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佐藤紗希被告“猟奇DV”の全貌とインスタ『orenoeromanga』に残る“普通の顔”との戦慄ギャップ

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切断した指を焼き、乳首は犬の餌に

orenoeromanga Instagramより
orenoeromanga Instagramより

「どういう世界の話なんですか」

百戦錬磨の検察官にさえ、法廷でそう言わしめた凄惨な事件。同居していた年下の交際相手に対し、指や乳首を切断するなどの暴行を加えたとして傷害罪に問われている住所不定・無職、佐藤紗希被告(23=逮捕当時)の第3回公判が12月10日、大阪地裁で開かれた。

コスプレイヤーとしても活動していた“メンヘラ女子”による、あまりに常軌を逸した支配と同棲生活の実態。被害者男性Aさん(当時21)の証言から明らかになったのは、恋愛のもつれという言葉では到底片付けられない、血生臭い「拷問」の日々だった。

 

「他の女と結婚できないように」…切断した指をフライパンで

法廷が凍りついたのは、Aさんの左手薬指が欠損した経緯についての証言だ。  起訴状などによると、事件は2024年10月に発生。きっかけは、別れ話をしていた期間にAさんが「夜の店」へ電話をかけた履歴が見つかったことだった。

激昂した佐藤被告は「それ浮気だから」「他の女と結婚指輪をはめられないように」と、Aさんに指の切断を要求。Aさんは睡眠薬を飲まされ、抵抗できない状態でまな板の上に手を置かされたという。  佐藤被告はネット通販で購入した「斧」を振り下ろし、薬指を切断。さらに、その後の行動は耳を疑うものだった。

「切れた先端をフライパンで焼いて食べてましたね。感想とかは特に……」

Aさんが淡々とそう証言すると、法廷内には戦慄が走った。検察官からの「どういう世界の話なのか」という問いに、Aさんは力なく「ヤクザですね」と答えるのみだった。

 

「乳首は切っても治るらしいから」切り落として愛犬へ

指詰め事件の前月には、さらに不可解な傷害事件も起きている。

「乳首は切っても治るらしいから切りたい」

そんな友人との会話の延長のような軽いノリで、佐藤被告はAさんにハサミを向けた。

Aさんは「近所に悲鳴が聞こえるから」と黙ることを強要され、口にタオルを詰め込まれた状態で、眉毛用の小さなハサミによって左乳頭を切り落とされた。被告人はその様子を高揚した様子でスマホ撮影。

さらに切り落とされた皮膚片は、なんと佐藤被告が飼っていた「犬の餌」として与えられたという。人間としての尊厳を徹底的に踏みにじる行為だ。

 

「私へのプレゼント代を稼げ」生活保護の不正受給システム

なぜAさんは逃げなかったのか。そこには徹底的な「支配」の構図があった。二人はAさんが高校生の頃、佐藤被告にDMを送ったことで知り合った。交際が始まると、佐藤被告はAさんのスマホ、通帳、パスポートを取り上げ、外部との連絡を遮断。

さらに「私へのプレゼント代を稼げ」と命じ、精神疾患を装って病院で診断書を取得させ、生活保護を不正に受給させていた。受給した金銭は全額没収。「逃げても家を知られている」「一人では生きていけない」と洗脳され、警察官が介入して引き離すまで、Aさんは地獄のような部屋に閉じ込められていたのだ。

 

特定されたインスタID『orenoeromanga』…そこにいたのは“怪物”ではなく

本件を取材する中で、佐藤被告本人のものと特定されているInstagramのアカウントが判明している。  そのIDは「orenoeromanga(俺のエロ漫画)」。

猟奇的な事件内容に加え、この特異なID名。さぞおどろおどろしい投稿が並んでいるかと思いきや、そこに残されていたのは、どこにでもいる「承認欲求強めな若者」の姿だった。加工アプリで整えられた自撮り、華やかなコスプレ衣装、映えるスイーツ……。そこには、斧を振り回し、人の指を食べるような“怪物”の面影は一切ない。

 

しかし、戦慄するのはその投稿時期だ。彼女がSNSで「可愛い私」を演出し、フォロワーからの「いいね」を求めていたその裏側で、現実のAさんは指を詰められ、血を流していたことになる。彼女にとってAさんは、IDが示す通り「俺のエロ漫画」の登場キャラクターであり、切り落とされた指も、SNS映えする「小道具」の一種に過ぎなかったのではないか、そんな不気味な想像すら掻き立てられる。

佐藤被告はこれまでの公判で「Aさんが自分でやった」として起訴事実を否認している。次回の公判は2月、被告人質問が行われる予定だ。SNSの中の「可愛い自分」と、法廷で暴かれた「残虐な素顔」。その乖離について、彼女自身の口から何が語られるのかに注目が集まる。

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ライター:

新聞社・雑誌の記者および編集者を経て現在は現在はフリーライターとして、多方面で活動を展開。 新聞社で培った経験をもとに、時事的な記事執筆を得意とし、多様なテーマを深く掘り下げることを得意とする。

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