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青笹寛史さん自殺説の噂 急性心不全と噂の出所を検証 SNS投稿と動画の浮腫が意味するものとは

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急逝の報に広がる“自殺説”という憶測

青笹さん
アズール株式会社HPより

「令和の虎」で知られる若手実業家・青笹寛史さん(29)が、2025年6月25日に急性心不全で死去していたことが、7月3日に兄・青笹雅史氏の公式発表により明らかになった。享年29歳。突然の訃報に、X(旧Twitter)を中心とするインターネット上では「自殺ではないか」との噂が急速に拡散している。

この自殺説には主に2つの根拠が挙げられている。1つは、死因として公表された「急性心不全」という医学的表現の曖昧さ。もう1つは、発表当日の夜に有名インフルエンサーが暗に青笹さんを示唆するような投稿をしたことだ。

 

急性心不全は“病名”ではない? 憶測を呼ぶ言葉の不確かさ

まず、「急性心不全」という言葉そのものが一般には誤解を招きやすい。心不全とはあくまで「心臓のポンプ機能が急激に失われた状態」を指す“症状名”であり、その背景には心筋梗塞、不整脈、心筋症、過度の飲酒など複数の要因がある。つまり、心不全そのものが死因の本質を説明するものではなく、あくまで最終的な状態を表すに過ぎない。

この曖昧さゆえに、近年では自死や過労死といった“詳細を明かしたくない死因”を伏せるために使われるケースもあり、ネット上では「急性心不全=自殺の婉曲表現ではないか」と疑念を抱かれる場面も少なくない。

 

しかし、医療現場においては解剖を実施しない限り正確な死因特定が困難な場合も多く、残された遺族が社会的配慮やプライバシー保護の観点から「急性心不全」と公表するのは、決して異例ではない。

SNS投稿が波紋 “港区姉弟”の意味深な言葉

 

自殺説が一気に広まったもう一つの契機は、有名インフルエンサー「港区姉弟(@minatokukyoudai)」さんによる7月3日20時の投稿だった。

「自殺で亡くなった人がいたとして、それがまだ公表されてないとしますよね。その人が亡くなってる事を隠して、生前に一緒に撮影した自分の高額ビジネスの宣伝動画をアップする経営者ってどう思います?」

 

具体的な名前こそ出されていないが、同じタイミングで青笹さんの死去が発表されたこと、ならびに港区界隈の“有名人”であることなどから、投稿内容が青笹さんに言及しているのではないかとの臆測が生まれた。また、動画を公開した桑田龍征氏やヒカル氏に対しても、「知りながら配信したのでは」といった疑念を向けたものとの噂が広がっている。

さらに、別のユーザー「ひょろすけ(@anime_suzu_)」さんも「1週間前にTikTokのコメント欄で青笹さんが自殺したという投稿があった」と証言。ネット上では「すでに身内や関係者の間では死亡が知られていたのではないか」との指摘が相次いでいる。

 

ただし、4日午前2時30分現在、これらのコメントや投稿のスクリーンショット等の証拠は確認されておらず、いずれも真偽不明な情報に過ぎない。

病的兆候の指摘 “浮腫”は何を示していたのか

 

一方で、自殺説に異を唱える意見も少なくない。注目されているのは、7月2日に「フランチャイズチャンネル」で公開された動画である。

《【あお社長が林社長に大クレーム!?林塾が生まれ変わります!|フランチャイズ相談所 vol.3853】》というタイトルのこの動画では、青笹さんの横顔が長いこと映っているが、5分40秒付近から正面をむいた姿がはっきりと見てとれる。

その画面上に映る彼の顔には、明らかに浮腫(むくみ)が見られる。これについて、一部の視聴者からは「心筋梗塞や急性心不全の前兆ではないか」とする声も上がっている。

青笹さん浮腫みの兆候
上記フランチャイズチャンネル「【あお社長が林社長に大クレーム!?林塾が生まれ変わります!|フランチャイズ相談所 vol.3853】」動画より
 

医学的に、顔面の浮腫は心不全のサインの一つであり、特に飲酒の影響や循環器系の異常を反映することがある。動画の収録日こそ不明だが、「亡くなる前からすでに身体に明らかな変調があったのではないか」という見方は、急性心不全による突然死という公表された死因を裏付ける可能性もある。

むしろ、この映像に見られる身体的な異変のほうが、7月4日3時現在では「自殺説」よりも信ぴょう性の高い証左と考えることができそうだ。

 

遺族の呼びかけとネット社会の責任

青笹さんの公式アカウントでは、「故人に関する公式の情報は、当アカウントから発表したもののみです」とした上で、「インターネットなどで憶測や噂を広げるのは厳に謹んでほしい」と呼びかけている。

島根大学医学部在学中から動画編集を手がけ、20代で起業し、人気番組「令和の虎」にも出演。若くして活躍を遂げた実業家の死を巡って、今求められているのは、正確な情報と、節度あるまなざしである。

死の背景に真実があるとすれば、それは遺族や関係者が語るべきものであり、憶測ではなく尊重と理解のもとで語られるべきだ。

 

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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