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十日町市中学3年生・樋口まりんさん(14歳)行方不明 父親を疑う憶測が猛批判の的に 一刻も早い無事発見を願う声が広がる

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樋口まりんさん

新潟県十日町市で中学3年生の少女が行方不明となり、警察が連日大規模な捜索を続けている。事件発生直後、ネット上では父親の証言をめぐる憶測や考察が一部で拡散したが、現在はそれらを強く戒める声が主流となった。想像だけで家族を裁く行為への批判が高まるなか、多くの人が共有しているのは、「一刻も早く無事に見つかってほしい」という切実な願いである。

 

十日町市で中学3年生が行方不明 警察は50人態勢で捜索を継続

行方不明となっているのは、新潟県十日町市に住む中学3年生の樋口まりんさん(14歳)だ。警察によると、1月26日夜まで家族とともに自宅で過ごしていたが、午後7時半ごろから姿が見えなくなった。午後7時50分すぎ、家族が異変に気付き110番通報した。

樋口さんは身長154センチ、やせ形で黒髪のセミロング。紺色のセーターと水色のデニムズボンを着用していたとされる。携帯電話や財布は自宅に残されていた。当初は上着や靴もなく、裸足の可能性があると説明されていたが、その後、黒色のジャンパーと黒色のブーツがなくなっていることが判明し、警察は情報を更新して捜索を続けている。

29日も警察は約50人態勢で捜索を継続。寒さが厳しい時期であることから、時間の経過に対する懸念も強まっており、一刻も早い発見が望まれている。

 

病気療養中だった娘 父親が語った切迫した思いと早期通報

父親は取材に対し、娘が2025年暮れ頃から病気のため自宅療養中で、「元気な時の方が少ない状態だった」と明かしている。体調に波があり、家族は日常的に娘の様子を気にかけながら生活していたという。

インタビューでは、「なんとか無事で帰ってきてほしい」「みんながお前のこと思ってるよ」「万が一を考えると待っていられなかった」と、涙をこらえながら繰り返し語った。

通報が早かった理由についても、病状を踏まえれば一刻も様子を見る余裕はなかったと説明している。

この発言は、本来であれば切迫した状況を理解するための材料であり、疑念を向ける根拠ではない。家族が直面しているのは、説明や釈明ではなく、ただ娘の無事を信じて待ち続ける過酷な時間である。

 

父親を疑う憶測と考察 想像が事実を上書きした危うい初動

事件発生直後、X(旧Twitter)上では父親の証言を材料にした憶測や考察が急速に広がった。

「冷静すぎる」「証言に違和感がある」「最初から拉致を想定していないのは不自然だ」といった言葉が並び、さらには家族間の口論が原因で衝動的に家出したのではないかとする推測まで持ち出された。

だが、これらの主張はいずれも警察発表や捜査情報に基づくものではない。限られたインタビュー映像や報道の一部を切り取り、そこに個人の印象や先入観を重ねただけの内容にすぎなかった。過去の行方不明事件を無理に当てはめ、「似ている」という感覚だけで物語を組み立てる投稿も散見された。

特に問題なのは、「冷静に見える」という主観的な印象が、いつの間にか疑念の根拠として扱われた点だ。人が強いショックを受けたときの反応は一様ではない。

感情を爆発させる人もいれば、気丈に振る舞おうと必死に言葉を選ぶ人もいる。公の場で話す以上、取り乱さないよう意識するのは自然な行動であり、それをもって不自然と断じる合理性はどこにもない。

それでも初動段階では、「違和感」という曖昧な言葉が独り歩きし、想像が事実を上書きする形で拡散していった。確認されていない推測が連なり、あたかも論理的な考察であるかのように装われたが、そこにあったのは捜索に資する情報ではなく、第三者の想像力だけだった。

行方不明という切迫した状況下で、悲嘆の形を採点し、言葉尻を捉えて疑いを向ける行為は、冷静さを欠いたものと言わざるを得ない。この初動で生まれた混乱こそが、後に強い反発を招く土壌となった。

 

「神経を疑う」世論の反転 父親を疑う投稿が猛批判の的に

現在、Xではこうした憶測に対する空気が大きく変化している。

父親を疑う投稿そのものに対し、「神経を疑う」「想像だけで人を裁くな」「家族への二次被害だ」とする厳しい批判が相次いでいる。

「今は犯人探しごっこをしている場合ではない」「家族がどれほど追い詰められているか分からないのか」「通報が早いことを怪しむ発想が理解できない」といった声が広がり、憶測を書き込む側が非難される構図が明確になった。

特に、「冷静すぎる」という指摘に対しては、「インタビューという限られた場で感情を抑えるのは当然」「泣き叫ばなければ納得しない社会の方がおかしい」と、その前提を否定する意見が目立つ。父親の言葉尻を捉えた考察は、次第に居場所を失っている。

 

憶測は捜索を妨げる 祈りと情報共有が今求められている

行方不明事案において、最優先されるべきは捜索と正確な情報の共有である。

根拠なき疑念は、家族の心を傷つけるだけでなく、社会の関心を誤った方向へ逸らし、結果として捜索の妨げにもなり得る。

過去にも、ネット上の憶測が当事者を追い込み、深刻な二次被害を生んだ事例は繰り返されてきた。それでもなお、「考察」「違和感」という言葉で責任を回避しながら人を疑う行為が後を絶たない。

今回、憶測に対する強い反発が広がっている背景には、「これ以上、家族を追い込むな」「今は無事を信じよう」という共通の思いがある。多くの人が、疑うことではなく、祈ることを選び始めている。

寒さが続くなか、時間との戦いであることは明らかだ。必要なのは、節度ある沈黙と確かな情報、そして一刻も早い発見を願う気持ちである。
樋口まりんさんが無事に見つかり、家族のもとへ帰ることを、社会全体で静かに、強く願いたい。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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