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JR東日本、訪日客向け『Welcome Suica Mobile』提供へ iPhoneで即利用可能に

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JR東日本、訪日客向け『Welcome Suica Mobile』提供へ
東日本旅客鉄道より

JR東日本は、訪日外国人の移動利便性を高めるため、iPhone対応のモバイルSuicaアプリ「Welcome Suica Mobile」を3月6日より提供する。アプリを通じて入国前後に即座にSuicaを発行し、Apple Payでチャージ可能。将来的には、新幹線や特急列車のチケットレスサービスや普通列車のグリーン券購入にも対応し、訪日客の円滑な移動を支援する。

JR東日本「Welcome Suica Mobile」とは

JR東日本は、訪日外国人向けのSuicaアプリ「Welcome Suica Mobile」を2025年3月6日から提供する。対応端末はiPhoneおよびApple Watchで、アプリ内で個人情報不要でSuicaを即時発行できる。デポジットは不要で、Apple Payや現金でのチャージに対応する。Suicaは発行日から180日間有効で、残額の払い戻しは不可となる。

また、Suica残高を利用して「タッチでGO新幹線」にも対応し、登録操作なしで新幹線自由席への乗車が可能。さらに、フリー切符などもアプリ内で購入できる。

2025年以降のサービス拡充計画

JR東日本は今後、訪日外国人のさらなる利便性向上を図り、サービスを段階的に拡充する。
これにより、訪日客はスマートフォン一つで移動、観光、ショッピングまでシームレスに体験できるようになる。

2025年秋:「JR-EAST Train Reservation」との連携により、成田エクスプレスや富士回遊などの特急、新幹線指定席のチケットレス利用が可能になる予定
2026年春:普通列車のグリーン券購入機能を追加予定

インバウンド市場の背景と狙い

観光庁によると、2024年の訪日外国人旅行消費額は過去最高の8兆1395億円に達した。前年比53.4%増で、1人あたりの支出額も22万7000円に上昇した(観光庁発表による)。訪日外国人数も同年、過去最多の3686万9900人を記録し、インバウンド市場は大きく成長している。

観光庁調査では、消費額の内訳では買物代が29.5%と高く、キャッシュレス決済のニーズが顕著である。特に、中国や台湾、韓国など東アジアからの訪日客が多くを占めており、利便性の高い決済手段が求められている。

経済効果と業界への影響

JR東日本の「Welcome Suica Mobile」提供は、訪日客の移動利便性を高め、鉄道利用者の増加を促進することが期待される。さらに、新幹線や特急列車の利用が促進されれば、地方観光地への誘客効果も大きい。

また、訪日客によるキャッシュレス決済の促進は、駅構内や周辺店舗での購買機会を拡大し、地域経済の活性化にも寄与するだろう。

今後の展望

JR東日本は、「Welcome Suica Mobile」を訪日客の多様なニーズに対応するサービスとして成長させる方針だ。将来的には多言語対応や、観光情報の提供、乗換案内機能の拡充などを検討しており、訪日客の移動体験を一層向上させることを目指す。

参照訪日外国人向けアプリ「Welcome Suica Mobile」をリリースします!(東日本旅客鉄道株式会社)

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ライター:

新聞社で記者としてのキャリアをスタートし、政治、経済、社会問題を中心に取材・執筆を担当。その後、フリーランスとして独立し、政治、経済、社会に加え、トレンドやカルチャーなど多岐にわたるテーマで記事を執筆

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