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【朗報!】商店街から消えたアンパンマン石像、無事帰還する。

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アンパンマン
やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム公式インスタグラムより(帰還した像とは異なります)

高知市の天神橋通商店街から突然姿を消した「アンパンマンの石像」。わずか30分の隙に消え、商店街全体が落胆したが、3日後には意外な形で戻ってきた。この一連の出来事は「なぜ消えたのか」「どうやって戻ったのか」という疑問を呼び、多くの人々の関心を集めている。

 

 

商店街のシンボルが突然消えた

事件が起きたのは8月18日午後。呉服店の店主・湯山眞理さんが午後3時前に店の前の花壇に置かれたアンパンマン石像を確認。ところが、30分後に戻ると石像は跡形もなく消えていた。

高さ20センチほどの小さな石像ながら、商店街の利用者にとっては欠かせない存在だった。「通るたびに頭をなでたり、声をかける人も多かった」と湯山さん。思い出の詰まった石像が忽然と消え、湯山さんは「びっくりしたし、腹立たしかった」と振り返る。

商店街の理事長でもある湯山さんは、当日に盗難届を提出。警察も窃盗事件として捜査に乗り出した。

 

「なぜ消えたのか」残る謎

消失の理由は依然として不明だ。防犯カメラなど明確な証拠はなく、誰が持ち去ったのかも分かっていない。

ネット上では様々な憶測が飛び交った。「思ったより小さいので、近所の子どもがいたずらで持ち去ったのでは」「出来心で盗んだが、大ごとになって怖くなり返したのでは」「転売目的だったがニュースになり諦めたのでは」…

いずれにせよ、盗難届が出され、全国ニュースとなったことで、持ち去った人物がそのまま隠し続けるのは難しかったのは間違いない。

 

3日後の“帰還劇”

事件から3日後の8月21日午前10時半ごろ。商店街から200メートルほど離れた松渕川公園で、ひとりの男性が石像を発見した。

男性は「商店街でなくなったものではないか」と思い、近くの和菓子店に持ち込んだ。店長の小笠原さんによると「男性は名前も連絡先も残さず、謝礼も辞退してすぐ去った」という。

その後、石像は湯山さんのもとに戻り、商店街の花壇に再び設置された。湯山さんは「長いパトロールに行って、また帰ってきてくれたみたい」と笑顔を見せた。

「どうやって戻ったのか」明らかになった流れ

石像が戻った経緯は比較的シンプルだ。

  1. 消失から3日後、公園のベンチ付近で発見される
  2. 善意の男性が商店街近くの和菓子店に届ける
  3. 店を通じて湯山さんに手渡される
 

再発防止と商店街の願い

無事に戻ってきたことで商店街は安堵したが、「再び盗まれるのでは」という懸念も残る。利用者からは「防犯カメラの設置を」「誰が持ち去ったのか徹底的に調べるべき」といった声も出ている。

それでも湯山さんは「こっそりでも返してくれたことに感謝したい」と語る。石像は再び犬のキャラクター「チーズ」と並んで設置され、以前と変わらぬ姿で通行人を迎えている。

 

事件が残したもの

今回の一件は「なぜ消えたのか」という疑問を残したまま幕を閉じた。しかし、「どうやって戻ったのか」については、公園での発見と善意の届け出によって解決された。

アンパンマン像は地域のシンボルであり、人々にとっては「あるべき場所にあること」自体が大きな安心感をもたらす。事件をきっかけに、防犯意識の向上と地域の絆が改めて見直されている。

 

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ライター:

広島県在住。福岡教育大学卒。広告代理店在職中に、経営者や移住者など様々なバックグラウンドを持つ方々への取材を経験し、「人」の魅力が地域の魅力につながることを実感する。現在「伝える舎」の屋号で独立、「人の生きる姿」を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。​​https://tsutaerusha.com

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