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ロピアが独禁法違反の疑い 大手スーパーが納入業者に無償陳列を強要か

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ロピア HP
ロピアより

スーパー「ロピア」が納入業者に無償で商品陳列や補充をさせた疑いで、公正取引委員会が立ち入り検査を実施。独占禁止法違反の可能性も視野に入れて実態解明を進める。

 

ロピアに独禁法違反の疑い 公取委が本社に立ち入り検査

食品スーパー「ロピア」(本社:川崎市)が、納入業者に対して商品陳列や補充作業を無償で手伝わせていた疑いがあるとして、公正取引委員会は6月16日、独占禁止法違反(優越的地位の乱用)の疑いでロピアの本社などに立ち入り検査を行った。関係者への取材で明らかになった。

無償派遣の強要か 背景に急拡大と人手不足

関係者によると、ロピアは遅くとも2022年以降、新店舗の開店準備や改装時において、納入業者に対して従業員の無償派遣を一方的に要請。日当や交通費などの支払いもなかったとされ、派遣された従業員には自社製品のみならず他社製品の陳列まで行わせていたという。

こうした行為は、取引上の優位な立場を背景に納入業者へ不利益を与える「優越的地位の乱用」に該当する可能性がある。公正取引委員会は実態解明を進める方針だ。

急成長企業ロピア 拡大の影で取引慣行に注目

ロピアは、神奈川県藤沢市で精肉店「タカラヤ」として創業し、現在は「ロピア」や「ユータカラヤ」などのブランドでスーパーマーケットを展開。OICグループ傘下の企業であり、モットーは「食生活ラブラブロピア」。プライベートブランド商品や自家製ハム・ソーセージなどを扱い、価格訴求力のある商品展開で人気を集めてきた。

とくに2022年9月以降は急速に出店攻勢を強め、約50店舗を新規に開業。現在は19都道府県で118店舗を展開し、海外にも7店舗を構える(2025年6月時点)。

今後の焦点は取引慣行の透明性

今回の立ち入り検査により、同社の取引慣行にどのような問題があったのか、公正取引委員会がどのような判断を下すのかが注目される。スーパー業界では人手不足が深刻化するなかで、納入業者との関係性や労働の適正な対価のあり方が改めて問われている。

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ライター:

新聞社・雑誌の記者および編集者を経て現在は現在はフリーライターとして、多方面で活動を展開。 新聞社で培った経験をもとに、時事的な記事執筆を得意とし、多様なテーマを深く掘り下げることを得意とする。

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