文春報道が暴いたドロ沼の同棲と恋の綻び

俳優・坂口健太郎(34)の私生活をめぐり、「週刊文春」が衝撃的なスクープを報じた。年上のヘアメイク女性A子との4年以上にわたる同棲生活がありながら、その裏で永野芽郁との関係が進んでいたという。
記事は修羅場の一部始終を生々しく描いているので、ぜひ読んでいただきたい。本稿では、「なぜ永野芽郁だったのか」という一点を探る。
永野と坂口は映画『俺物語!!』や『仮面病棟』で共演し、ファンの間では“めいたろう”と呼ばれるほど相性の良さが知られてきた。お互いを「兄妹のような存在」と語りながらも、度重なる共演の積み重ねは信頼と距離感を変えていく。
2022年、両者が「PRADA」のアンバサダーに起用されたことで再会し、そこで火がついたという流れは必然に近いものがあった。ブランド主催の食事会や撮影現場は作品とは異なり、私的な距離を一気に縮める舞台装置として働いたのだ。
「朝ドラヒロインキラー」が抱えた矛盾
坂口にはこれまで、波瑠や高畑充希といった朝ドラ女優との交際歴がある。そのため業界内では“朝ドラヒロインキラー”と揶揄されることもあった。だが、今回の永野との関係が特別視されるのは、彼の生活基盤に既に同棲相手が存在していたからだ。A子との暮らしは犬の散歩や買い物など夫婦同然の日常で彩られていたが、結婚という未来には踏み込めなかった。彼女が坂口の元恋人・波瑠のヘアメイクを担当していることも、微妙な心理的摩擦を生んでいた。
そんな中、永野との距離が縮まった。かつての共演の積み重ね、ブランドの場での再会、そして坂口の優柔不断さ。複数の条件が絡み合い、結果としてA子を巻き込む形で三角関係は表面化した。A子が坂口の携帯から永野に直接電話をかけ「私のカレに近づかないで」と怒鳴りつけた場面は、もはや一つのドラマのようである。
事務所会長の言葉が示す未来
この泥沼を整理したのは、所属事務所トライストーン・エンタテイメントの山本又一朗会長だった。文春の取材に対し、山本氏は「健太郎は役者として世界に挑みたい気持ちが強く、結婚は考えられなかった。別れを決断したのです」と語った。春頃から結婚の可能性を相談されていたが、彼は最終的に仕事を優先し、A子との同棲生活に終止符を打ったという。
会長は「相手を傷つけたくないからハッキリ言えない。だが、そうした優しさが時に相手をより傷つける」と苦言を呈し、坂口の優柔不断さが招いた結果であることを認めた。現在、坂口はマンションを出て別々に暮らしており、恋の選択よりも役者人生を優先する道を歩み始めた。
それでも残る「永野」という存在
文春の報道によれば、永野はかつて坂口との関係を隠そうとせず「結婚するから周りにバレてもいい」とまで話していたという。ファンイベントを坂口が密かに訪れていたことも報じられており、関係は決して一過性のものではなかった。永野がその後、田中圭との不倫関係に傾いた際に、酒席で「健ちゃん」と呼び間違えたという逸話も残されている。坂口が彼女の心に深く刻まれた存在であることを裏付けるエピソードだろう。
三角関係は幕を閉じたとされるが、果たして本当に終わったのか。坂口の優柔不断さ、永野の未練、そしてA子の結婚願望——それぞれの思いが交錯したこの関係は、完全に過去形にできるのかは不透明である。
恋よりも役者人生を選んだ男
坂口は今、韓国を中心に国際的な活動を広げ、広告塔としても俳優としても地位を確立している。今回の騒動はその人気に影を落とすのか、それとも作品で跳ね返すのか。坂口自身が証明しなければならない。
三角関係の細部や修羅場の実像は「週刊文春」が詳しく伝えている。本稿では背景と構図を整理したにすぎない。坂口が恋ではなく役者人生を選んだとき、その選択が彼をどこへ導くのか。答えはこれからのキャリアにかかっている。