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【世界バレー女子2025】日本代表が女王セルビア撃破!石川真佑19得点で全勝突破、決勝Tは開催国タイと激突

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石川真佑
バレーボール専門メディア『バレーボールキング』の公式インスタグラムアカウントより

バレーボール女子日本代表が、ついに世界の女王を倒した。8月27日、タイ・バンコクで行われた世界バレー女子2025の1次リーグ最終戦で、日本は大会2連覇中のセルビアと対戦。手に汗握るラリーを粘り強く制し、セットカウント3-1で勝利を収めた。日本は3戦全勝でプールHを首位通過。決勝トーナメント1回戦では開催国タイと対戦する。

 

 

世界王者セルビアとの大一番

会場は異様な緊張感に包まれていた。世界ランキング4位の日本にとって、この試合は“自分たちの現在地”を示す大一番。相手は世界8位とはいえ、2018年と前回大会を連覇したセルビアだ。スタメンにはキャプテンの石川真佑(25)をはじめ、佐藤淑乃、和田由紀子、島村春世、宮部藍梨、司令塔・関菜々巳、リベロ小島満菜美と現状のベストメンバーが名を連ねた。

第1セット、立ち上がりから日本は攻めた。石川のブロックアウト、佐藤のサーブでリズムを掴み、20-15とリード。終盤セルビアに6連続得点を許し追いつかれる場面もあったが、佐藤の強烈なサーブで崩すと島村が25点目を決め切り、25-23で先取。日本ベンチは歓声に包まれた。

 

鳥肌を呼んだ第2セット、30-28の死闘

第2セットはまさに死闘だった。セルビアの高さを誇るブキリッチのサービスエースやアクレシッチのブロックでリードを許す。それでも日本は小島の好レシーブから佐藤、和田の攻撃につなげ19-19と追いつく。

デュースに突入すると会場のボルテージは最高潮に。27-28、日本は窮地に追い込まれた。だが、ここから佐藤がブロックアウトで食らいつき、和田のサービスエースが決まると、最後は和田のスパイクがセルビアコートに突き刺さった。スコアは30-28。ベンチは総立ちとなり、X(旧Twitter)でも「鳥肌やばい」「飯作れません」の声が相次いだ。

 

秋本美空、19歳が堂々のプレー

第3セットはセルビアが意地を見せた。序盤からリードされる展開の中、途中出場の19歳・秋本美空が鮮烈な活躍。高い打点からのスパイクで連続得点を挙げ18-19まで迫る。しかし、終盤で押し切られ23-25で落とした。それでも若きアタッカーの堂々たるプレーは、今後への期待を大きく膨らませた。

 

キャプテン石川と司令塔・関が勝負を決める

第4セット、勝負を決めたのは主将と司令塔だった。石川がサービスエースを含む連続得点を奪い、関は巧みなトスワークでセルビアブロックを翻弄。さらに島村のブロック、宮部のクイックが決まり、10-6とリードを広げた。会場を沸かせたのは、関自身のブロック。身長171センチと決して大柄ではないが、この日3本のブロックポイントを記録し流れを呼び込んだ。最後は25-18。女王セルビアを下す大金星が決まった。

 

「もっとできる」関菜々巳、石川真佑は19得点

試合後、関は「勝ち切れてよかった。もっともっとできる」とさらなる進化を誓った。イタリアリーグで培ったトスの飛距離と安定感はこの日も健在。石川はチーム最多の19得点を挙げ「タイのホームになるが、応援を力に変えて攻めにいきたい」と語った。和田が15得点、佐藤が13得点と続き、小島の鉄壁の守備も光った。

 

完全アウェーのタイ戦へ、再戦セルビアも視野に

次戦は8月29日、プールA2位通過の開催国タイとの決勝トーナメント1回戦。近年急成長を遂げたタイは日本と似たプレースタイルで、しかも完全アウェーの環境が待ち受ける。勝ち進めば準々決勝で再びセルビアと激突する可能性もある。

2010年の銅メダル以来15年ぶりの表彰台へ、日本の挑戦は続く。会場を震わせた「粘りのバレー」で、歴史を再び塗り替えることができるか。

 

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ライター:

広島県在住。福岡教育大学卒。広告代理店在職中に、経営者や移住者など様々なバックグラウンドを持つ方々への取材を経験し、「人」の魅力が地域の魅力につながることを実感する。現在「伝える舎」の屋号で独立、「人の生きる姿」を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。​​https://tsutaerusha.com

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