「抗炎症食」は、医薬品に頼らず体の内側から整える方法として広まりつつある。この記事では、栄養士の見解に基づいた抗炎症作用のある食品7選と、学校に通わなくても始められる栄養学の学び直し方法について紹介する。健康は、今日の一食から始まる。

「静かな炎症」と食生活の関係

近年注目を集めている「抗炎症食」は、慢性炎症を抑える働きをもつ食品を積極的に摂取する食事法である。栄養価の高い自然食品を中心に構成され、体の不調を未然に防ぐ手段としても有効だ。炎症とは、外敵から体を守る免疫反応の一つであり、例えば傷や腫れといった目に見える症状として現れる「急性炎症」は、自然治癒のプロセスに欠かせない。

一方で、慢性的に続く「静かな炎症」は、本人が気づかないまま進行する。内臓脂肪や酸化ストレスによって、血管や臓器に微細な損傷が蓄積されると、やがて心疾患や2型糖尿病、がん、アルツハイマー病など、深刻な健康問題へと発展する恐れがある。

 

抗炎症に寄与する7つの食材

健康的な食生活の第一歩は、身近な食品選びから始まる。体内の炎症を和らげる効果が期待される食品は、思いのほか手に入りやすい。以下に代表的な7品を紹介する。

  • 脂の多い魚
     サーモンやサバ、イワシに含まれるオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)は、炎症マーカーの低下に効果があるとされる。科学誌『Molecules』の研究では、頻繁にこれらの魚を摂取することで潜在的な炎症が抑えられることが示されている。
  • クルミ
     オメガ3脂肪酸の一種であるALA(α-リノレン酸)を豊富に含み、抗炎症および抗酸化作用をもつポリフェノールやウロリチンを含有する。『Antioxidants』誌によると、酸化ストレスの軽減にも貢献する。
  • クランベリー
     強力な抗酸化作用をもつアントシアニンやウルソール酸を含む果物で、ビタミンCとポリフェノールが体内の炎症を抑える。
  • 本物のお茶(緑茶・紅茶など)
     チャノキ由来の茶葉にはカテキンやフラボノイドなどのポリフェノールが豊富で、特に緑茶に含まれるECGC(エピガロカテキンガレート)は強力な抗炎症作用をもつ。
  • アボカド
     ビタミン、ミネラル、不飽和脂肪酸がバランス良く含まれ、健康的な脂質として評価が高い。『European Journal of Nutrition』によると、炎症マーカーの上昇を抑制する。
  • スイカ
     リコピンとビタミンCを豊富に含み、軽度炎症の抑制に効果があるとされる。『Molecules』誌によれば、リコピンの欠乏は炎症の兆候とも言える。
  • オリーブオイル
     一価不飽和脂肪酸と、抗炎症作用をもつオレオカンタールを含む。『Nutrition』誌に掲載されたデータでは、炎症マーカーであるインターロイキン-6の低下も確認されている。

抗炎症食の基本的な考え方

抗炎症食は、栄養価の高い自然食品を軸とし、体本来の防御機能を支えることに主眼が置かれている。野菜や果物、全粒穀物、ナッツ、種子、そしてオメガ3脂肪酸を含む魚が食卓の主役となる。

超加工食品、揚げ物、精製された砂糖などは極力避けることが推奨されており、飲み物では緑茶などの抗酸化作用が強いものを選ぶとよい。スパイス類では、ウコンやショウガ、シナモンといった天然の抗炎症成分を活用するのが効果的である。

代表的な抗炎症食として知られる地中海式ダイエットは、未加工の自然食品を中心に構成され、赤身肉や加工食品を控えつつ、鶏肉や乳製品は適量摂取するスタイルを取る。

 

学校に通わず、栄養を学ぶ方法

健康的な食生活を継続するためには、栄養に関する正確な知識が欠かせない。近年では、社会人でも気軽に学べる栄養学習の選択肢が増えている。

学習方法特徴メリット代表例
オンライン講座スマホやパソコンで学習可能自宅で自分のペースで進められる「e-ラーニング栄養講座」「Udemy」「NHK健康チャンネル」など
書籍・ムック本入門から専門まで幅広く対応繰り返し確認でき、価格も手頃『栄養の基本がわかる図解ブック』『食事で健康を守る』など
SNS・動画配信管理栄養士の発信多数短時間で視覚的に理解できるYouTubeの栄養チャンネル、Instagramのレシピ投稿など
地域講座公共施設などで開催専門家と直接やり取りできる保健所・生涯学習センターなどの市民向け講座

こうしたツールを活用すれば、時間や場所に縛られず、ライフステージに応じた学びが可能となる。

 

食生活は「学び直し」の第一歩

栄養に関する知識は、一度習得すれば終わりではない。ライフスタイルの変化や加齢に応じて、常に見直しが必要とされる分野でもある。自分にとって最適な食事とは何か、体の反応を観察しながら考える姿勢こそが、長期的な健康への鍵となる。

日々の小さな選択の積み重ねが、大きな変化につながる。抗炎症食は、無理なく始められ、継続しやすい「健康の土台」として、今後ますます注目されるだろう。

 

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SHOEHORN くつべらマン

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児童養護施設の職員。特に中学~新卒年齢の若者の生活・医療・福祉・自立支援に従事している。勤務時間外では、様々な職業の方へ取材活動を実施しており、大人になる若者たちへ情報を提供している。

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