東京国税局が税務調査、3年間で2億4千万円の申告漏れ指摘

プロ野球・読売ジャイアンツの坂本勇人選手(36)が、東京国税局の税務調査を受け、2022年までの3年間で約2億4千万円の申告漏れを指摘されていたことが、関係者への取材で明らかになった。
坂本選手は、料亭やクラブでの飲食代などを必要経費として計上し、年俸などの収入から差し引いて所得税の確定申告をしていたが、東京国税局は「収入を得るために直接必要な支出にはあたらない」と判断した。このため、同局は当該支出分を経費として認めず、申告漏れと指摘した。
悪質性は否定され重加算税は課されず 追徴税額は約1億円
関係者によると、今回の税務調査において悪質性は認められず、重加算税の対象にはならなかった。過少申告加算税を含む追徴税額は約1億円に上り、坂本選手はすでに修正申告を済ませたという。
ジャイアンツの広報部は取材に対し、「従来は認められていた自主トレーニングなどの費用も含めて否認されたが、税務署の指示に従って申告し納税した」と説明している。
通算2415安打のスター選手に社会的責任の目線
坂本選手は2007年にジャイアンツに入団。遊撃手として球団の中心選手として活躍し続け、2024年シーズン開幕時点(3月31日現在)で通算2415安打を記録。現役最多安打数を誇る名選手として知られる。推定年俸は5億円。
トップアスリートとしての実績は疑いようがない一方で、今回の指摘は、著名人としての社会的責任に対する厳しい視線を浮き彫りにする結果となった。
SNSでは「見せしめ」との声も 「けつあな確定申告」がトレンド プロ野球界全体の課題浮き彫りに
SNS上では今回の報道を受け、「見せしめのようなものでは」「密告がきっかけでは」といった憶測や、「3年間で2億4千万もの飲食費が経費になるとは思えない」と疑問を呈する意見が広がっている。
また、「球団やプロ野球界全体で税務リテラシーを高める必要がある」とする声もあり、個人の問題にとどまらず、プロスポーツ界の制度的な課題を指摘する声も少なくない。
Xでは、坂元選手の過去の不祥事、けつあな事案にかけて、「けつあな確定申告」がトレンド化している。
時代は変わった プロ選手にも法令遵守と意識改革が求められる
昭和の時代には、プロ野球選手の豪快な私生活が「夢のある話」として称賛された時代もあった。しかし、時代は変わり、納税意識や公私の線引きがより厳格に求められる現代においては、トップアスリートであっても社会的責任からは逃れられない。
現役期間が限られたプロスポーツ選手にとって、競技成績だけでなく、法令遵守や高い意識が求められる時代となっている。