名称変更のお知らせ
いつも、企業とステークホルダーで感謝を贈り合うWEBサービスGURULIをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
この度GURULIは、4月1日を持ちまして、coki(こうき)へと名称変更致します。
cokiという名称は、「社会の公器」の公器という言葉から命名しました。私たちの活動の目的は、ステークホルダーを尊重する企業が社会で評価される世の中を醸成することにあります。
そのためのアプローチとして、企業が「お客様」「社員・家族・OB」「取引先」「地域社会」「株主」「金融機関」「地球環境」「未来世代」という8つのステークホルダーとどういった関係性を取っているのかを可視化し、ステークホルダーを尊重している企業を「公器性」を有する企業と見定め、サイト上で紹介してきました。
なぜ、名称を変更するのか
そもそも、GURULIという名称は、企業と各ステークホルダー間の信頼や共感、評価に基づく繋がりを顕在化することで、企業の実相を輪郭から「ぐるりっ!」となぞりだそうということで命名したものになります。
ところが、この活動を続けていくうちに、ステークホルダーを尊重するとはどういったことなのか、私たちなりに考えていった先に、具体的にお世話になっているステークホルダーを明記し、両者の関係性を詳らかにする必要があるとわかりました。そのうえで、両者で感謝を贈り合い、過程をコンテンツ化することができれば、「公器性」を伝えることができると判断し、当初の個社名などは明記せずに、各ステークホルダーとの向き合い方を伝えるだけの形から、今日のGURULIが形成されていきました。
ただ、ここにきて、ステークホルダーを尊重する企業が社会で評価されるための社会活動である、という私たちの目的がなかなか伝わっていないことを課題と感じるようになりました。
そこで、このたび、名称を変更することで、私たちの活動を広く世に問うていくことに致しました。
なぜ、フクロウなのか
哲学者ヘーゲルの『法の哲学』序文には、「ミネルバの梟(ふくろう)は黄昏に飛び立つ」という言葉が書かれています。価値観が変わり、新しい時代になろうとしている時、ローマ神話の知恵の神ミネルヴァは、肩に止まっているフクロウを飛ばします。首が360°まわり、両目を見開き、世の中を見渡すフクロウは、一つの時代を総括し、来るべき新しい時代の方向感を指し示します。
ミルトン・フリードマンが夢見た資本主義の世界観が、結局大多数を幸せにすることはできなかったという世界の諦念を生み、その吐息が一筋の光芒を見出そうとしている先が何処なのか。近江商人の「三方よし」のような伝統的な日本型経営の価値観に向かうという声もありますが、過去の歴史を紐解けば、指標づくりに不得手な日本に有利な形でデファクトが定まる可能性は限りなく少なく、これは楽観論と言えるでしょう。
しかし、定義が曖昧な今だからこそ、投じる一手は意味を持ちます。産業セクターや上場の有無、事業規模の大小も関係ありません。ステークホルダーと誠実に向き合っている企業を「ステークホルダー資本主義を体現する企業」と(勝手に)ラッピングして日本から発信していくことで、公器性を有する企業が尊敬される価値観を日本から世界へ醸成できるのではないかと私たちは企んでいます。
願わくば、顧客や社員だけでなく、社員の家族や取引先、地域社会といったステークホルダーを尊重する企業が世の中に一社でも増え、ひいては企業がステークホルダーを尊重するという向き合い方をもって、尊ばれる価値観を社会に醸成することに私たちの活動が役に立てば幸いです。
今後とも宜しくお願い申し上げます。