りそな銀行は28日、個人向けインターネットバンキングに障害が発生し、利用できない状態になったと発表した。断続的に障害が発生しており、原因はDDoS攻撃によるものとみられる。
30日未明には復旧したとのことだが、このDDos攻撃とはどういったものなのか。
サービス復旧も攻撃継続か
りそな銀行によると、30日未明にサービスは復旧したものの、引き続き攻撃を受けている可能性があるという。現時点で法人向けのネットバンキングへの影響はなく、顧客情報の流出も確認されていないとしている。
年明けシステム統合への影響なし
りそなグループは年明けに、みなと銀行とのシステム統合を予定している。今回の障害は、この統合とは無関係であり、統合への影響もないという。
DDoS攻撃とは何か
DDoS攻撃(Distributed Denial of Service攻撃)とは、複数のコンピュータから大量のアクセス要求を送りつけ、サーバーを過負荷状態にすることでサービスを停止させるサイバー攻撃だ。攻撃者は、マルウェアに感染した多数のコンピュータを操り、標的となるサーバーに一斉にアクセスさせる。これにより、サーバーは正常なアクセス処理ができなくなり、サービスがダウンする。
DDoS攻撃の目的は、標的のサービスを妨害すること。競合他社への妨害や、政治的なメッセージの発信、あるいは単なる嫌がらせといった様々な動機が考えられる。企業や政府機関が特に狙われやすく、経済的な損失や評判の低下につながる可能性がある。
近年のDDoS攻撃の傾向
近年、DDoS攻撃はIoTデバイスを悪用するケースが増加している。これにより、攻撃者はより多くのデバイスを操り、より大規模な攻撃を実行できるようになった。また、攻撃の手法も巧妙化しており、企業は常に最新のセキュリティ対策を講じる必要がある。
利用者への注意喚起
りそな銀行は、利用者に対して最新の情報を確認するよう呼びかけている。また、不審なメールやリンクにはアクセスしない、セキュリティソフトを最新の状態に保つなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することも重要だ。