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中居正広性加害問題 フジテレビ現役アナウンサ―も告発! 組織ぐるみか「ハイアット飲み」の闇

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ハイアット飲みの闇
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フジテレビが揺れている。タレント・中居正広氏による性加害問題をめぐり、同局の現役アナウンサーが新たに告発に踏み切ったと、1月15日付の週刊文春が報じた。これにより、中居氏を取り巻くスキャンダルはさらなる展開を見せている。

被害者とされる女性アナの証言

同誌によると、今回の証言者はフジテレビの現役女性アナウンサーで、仮名で水谷愛子さんとされる人物だ。彼女は2021年冬、局内の幹部が手配した飲み会に参加させられた際、不適切な状況に置かれたという。会場となったのは六本木の高級ホテル・グランドハイアット東京のスイートルームで、参加者には中居氏をはじめ、他の男性タレントも含まれていた。

同様の接待がフジテレビ内部で繰り返されていたことを示唆する証言もあり、水谷さんは「ホテル飲み会の場で、男性タレントから不適切な接触を受け、性的行為を迫られそうになった」と告白している。彼女はその場で拒否したものの、強い恐怖心と圧力を感じたと語っている。

繰り返される「ホテル飲み会」とフジの組織的関与

同誌の報道によれば、問題の飲み会はフジテレビの編成幹部が主導して行われていたとされる。特に、バラエティ番組で絶大な権力を持つ幹部A氏の名前が頻繁に登場しており、彼が局内の女性アナウンサーやスタッフをこうした飲み会に参加させていたとのことだ。

記事には「フジテレビの幹部が、タレントらとの飲み会を組織的に手配していた」との証言が具体的に掲載されている。

さらに、これらの「ハイアット飲み」と称される接待は、豪華なホテルのスイートルームで行われ、フジテレビの幹部が女性アナウンサーや番組スタッフをタレントの接待要員として招く場面が繰り返されていたとされる。女性スタッフが飲み会で給仕役を務める姿も目撃されており、フジ内部でこうした行為が黙認されてきた疑いがある。

港浩一社長と大物芸能界関係者による接待の過去

「ハイアット飲み」と並んで指摘されているのが、フジテレビ現社長である港浩一氏が関与していた過去の接待だ。同氏は、バーニングプロダクションの創業者で芸能界の大物として知られる周防郁雄氏や、イザワオフィスの井澤健氏を招いた会合を主催していた。

これらの会合は「港会」とも呼ばれ、港氏が常務時代に月1回程度開催されていたという。当時を代表する女性アナウンサーが接待要員として動員され、フジの番組制作に関わる幹部やタレントと共に会食を行っていたとされる。取材班が入手した「席次案」によると、宴席には井澤氏や周防氏の他、バーニング系と呼ばれる芸能事務所の社長らも名を連ね、女性アナウンサーの名前も記載されていた。

これらの事実からも、フジテレビ内で長年にわたり女性アナウンサーが接待の道具として利用されてきた実態が浮かび上がる。

また、広報の専門家である下矢一良氏はXで、フジテレビの「港会」の情報が外部に漏れていることについて、「情報提供者に管理職級の女性アナウンサーがいる可能性が高い」と指摘している。その根拠として、編成部長の被害者として女性アナウンサーが証言している点と、バーニングの周防社長とフジ幹部、女性アナが参加する会の席次案が記事に掲載されている点を挙げた。席次案はフジテレビ側が作成した可能性が高く、内部からの情報漏洩と考えるのが自然だという見解だ。

中居氏の「9000万円女性トラブル」も引き続き注目

中居氏をめぐるトラブルは昨年末、「週刊文春」や「女性セブン」など複数のメディアが報じていた。元フジテレビのアナウンサーで、昨夏に退社した渡邊渚さんとされる被害者に対し、中居氏が9000万円の解決金を支払ったとされる。これについて、中居氏は1月9日に公式サイトを通じて「トラブルがあったことは事実」と認めた一方で、「示談が成立したため、今後の活動に支障はない」と述べた。このコメントには世間から批判の声が上がっている。

フジテレビの「上納文化」にも疑問の声

今回の一連の報道では、フジテレビ内部に根深く残る「上納文化」にも注目が集まっている。番組制作における幹部とタレントとの密接な関係性が、女性アナウンサーや女性スタッフの犠牲を伴って維持されてきたという構図が浮かび上がる。フジテレビ港浩一社長を含む上層部がこの文化を容認してきたとの指摘もあり、企業としての体質が厳しく問われている。

フジテレビの今後の対応に注目

フジテレビは現在、外部の弁護士を交えて事実関係の調査を進めているとコメントしているが、今回の新たな告発によって、社内外からの説明責任が一層厳しく問われることになりそうだ。

一部のコンプライアンス専門家は、フジテレビがジャニーズ問題から何も学んでいないと指摘。早急に独立した外部委員会を設置し、透明性のある調査と組織改革を行う必要があるとの見解を示している。

「女性アナウンサーを犠牲にするような企業風土を変えなければ、フジテレビは視聴者からの信頼を取り戻すことは難しい」との声もある中、今後の展開が注目される。

【フジテレビのその他の報道はこちら】

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寒天 かんたろう

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ライター歴25年。月刊誌記者を経て独立。伝統的な日本型企業の経営や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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