
TVerで公開された準々決勝ネタが話題になり、投票で最多票を獲得した 滝音。
ワイルドカードという一筋の光をつかみ、再び準決勝の舞台へ。
準々決勝敗退から視聴者の一票で奇跡の復活
M-1グランプリ2025で、準々決勝敗退組の中から視聴者投票によって1組のみが準決勝へ復活できるワイルドカード枠。その激戦を制し、今年復活を果たしたのはコンビ「滝音」。投票はTVerで公開された準々決勝ネタ動画を視聴し、SMS認証のうえ1人1票で投じられる仕組みであった。
“ワイルドカード”とは
ワイルドカードは、準々決勝で敗退した104組の中から、視聴者が「もう一度見たい」と感じた1組に再びチャンスを与える制度。誰でも投票できる人気投票ではなく、ネタを視聴した上で投票ボタンが表示され、投票されるため、実力・魅力・話題性が横並びに評価される。
大会公式でも“大逆転の可能性を秘めた枠”として位置付けられており、視聴者参加型のM-1として欠かせない仕組みとなっている。
今年は例年以上の激戦、有名実力派がズラリ
2025年のワイルドカードは、「歴代でもっとも実力派揃い」と呼ばれるほどの激戦区だった。
準々決勝敗退組には、
- オズワルド(決勝常連の技巧派)
- ゆにばーす(大会屈指のストロングスタイル)
- EXIT(テレビ露出・人気度ともトップクラス)
- ちょんまげラーメン(元・インディアンズ。改名後も高い声量と掛け合いで人気)
といった、いずれも決勝進出経験を持つ超実力派が名を連ねた。
他にも、テレビでの露出が増えている中堅、SNSでバズを重ねる若手まで幅広くエントリー。この激戦を勝ち抜いたという事実だけでも、滝音への期待値は一段と高まっている。
滝音は準決勝の“伏兵”となるか
ワイルドカード復活組は、準決勝で強豪揃いの壁に挑むことになる。とはいえ、過去には復活組が決勝に進出したケースもあり、勢いのある芸人が波乱を起こす展開は珍しくない。
今回の滝音は、視聴者の支持を背に準決勝へ向かうだけに、実力と勢いが噛み合えば“勝負強さ”が発揮される可能性が高い。
準決勝は3日後の12月4日に迫っており、ネタのブラッシュアップ、構成の調整、会場の空気との相性など、多くの要素が結果を左右する。ここを勝ち抜けば、いよいよ決勝の舞台が見えてくる。
ワイルドカード制度が生む、緊張感とドラマ性
ワイルドカード制度は、敗退した芸人に希望を与えると同時に、視聴者の意思が大会に組み込まれる重要な役割を担っている。
今年は特に強豪が多く、敗者復活の価値が高まったことで、制度そのものへの注目度も例年以上に高まった。
滝音の復活によって、準決勝の構図は再び変化する。
視聴者の一票から生まれた逆襲の物語が、ここからどこまで伸びるか。年末に向けて、目が離せない。



