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山本モナ49歳、司法試験に逆転合格 3児の母が深夜2時まで机に向かった“静かな5年戦争”とは

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久々にニュース欄へ戻った“あの名前” 転身の落差が生んだ衝撃

山本モナさんInstagramより
山本モナさんInstagramより

フリーアナウンサーの山本モナが11月13日、自身のInstagramで令和7年司法試験に合格したことを明かした。スポーツ報知によると、山本は「ロースクール受験の時期から考えると5年。長かった…」と心境をつづり、「40代からの新しい挑戦が実りました」と達成感をにじませていた。

彼女の名前がニュース欄に戻ったのは久しぶりだ。かつて“関西最強の美女アナ”として全国的知名度を誇り、スキャンダルで表舞台を離れた時期もあった。その人物が数年を経て、弁護士というまったく異なる肩書で再登場した事実は、SNS上で大きな驚きをもって迎えられている。

「人生の展開がドラマのよう」「キャスターから司法試験?予想外すぎる」
こうした声が寄せられる背景には、華やかなテレビの世界から最難関資格へ挑むという劇的な“落差”がある。

 

キャスターから法曹の道へ 胸に残り続けた「法への憧れ」

山本は広島県出身。学習院大学法学部法律学科卒という経歴を持ち、1998年に朝日放送に入社。2005年にフリーへ転身した。プライベートでは2010年に結婚し、2012年に第1子、2014年に第2子、2019年に第3子を出産している。

デイリー新潮が報じた取材によれば、山本にはかねてから法曹への憧れがあり、子育てが落ち着き始めた頃に司法試験の勉強を始めた。最初は独学で参考書を読み進めたが「もっと本格的に学びたい」と考えるようになり、2022年に早稲田大学法科大学院の既習コースへ進学した。

 

司法試験は“鬼の難易度” 40代後半の合格はほぼ前例なし

司法試験は国内でも突出した難易度を誇る。合格率は例年30%前後。法律7科目の膨大な暗記と論述、数千時間の学習量が必要とされる。受験生の中心は20代後半で、40代後半での合格例は統計的にも多くない。

弁護士の山岸久朗氏は「年齢的に類を見ない挑戦。本当にすごい」とコメントしており、単に“勉強して受かった”という次元では語れない難題であることがうかがえる。

 

3児の母が挑んだロースクール生活 深夜2時の勉強机と日常の修羅場

山本の挑戦には、母としての生活が常につきまとった。22年度は週2日通学・週2日オンライン授業だったが、23年度には週4日通学へ。朝6時30分に起床し、子どもを学校と幼稚園へ送り届け、午前の授業へ向かう生活が続いた。

授業が夕方まで続く日は、早大近くの弁当店で夕食を買って帰宅し、家事を済ませ、子どもを風呂に入れて寝かしつける。時計を見ると22時を過ぎ、そこから深夜2時、3時まで六法全書を開く。疲れて眠り落ちそうな時に、子どもが泣けば中断を迫られる。オンライン授業の背後に幼い声が入り込むこともあった。

「長かった…」と山本が絞り出すように語った背景には、こうした“家庭の生活音と深夜の静けさが混じる日常”を5年間積み重ねてきた事実がある。

 

若い同級生と過ごした“第二の青春” 意外なキャンパス秘話

20代が中心のクラスでは、山本の過去のキャリアを詮索する声はほとんどなかった。
若い同級生の恋模様を聞かされたり、恋愛相談を受けたりすることもあったといい、「いいね、青春だね」と温かく見守っていたという。

2024年3月に卒業式を終え、7月の司法試験へ臨んだ。デイリー新潮によれば、すでに企業法務を扱う法律事務所から内定を得ているという。

専門家が語る“あり得ない挑戦” 合格が示した本当の価値

同志社女子大学教授でコラムニストの影山貴彦氏は、「じゃあ、あなたが司法試験を受けてみろよ、受かってみろよ、という世界」とSNSで述べ、山本の挑戦を称えた。

弁護士の山岸氏は「年齢的に上だと普通は採用が厳しいが、山本さんは特別。その心配もいらない」と語るなど、法曹界からも評価が寄せられた。

挑戦への勇気、継続の強さ、そして結果を出した現実。
この3点が揃った例は、司法試験界隈でも異例だと言える。

 

「やればできる」は本当か 49歳が証明した“人生後半の逆転劇”

山本はInstagramの最後をこう締めくくっている。

「年齢や家庭状況で自分にストッパーをかけてその場にとどまることは、もったいない。ぜひ動いてほしい」

子育ての修羅場と勉強の深夜戦争を5年間積み上げた果てにたどり着いた合格。その言葉は、ただのポジティブメッセージではなく、現実を踏みしめた者だけが語れる実感だ。

人生後半で自ら切り拓いた“第二のキャリア”。
49歳での逆転合格は、挑戦の価値を静かに、しかし力強く示している。

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ライター:

ファッションと美容が得意なライター。”かわいい”と”おいしい”が毎日の原動力です。言葉でときめきを届けられたらうれしいです。

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