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いしだ内科ファミリークリニック

https://www.ishida-famclinic.com/

愛知県額田郡幸田町坂崎上田31-3

幸せを支える地域医療。科学と人間性の両輪で健康に寄り添う いしだ内科ファミリークリニック

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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いしだ内科ファミリークリニック 石田氏

愛知県幸田町にある「いしだ内科ファミリークリニック」は、20年以上にわたり地域を支えてきた前身のクリニックを継承し、2024年4月に新たなスタートを切った。同クリニックの特徴の一つは、常に科学的根拠に基づいた診療を大切にしている点にある。血液内科の分野で研究・臨床に携わってきた院長・石田氏の知識と経験、そして患者に寄り添う姿勢によって、地域住民の健康を日々支えている。世代を超えて頼られる“ファミリークリニック”を目指す同院。石田院長に、これまでの歩みや今後の展望、そして地域医療にかける思いを伺った。

地域に根ざし、家族の健康を見守るクリニック

超高齢社会を迎えた現在、日本の医療は単に病気を「治す」ことから、住み慣れた地域で自分らしく生きることを「支える」医療へとシフトしている。疾病の予防や日常的な体調不良の相談、慢性疾患の継続的なケアまで、大きな病院に頼らずに完結できる地域医療の重要性はますます高まっている。

愛知県額田郡幸田町にあるいしだ内科ファミリークリニックでは、一般的な内科診療から小児科、さらには専門性の高い血液内科の診療まで幅広く対応し、地域のかかりつけ医として住民の健康を支える存在となっている。

「ファミリークリニック」という名前には、家族の健康を見守るかかりつけ医でありたいという思いが込められているという。さまざまな困りごとや症状で受診する患者のニーズに応え、どの世代の方にとっても安心して相談できる存在であり続けることを目指している。

いしだ内科ファミリークリニックの様子

同クリニックの特徴として、科学的根拠に基づいた診療を重視している点が挙げられる。医師として約30年のキャリアを持つ石田氏は、これまで多くの研究に携わり、国内外の研究者との共同研究も行ってきた。また、現在も Associate Editor として国際的な医学雑誌の編集に関わるなど、継続して最新の医学に触れている。 

しかし、石田氏が重視するのは単に科学に裏付けられた“正しさ”だけではない。「医療には科学と人間性の両輪が欠かせない」と石田氏は話す。

「科学的に正しいことが必ずしも患者さんの幸せにつながるとは限りません。医療の目的は、単に数値を改善したり生存期間を延ばしたりすることではなく、患者さんの幸せにあります。科学的・医学的な根拠は診療の基盤となるものですが、その正しさを一方的に押し付けるのではなく、その方にとって必要な医療とのバランスを大切にしています」(石田氏)

この想いはクリニックの運営方針にも表れている。石田氏がスタッフに伝えているのが「どんな患者さんにも優しく、敬意を持って接する」ということだ。患者だけでなくスタッフ一人ひとりにも敬意を持ちながら、日々の診療にあたっているという。

いしだ内科ファミリークリニック 外観

大学病院で積んだ経験と知見とともに、地域医療へ

石田氏は大学院および大学病院を中心に、血液内科、特に血液がんの研究と臨床に携わってきた。

1996年に名古屋市立大学医学部を卒業後、名古屋第一赤十字病院や静岡済生会総合病院などで臨床経験を積み、その後大学院にて医学博士を取得し、臨床と研究の両面に取り組んできた。

研究の一つとして、抗CCR4抗体モガムリズマブの開発にも関わった。同薬は日本発の薬剤として、2024年9月末時点で58の国と地域で使用されている。石田氏はその過程で、公的研究費による複数の研究プロジェクトにも参画し、その成果を国際的な学術誌に発表してきた。

こうした経験を背景に、岩手医科大学医学部にて主任教授、名古屋大学大学院医学系研究科にて特任教授を務めるなど、経験を重ねてきた。

長年にわたり大学病院で医療に携わる中で、ある思いが次第に強くなっていったという。

「これまでも患者さんに近いところで医療を提供することは意識してきましたが、より身近な立場で、その方の人生そのものを支えたいという思いが強くなっていきました」(石田氏)

そして2024年4月、地域医療を長年支えてきた「おはら内科クリニック」を継承し、いしだ内科ファミリークリニックを開院した。

「前院長である小原先生へのリスペクトを大切にしながら、これまで築かれてきた信頼を守りつつ、自分なりに発展させていきたいと考えました」(石田氏)

現在は、日々の診療に多くの時間を充てている。

「大学病院では教育や研究など、診療以外の仕事も多いのですが、今は患者さんと向き合う時間が中心です。その時間を大切にできることにやりがいを感じています」(石田氏)

「今の自分だったら、あの時のあの患者さんを助けることができるのか?」 医師を続ける理由 

――血液内科を専門にしようと決めたきっかけを教えてください。

石田:私が学生の頃は現在と制度が異なり、卒業後は直接大学の医局(診療科ごとの組織)に入るシステムでした。そのため、臨床の現場に立つ前に自分の専門を決める必要がありました。

当時、学生ながらに内科と外科を考えた際、外科は手術で悪いところを切除するという手法が基本です。であれば、悪い状態をより論理的な方法で良い状態へと変えていく治療を目指したいと考え、内科を選びました。そして、上田龍三教授が主宰する名古屋市立大学第二内科学教室に入局しました。その後、消化器、呼吸器、循環器といったさまざまな分野を2年ほど研修する中で、特に強く印象に残ったのが血液内科でした。

病棟には、当時20代前半だった私と同世代、あるいはそれより若い患者さんがおられましたが、治療の甲斐なく亡くなってしまう方も少なくありませんでした。多くの悪性腫瘍は加齢(aging)や細胞老化(senescence)などとの関連が深く、高齢者に発症することが多い一方で、白血病や悪性リンパ腫といった血液のがんは、小児を含めた若年者にも発症します。必死に治療にあたっても救うことができず、子どもや若い方が亡くなっていく。その現実に、強い理不尽さを感じました。

そのとき、「今後一生をかけて向き合うのであれば、この理不尽に向き合い、解決する医師になりたい」と考え、血液内科を選びました。

この30年間で医学は著しく進歩してきましたが、その過程で多くの患者さんを見送ってきたことも事実です。その経験は、現在の医師としての立ち位置や考え方に大きく影響しています。「今の自分だったら、若い頃に出会ったあの患者さんを助けることができるのか」。その問いを常に心に置きながら、医師を続けてきました。

現在は地域医療の現場に身を置いていますが、「自分は一人ひとりの患者さんに対して最善の医療を提供できているのか」を問い続ける姿勢は変わっていません。

いしだ内科ファミリークリニック 診察の様子

――医師の仕事にどのような働きがいを感じていますか?

石田:患者さんをハッピーにすることが、私が生きている意味であり、働きがいだと思っています。自分自身の幸せだけを追求していると、どこかで限界が来ます。自分以外の誰かの幸せに貢献してこそ、仕事をしている意味があると感じています。

――日々の中で、患者さんをハッピーにできたと感じる瞬間はどんな時ですか?

石田:診療のなかで患者さんとさまざまなお話をします。日々の生活の中でのささやかな幸せについてのお話を伺うと、私自身も温かい気持ちになります。また、超高齢の患者さんから「調子が良くなって旅行に行けた」「ひ孫が生まれて世話で忙しい」といったお話を伺えた時は、とても嬉しく感じます。それらは健康で長く生きているからこそ得られる喜びだと思いますので、その一助になれているのであれば、医師として大きなやりがいを感じます。

――大学病院から地域医療の現場に移ったことで、何か変化や気づきはありますか。

石田:血液内科では、病気を治癒させる、あるいは抑え込むことを目的とした治療が基本となるため、大学病院では比較的、侵襲的な医療に耐えられる体力のある患者さんが主な対象でした。そのため、通院が困難な高齢の方などについては、地域の医療機関にお願いすることも多かったのです。

現在は地域の医師という立場となり、通院が難しい方や外出が困難な方のもとへ往診に伺い、それぞれの患者さんの状況に応じた医療を提供しています。

人は誰しも最期の時を迎えます。悪性疾患の有無にかかわらず、加齢による衰弱により日常生活が難しくなっていく方が、自宅で最期まで納得のいく人生を歩めるよう支えることも、医療の重要な役割だと考えています。決して簡単なことではありませんが、日々自問自答しながら、患者さんと向き合っています。

地域を支え、頼られるクリニックへ

――これからの展望を教えてください。

石田:今後は、一般内科を基盤としながら、血液疾患についても可能な範囲で対応できる体制を整えていきたいと考えています。悪性リンパ腫や骨髄腫などの患者さんに対して、科学的根拠(エビデンス)に基づいた外来診療を適切に行える環境を目指しています。

また、こうした医療の実践には地域の基幹病院や近隣医療機関との連携が欠かせません。相互に協力しながら、地域全体で患者さんを支える体制づくりに取り組んでいきたいと考えています。

一方で、地域に根ざす「内科ファミリークリニック」として、一般内科診療を大切にする姿勢は変わりません。専門的な医療とかかりつけ医としての役割、その両立を目指しながら、少しずつ体制を整えていきたいと思います。

――地域との関わりにおいて、どのような存在でありたいですか。

石田:体調のことで困った際に、まず相談していただける存在でありたいと考えています。血液内科を専門としていますが、総合内科専門医として幅広い疾患に対応しています。どのような症状でも安心してご相談いただける関係を築いていきたいと思います。

◎インタビュイー
石田 高司
いしだ内科ファミリークリニック 院長

◎クリニック情報
医院名:いしだ内科ファミリークリニック
診療科目:内科、血液内科、小児科
住所:愛知県額田郡幸田町坂崎上田31-3
URL:https://www.ishida-famclinic.com/

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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