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【福井女子中学生殺人事件】前川彰司さんの無罪確実に 司法の過ちが明らかに

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司法の闇。冤罪
DALL-Eで作成

1986年に福井市で発生した女子中学生殺害事件で、有罪判決を受けた前川彰司さん(59)の再審が6日、名古屋高裁金沢支部で開かれた。検察側は従来の有罪主張を維持したものの、新たな証拠を提出せず、前川さんの無罪が確実となった。判決は7月18日に言い渡される。

 

39年ぶりに明らかになった冤罪の真実

前川さんは1995年、名古屋高裁金沢支部で懲役7年の有罪判決を受け服役した。しかし、捜査段階から一貫して無実を主張し続け、2004年には再審を請求。検察はこれを退けたが、昨年10月、ついに再審開始が決定された。

裁判で争点となったのは、事件当時、決定的な証拠が存在しなかったにもかかわらず、有罪判決が下された経緯だ。確定判決の根拠とされた6人の目撃証言の信ぴょう性に疑問が呈される中、再審請求の過程で、新たに開示された287点の証拠の中から「血の付いた前川さんを見た」とする証人の証言が虚偽である可能性が浮上。証人自身が「警察から虚偽証言を求められた」と認めたことが決定的となった。

前川彰司さん「福井事件は初めから間違っていた」

前川さんは、再審の初公判後に「福井事件は、やはり初めから検察の判断は間違っていた」と語り、司法制度の欠陥を厳しく批判した。

この事態を受け、SNS上では批判が相次いでいる。

「検察は袴田事件と同じ過ちを繰り返すのか。無実の人を冤罪で服役させた責任をどう取るつもりなのか」「証拠もないのに有罪を維持し続ける検察の姿勢は到底許されない」「当時捜査に関わった警察官こそ、今こそ責任を問われるべきだ」など、厳しい声が上がっている。

 

検察の対応に厳しい批判「捏造捜査の責任を問うべき」

また、検察の責任を問う意見も目立つ。「裁判で結論が出ても、それを認めようとしない検察は異常だ。冤罪を作った責任者は誰なのか、徹底的に追及すべき」「司法の信頼を守るためにも、過ちを認め、被害者に謝罪し、再発防止策を示すべきだ」といった声も寄せられている。

この事件は、長年にわたり冤罪が確定した後の対応が問題視されてきた。今回の再審においても、検察が新たな証拠を示すことなく有罪主張を維持し続ける姿勢に対し、批判が高まっている。

 

冤罪の責任は誰が取るのか?

冤罪を生んだ捜査機関の責任はどうなるのか。当時の捜査を主導した警察関係者、検察関係者の責任は今後も追及されるべきだ。そして、冤罪によって人生を奪われた前川彰司さんに対する国家の責任も、明確にされなければならない。

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ライター:

株式会社Sacco 代表取締役。一般社団法人100年経営研究機構参与。一般社団法人SHOEHORN理事。週刊誌・月刊誌のライターを経て2015年Saccoを起業。社会的養護の自立を応援するヒーロー『くつべらマン』の2代目。 連載: 日経MJ『老舗リブランディング』、週刊エコノミスト 『SDGs最前線』、日本経済新聞電子版『長寿企業の研究』

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