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健康志向の高まりを背景に、AI食事管理アプリ「あすけん」が発表した「ダイエット大賞2024」で、セブン-イレブンの商品が複数部門を受賞した。手軽に購入できる高たんぱく食品がダイエット成功者の間で広く支持を集めている。
健康志向の追い風を受けるセブン-イレブンの商品
AI食事管理アプリ「あすけん」が発表した「ダイエット大賞2024」において、セブン-イレブンのプライベートブランド商品が大きな注目を集めた。パン部門で「たんぱく質が摂れるチキン&チリ」、サラダ部門で「たんぱく質が摂れる鶏むね肉サラダ」が受賞し、ダイエット中の消費者にとって魅力的な選択肢となっている。コンビニエンスストアの強みである「手軽さ」と「健康志向」を両立した点が評価されたとみられる。
高たんぱく食品の需要が急増
健康意識の高まりを背景に、消費者の食品選びの基準が変化している。特にダイエットや健康維持を目的とする層にとって、手軽に高たんぱくな食品を摂取できることは重要な要素となっている。セブン-イレブンは近年、「たんぱく質が摂れるシリーズ」や「ロカボ(低糖質)商品」などを積極的に展開し、健康志向の消費者に対応する戦略を取ってきた。今回の受賞もその流れを反映したものといえる。
コンビニ弁当の利用実態と消費者の選択
コンビニ弁当の利用率は全体の45%に達しており、特に男性の利用率が高い傾向にある。仕事や学業などで忙しい日常を送る人々にとって、手軽に購入できるコンビニ弁当は大きな利便性を提供している。特に、昼食や夕食を短時間で済ませたい層に支持されており、若年層を中心に利用されていることが分かる。
一方で、コンビニ弁当を週に数回(ほぼ毎日)利用している人の割合は4.7%と比較的低く、最も多い層は月に1回程度の利用者で25.2%となっている。これは、健康志向の高まりや価格面の懸念から、コンビニ弁当を主食とするのではなく、補助的に利用する消費者が多いことを示している。また、近年は糖質制限やたんぱく質重視の食事を選ぶ人も増えており、コンビニ各社はこうしたニーズに対応する商品の開発を進めている。
さらに、都市部と地方での利用状況にも差が見られる。都市部では時間の制約からコンビニ弁当の利用率が比較的高いが、地方では自炊の機会が多く、頻繁に利用する割合は低い傾向にある。また、リモートワークの普及により、自宅での食事を優先する人も増えているため、コンビニ各社は健康志向の商品や宅配サービスを強化することで、より幅広い層へのアプローチを模索している。
物価高騰で広がる「料理をしない」選択肢
近年の食品価格の高騰を背景に、一人暮らしの若年層を中心に自炊をしない選択をする人が増えている。食材の購入コストだけでなく、調理や後片付けにかかる手間を考慮すると、コンビニ弁当は時間と費用の面で合理的な選択肢となる。特に、長時間の労働や学業で忙しい人々にとって、調理の手間を省きながらも栄養バランスの取れた食事を確保できる点が大きな魅力だ。
コンビニ各社もこうしたニーズに対応し、低価格帯の商品やバリエーション豊富なメニューを提供することで、より多くの消費者に訴求している。たとえば、セブン-イレブンでは健康志向を意識した「たんぱく質が摂れる」シリーズや低糖質メニューなどを展開し、栄養バランスを考慮した選択肢を増やしている。
コンビニでご飯を買うメリット
コンビニで食事を購入するメリットとして、手軽にどこでも食べられる点が挙げられる。栄養バランスが考慮された商品も増え、食事管理がしやすくなっている。食べきりサイズの商品も多く、食べ過ぎを防げる点も評価されている。さらに、オリジナル商品や季節限定の商品が楽しめることも魅力の一つとなっている。コンビニ食は、カロリーや栄養成分が表示されているため、健康管理を意識する層にも適している。
現代の若者とダイエット志向
現代の若者は、健康や美容に対する意識が高まっており、ダイエット志向が顕著になっている。特に、食事管理においては高たんぱく・低脂質な食品を求める傾向が強い。SNSやYouTubeなどのメディアを通じて、最新のダイエット情報や栄養学の知識を得ることが容易になったことも影響している。実際、若年層の間では、単にカロリーを制限するのではなく、適切なたんぱく質を摂取しながら筋肉量を維持・増加させる「ボディメイク志向」のダイエットが主流になりつつある。
一方で、忙しい日常の中で手軽に食事を済ませるニーズも依然として高い。特に、仕事や学業で時間に余裕のない若者にとって、調理の手間がかからないコンビニ食品は魅力的な選択肢となる。ただし、健康を意識した選択をするために、成分表示やカロリー表記を確認しながら食品を選ぶ傾向も強まっている。セブン-イレブンの健康志向商品が支持される背景には、こうした若年層の食事選択の変化があると考えられる。また、一部の若者は「完全食」やプロテインバーなどを食事の一部に取り入れることで、より効率的に栄養を摂取しようとする傾向も見られる。
このように、若者のダイエットに対する姿勢は、単なる減量から「健康的で持続可能な食生活」へとシフトしつつある。今後もコンビニ各社が提供する食品のラインナップは、こうした変化を反映しながら進化していくと考えられる。
健康志向市場の今後とコンビニの展望
コンビニ業界では、今後も健康志向の高まりに対応した商品開発が進むとみられる。セブン-イレブンはこれまでのヒット商品を活かしながら、よりバリエーション豊富な健康志向商品を展開する可能性が高い。コンビニ各社の競争が激化する中で、消費者の関心を引く商品をいかに提供できるかが今後の成長を左右すると考えられる。消費者としても、自分の食生活に合った選択肢を見極めながら、コンビニの利便性を活用することが求められるだろう。