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【前編】HSS型HSP専門キャリアコンサルタントが語る 自分らしい働き方を見つける方法とは?生きづらさを感じているあなたへ。

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みさきじゅり 前編

「仕事でうまくいかない」「毎日が辛い」と感じていませんか?
それは、あなたの気質に合わない働き方をしているからかもしれません。

HSP専門キャリアコンサルタントとして3000人以上の相談に乗ってきたみさきじゅり氏に、自分らしい働き方を見つける方法を伺いました。

みさきじゅり氏には過去もインタビューをしました。過去の記事はこちらから

自分の感覚を認め、「生きづらさ」の正体に気づく

「周りの人は平気そうなのに、自分は仕事で傷ついてばかり…」
「同僚と同じように仕事をしているはずなのに、なぜか私だけ疲れてしまう…」

そんな風に感じて、生きづらさを感じているあなたは、HSS型HSPかもしれません。

HSS型HSPとは、感受性が豊かで、刺激に敏感、そして行動力や好奇心も高いという気質を持つ人のことを指します。

彼らは、些細なことに気づき、物事を深く考え、周囲の刺激に人よりも強く反応します。

たとえば、職場で誰かがふと漏らしたため息に気づいて「何かあったのだろうか?」と心配になったり、会議で出た意見に対して、様々な角度からの検討を始めてしまったり。

人の感情に敏感で、共感しやすいという側面もあります。

HSP・HSS型特徴
HSPとHSS型HSPの違い(みさきじゅり氏より)

しかし、こうしたHSS型HSPの感受性の高さは、裏を返せば「傷つきやすさ」にも繋がります。

職場の何気ない一言で深く傷ついてしまったり、人間関係で必要以上に疲れてしまったり。人の感情に振り回されて、自分の感情が分からなくなってしまうこともあるでしょう。

多くの人が陥る「自分の感覚を無視する」という罠

こうしたHSS型HSPの特性は、生まれ持った気質であり、決して悪いものではありません。

しかし、日本の社会では、繊細さや感受性の高さよりも、我慢強さや協調性といった性質が求められる傾向があります。

そのため、「みんなと同じようにできない自分はダメなんだ」「気にしすぎはいけない」と、自分の感覚を無理に抑え込もうとしてしまう人が少なくありません。

そして、そうした「頑張り」を続けていくうちに、心身に不調をきたしてしまうケースも少なくありません。

「働き方を変えたいけれど、何が自分に合っているのか分からない」
「転職も考えたが、また同じように失敗するかもしれない」

そうした悩みを抱えている人にこそ、一度立ち止まってほしい、と語るのは、自身もHSS型HSPであるみさきじゅり氏です。

みさきじゅり
HSP専門キャリアコンサルタントのみさきじゅり氏。求人紹介をしないキャリア相談、そして転職エージェントの側面も併せもつ

多くの人は、30代、40代といった節目の時期や、結婚、出産、転職、昇進といったライフイベントをきっかけに、自分の人生を振り返るようになります。その時に、”そういえば自分は、昔から周りの人よりも深く考え込んでしまうタイプだった”、”人一倍傷つきやすいと感じていた”と、改めて自分の特性に気づくことがあります。

そして、自身の特性を受け入れることが、自分らしい働き方を見つけるための第一歩だと、みさき氏は言います。

HSS型HSPは、決して”生きづらい”というわけではありません。むしろ、感受性の豊かさ、共感力の高さ、そして旺盛な好奇心は、大きな強みになり得ます。大切なのは、自分の特性を理解し、その上で、自分らしく輝ける場所を見つけることなのです。

「人生のリセットボタン」を押す勇気を持つ

みさきじゅり

HSS型HSPは、その感受性の高さゆえに、刺激の多い環境で働き続けると、心身に大きな負担がかかってしまいまうという。

HSS型HSPの方は、そうでない方と比べて、より多くのエネルギーを消費しています。まるで、バッテリーの減りが早いスマートフォンを使っているような状態です。こまめな充電を心がけなければ、すぐにバッテリー切れを起こしてしまいます。

心身のバッテリーが切れかかっていると感じたら、それは休養が必要なサインです。
そして、みさき氏がHSS型HSPの人におすすめしているのが「休職」という選択肢とのこと。

休職というと、ネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、休職は、決して逃げることではありません。むしろ、自分自身と向き合い、未来のためにエネルギーを充電するための、大切な時間と捉えるべきです。

休職期間中は、傷病手当金制度を利用することで、経済的な不安を軽減することもできます。

傷病手当金は、病気やケガで働けなくなった場合に、生活費を保障するための制度です。精神的な不調も対象となりますので、医師に相談の上、積極的に活用しましょう。

休職期間中の過ごし方

休職期間中は、仕事のことを一旦忘れて、心身を休ませることに集中することが大切とのこと。

今まで頑張りすぎていた人は、特に、休むことに罪悪感を感じてしまうかもしれません。しかし、まずはゆっくりと休養し、自分自身の心と身体の声に耳を傾けることが大切です。

趣味に没頭したり、旅行に出かけたり、自然と触れ合ったり。自分自身を満たしてくれるような、心地よい時間を過ごしましょう。

また、HSS型HSPの中には、社会との繋がりを感じていたいと考える人もいるかもしれません。

社会との接点を持ち続けたい場合は、ボランティア活動に参加したり、興味のある分野のオンラインコミュニティに参加したりするのも良いでしょう。無理のない範囲で、自分らしく過ごせる方法を見つけてみてください。

みさきじゅり

焦らずに、自分のペースで回復を目指す

そして、焦らずに、自分のペースで回復を目指していくことが大切とみさき氏は語ります。

休職期間が終わり、復職するかどうか、転職するかどうかは、その後ゆっくりと考えていけば良いのです。焦らずに、自分自身と向き合い、本当に納得できる選択をしていきましょう。

後編に続く↓

後編では、具体的な行動、転職活動、働き方、そして未来について掘り下げていきます。

◎プロフィール
みさき じゅり
HSP専門キャリアコンサルタント・転職エージェント・著者。
東京都出身。子どもの頃から活発で人前で話したり歌ったりすることが大好きなのに、突然具合が悪くなる自分が何なのか悩んできた。大手電機メーカー、外資系企業を経て、セラピスト・通訳として独立。その後再び会社勤めを始め、国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得。50歳でエレイン・アーロン博士の専門家認定プログラムを修了し、日本人で初めてHSP専門家の認定を受ける。その後HSP専門キャリアコンサルタントとして独立、以後現職。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの執筆部です。主にサステナブル情報の記事制作やサステナブル用語の解説記事、インタビュー記事などの執筆・編集を担当するチームです。

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