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遊楽舎「警察出動」の修羅場  溝口勇児氏「正論」の裏にある“親分肌”とヒカルの救済の行方

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遊楽舎HPより
遊楽舎HPより

兵庫県姫路市の有名カードショップ「遊楽舎」が2026年2月末での閉店を発表した騒動は、単なる一店舗の幕引きでは終わらなかった。

店長・森田雅人氏の悲痛な叫び、実業家たちによる場外乱闘、そして警察の介入。事態が混迷を極める中、ついに盟友・YouTuberヒカルが動き、事態は急展開を見せている。

 

「沈む船」発言の波紋… トモハッピーがX活動休止へ

事の発端の一つとなったのは、カードショップ社長「flat-工房」のチャンネルで公開された動画だった。ゲスト出演した実業家・トモハッピーこと齋藤友晴氏と共に、経営難の遊楽舎について「誰が沈む船、買うねん」「バカか!いまからやめろ」と、笑いを交えつつも鋭い指摘を行った。彼らの感覚では明確な悪意はなく、あくまで同業者としての「愛のある叱咤激励」や、エンタメとしてのプロレスだったのかもしれない。

しかし、再起をかけていた店長にとって、その言葉はあまりに鋭利な刃物となったようだ。詳しくは前回記事に書いたので(ヒカルの盟友・遊楽舎が突然閉店のナゼ… 「さっさと死ぬか」店長の悲痛投稿とトモハッピーらの誤算)、ここでは割愛するが、批判が殺到したトモハッピー氏は14日、「本意では無い展開となってしまった」と謝罪し、動画を非公開に。

翌15日には「頭を冷やします」として、Xでの動画告知以外の投稿を当面休止すると発表。flat-工房側も巻き込む形で、彼らもまた苦境に立たされている。

 

溝口勇児氏の「正論」… その裏に見える“身内”への擁護

この騒動に一石を投じたのが、連続起業家の溝口勇児氏だ。溝口氏は14日、自身のSNSで長文を投稿し、店長の姿勢を厳しく断じた。

「物語の主語が自分の経営判断ではなく、外部環境になってる」「経営なめんな、スタッフやお客様の人生を軽くみすぎ」

溝口氏の指摘は、経営論としてはぐうの音も出ない正論だ。実際に、経営不振の原因を誹謗中傷や他人の動画のせいにする店長の姿勢は、経営者としての甘さや他責思考と言われても仕方がない側面がある。

 

しかし、店長が自殺をほのめかすほど追い詰められているタイミングでの正論には、「今、それを言う必要があるのか?」「死体蹴りではないか」という批判も集まった。

なぜ溝口氏はあえて火中の栗を拾ったのか。その背景には、彼の“親分肌”な性格と、トモハッピー氏との関係が見え隠れする。トモハッピー氏は、溝口氏が主宰するYouTube番組『REAL VALUE』で審査員役(マフィア)を務めることになった間柄。袋叩きにあっている身内のトモハッピー氏を守るため、あえて店長側の「経営者としての非」を強調し、批判の矛先を変えようとした――そう見るのが自然だろう。

 

「追い込むな」桑田氏の情と、警察出動の現実

この溝口氏の剛腕に対し、待ったをかけたのが令和の虎の総合演出、桑田龍征氏だ。「取り返しのつかないことだけはSNSで発言すんな」「出来る人が出来ない人を追い込むのやめよ」と綴り、正論で弱者を追い詰める危険性に警鐘を鳴らした。

桑田氏の懸念は現実のものとなっていた。ネット上で議論が交わされる裏で、現実の遊楽舎では命に関わる修羅場が起きていたのだ。

精神的限界を迎えた店長が「よし、さっさと死ぬか」といった不穏な投稿を繰り返したことで、心配したファンが通報。警察官が店舗兼自宅へ駆けつける騒ぎとなった。店長はその夜、「妻はずっと泣いています。ごめんね」と、家族を巻き込んだ騒動への後悔を滲ませた。溝口氏の「正論」も、一歩間違えば取り返しのつかない事態を招きかねなかったのだ。

 

ヒカルが緊急介入「あんな店長見たことない」

最悪の結末さえ予感させたこの状況を救ったのは、やはり店長と言えばこの人といえる男だった。15日、YouTuberのヒカルが多忙なスケジュールを縫って姫路の店舗へ直行したのだ。

ヒカルは同日公開した「遊楽舎閉店と店長の現状について」と題した緊急動画の中で、変わり果てた盟友の姿について語った。「本当にね、あんな店長見たの初めてっていう、本当にこう憔悴しきってる状態で……。店長がもうほんまにその、泣いてるというか」と、普段の覇気が完全に消え失せ、ただ悔しさと後悔に打ちひしがれる店長の様子を生々しく伝えた。

 

なぜ相談しなかったのか? 悲しき男のプライド

動画の中でヒカルは、多くのファンが抱いた「なぜ経営が傾く前にヒカルに相談しなかったのか」という疑問についても触れている。ヒカルによると、店長は「関係がお金の関係になったら、壊れちゃうんじゃないか」という恐怖心から、親友であるヒカルにだけは金銭的な窮状を打ち明けられなかったという。

ヒカル以外の知人に相談し、打開策として打った手が裏目に出た結果、誹謗中傷を浴びて心が折れてしまったのが真相だった。ヒカル自身も「もっと相談しとけば、こうならなかったんじゃないか」と、店長の孤独な闘いに気づけなかった悔しさを滲ませた。

 

「まだ諦めないで」ヒカルが提示した起死回生のプラン

しかし、ヒカルはただ同情するために来たわけではなかった。「ヒカルチャンネルの歴史の中で一番活躍した人」と店長を称える彼は、具体的な再建策を手土産に持参していたのだ。ヒカルが提示したのは、店長の精神的・肉体的負担を極限まで減らしつつ、その才能やキャラクターを生かせる新たな事業計画だ。さらに、ヒカルの周囲にいる「店長と一緒に何かしたい」という協力者たちを集め、チームとして支える体制も整えつつあるという。

ヒカルは「もし店長に立ち上がる意思が少しでもあるなら、まだまだ諦めないで欲しい」と熱く語りかけながらも、最終的な判断は店長に委ねる姿勢を見せた。今は無理をさせず、まずは家族とゆっくり休むことを最優先にするという。

 

それぞれの再出発

動画の最後でヒカルは、視聴者に対し「店長の心が少しでも晴れるようなコメントをしてほしい」と呼びかけた。その願いが届いたのか、店長のXには過去にコラボした仲間たちやファンからの温かいメッセージが溢れ始めている。

店長は現在、「精神的にかなり参っているのを自覚しており、うまく文がまとめられません。冷静になれるよう、少し休んでみます」と投稿し、療養に入った模様だ。

 

経営者としての責任を問う声、同業者からの批判、そして警察沙汰。あまりに多くのものを失いかけた遊楽舎だが、ヒカルという最強の味方が差し伸べた手によって、最悪のバッドエンドだけは回避されたようだ。再びあの笑顔が見られる日が来ることを、多くのファンが待ち望んでいる。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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