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暴言・奇行・ブラックアウトで壊れる人間関係…アルコール依存症の実録ブログが怖すぎる

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ライブドアブログ『エクボのボ』より引用

アルコール依存症の体験談を書いたブログ『エクボのボ』。ブラックアウト、仕事中の泥酔、親友との絶縁など、作者・エクボ氏が体験したアルコール依存症の壮絶な日々を描く実話漫画の魅力と見どころを考察。

読んでいてヒヤヒヤする「アル中日記」

「飲み過ぎた日の記憶がない。」
そんな経験をよくあることと笑って済ませている人ほど、一度読んでほしい作品がある。

ライブドア公式ブログでも人気を集める『エクボのボ』だ。
作者・エクボ氏自身が経験したアルコール依存症の日々を、漫画と日記形式で赤裸々に描いた作品である。
ブラックアウト、仕事中の泥酔、親友との絶縁。
コミカルな絵柄とは裏腹に、その内容は読んでいて何度も胸が締め付けられる。

「明日は我が身かもしれない。」
そう感じさせるほど、生々しい記録だ。

 

アルコール依存症に陥るまでの「暗黒期」

ブログ『エクボのボ』では、作者がアルコール依存症へと進んでいく過程が丁寧に描かれている。
最初はお酒が好き、気晴らしに飲む程度だった。
しかし、お酒による開放感がコミュニケーションの円滑さに繋がると感じた作者は、徐々に飲酒量が増え「飲まないと落ち着かない」状態へ変化していく。

依存症とは、ある日突然なるものではない。
少しずつ、自分でも気づかないうちに生活の中心がお酒へと置き換わっていく。
その怖さが、本作では非常にリアルに伝わってくる。

 

ブラックアウトが人生を壊していく

作品の中でも特に印象的なのが、ブラックアウト(記憶の欠落)の描写だ。
楽しく飲んでいた記憶が途中で途切れ、翌朝になると何も覚えていない。
スマホを見ると身に覚えのない支離滅裂なメッセージや発信履歴、友人からの怒りのメッセージ。

「昨日何をしたの?」
そんな恐怖が何度も繰り返され、読者も擬似体験する。

作者の後輩や親友からの証言では、数分前の発言と矛盾することを話していて短期記憶が持たなくなっている様子や、作者が「セルフ悪魔祓い」と称する大声で独り言や怒りを叫ぶ状態になっていたという。

ブラックアウトは単なる「酔っぱらい」では済まされない。
本人の記憶がないまま、人間関係が壊れていくのである。

 

親友との絶縁・仕事中の泥酔も描かれる

お酒は、自分だけでなく周囲も傷つける。
作品では、酔った勢いで親友との関係に決定的な亀裂が入ってしまう場面も描かれている。

本人には悪気がなくても、酒が入ることで攻撃的になったり、相手を傷つける言葉を口にしてしまったりする。
翌日謝ろうとしても、失った信頼は簡単には戻らない。

アルコール依存症が恐ろしいのは、健康だけでなく、人間関係まで少しずつ奪っていくことだ。

また、仕事中に飲酒し泥酔してしまうエピソードも描かれる。
バイトに暴言を吐いてしまったり、職場で正常な判断ができなくなったりと、読んでいる側も思わず息をのむ。

「さすがにそこまでにはならないだろう」と思っていても、依存症は本人の意思だけでは止められない病気だ。
その現実を、作者自身の体験として淡々と描いている。

 

コミカルだからこそ苦しい

『エクボのボ』が多くの読者を惹きつける理由は、決して悲惨さだけではない。
絵柄は親しみやすく、テンポも軽快。思わず笑ってしまう場面もある。
しかし、その笑いの直後に現実が襲ってくる。

笑えるのに、笑えない。

この絶妙なバランスが、本作ならではの魅力となっている。

 

アルコール依存症は「意思の弱さ」ではない

アルコール依存症に関して、日本では今でも
「酒癖が悪いだけ」
「気合でやめればいい」
というイメージを持たれることが少なくない。

しかしアルコール依存症は、医学的にも病気として位置づけられている。
だからこそ、本人だけの努力では抜け出せないケースも多い。
『エクボのボ』では、その現実も包み隠さず描かれている。

 

「明日は我が身」と背筋が伸びる漫画

『エクボのボ』は、アルコール依存症の恐ろしさを伝える啓発漫画ではない。
作者自身が経験した現実を、そのまま読者へ差し出している作品だ。

お酒を飲む人なら、自分にも少し心当たりがあると感じる場面があるかもしれない。

依存症は、特別な人だけがなるものではない。
仕事のストレスや孤独、人間関係など、誰にでも起こり得るきっかけから始まることもある。

『エクボのボ』は、「酒は人生を壊すこともある」という現実を、押し付けではなく一人の当事者の体験として静かに伝えてくれる。
読後には、お酒との付き合い方を見直したくなる。
そんな力を持った作品である。

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軽田 カルダモン

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スパイスの妖精。ライター歴10年。

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