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STARTO社、新社長に鈴木克明氏が就任へ 福田淳社長退任は「路上キス」が遠因の噂

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STARTO社福田社長、路上キスがバレてチェンジ

旧ジャニーズ事務所のタレントの受け皿として設立されたマネジメント会社「STARTO ENTERTAINMENT」の福田淳社長(59)が6月末で退任し、後任に元フジテレビ専務で元テレビ西日本社長の鈴木克明氏(66)が就任する方向で最終調整に入っていることが14日、明らかになった。短期間でのトップ交代劇の背景には、福田氏の路上キス報道が影響したとの見方も浮上している。

STARTO社は公式サイトで「当社役員人事に関する一部報道について」と題した声明を発表し、福田氏の退任報道について「現在、その方向で最終調整しておりますが、なんら機関決定したものではございません」とした。

 

短期間でのトップ交代、路上キス報道が引き金か

昨年12月のSTARTO社設立時、新会社の立ち上げを指揮するために社長に就任した福田氏。事務所関係者からは「元々このタイミングで辞めるつもりだった。着任時から音楽の出版権、配信サービスの整備を目標にしていた」との声も聞かれる。実際に、多くの所属グループの楽曲がサブスクリプションで配信され、動画配信サービスでの番組配信も進んでいる。

また、ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡るSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の補償に目処がついたことも、退任の意思を固めた一因とみられる。しかし、今回の人事は社内でも一部にしか共有されておらず、「寝耳に水。今後どうなるのか」と驚きの声も上がっているという。

 

福田氏に託されたのは、旧ジャニーズ事務所の信頼回復と事業再建という非常に重い使命だった。現状、その全てを成し遂げたとは言い難く、彼の本意ではなかった退任かもしれない。だが、今年2月に30代女性との路上キスが報じられ、会社トップとしての姿勢に批判が集まっていたことも事実だ。

こうしたスキャンダルが、彼の求心力低下と早期退任の遠因となった可能性は否定できない。熱愛というプライベートが切り取られ、経営トップの座を追われる形になるのは、本人にとって不本意であったとしても、致し方ない面もあるのだろう。

 

新社長は“フジテレビ出身” 問われる「メディアとの関係性」

後任として調整が進む鈴木氏は、1981年にフジテレビに入社し、「めざましテレビ」の立ち上げに関わるなど情報・報道畑を歩んだ経歴を持つ。フジテレビ専務やフジ・メディア・ホールディングス取締役などを歴任後、2017年にはテレビ西日本社長に就任している。

しかし、今回の人事に際して、あるテレビ局関係者は「テレビ西日本には日枝体制と一線を画したことで異動したと聞いています」と語っており、フジテレビの旧体制との距離感を示唆する声もある。

 

それでも、旧ジャニーズ事務所とテレビ局の“癒着”が長年指摘されてきた中で、その中心にあったフジテレビの元幹部が新会社のトップに就くことに対し、懸念の声が上がるのは避けられないだろう。ジャニー氏の性加害問題を受けて、各メディアは旧ジャニーズ事務所との関係性を見直す姿勢を示してきた。STARTO社が真に透明性の高い企業として再生していくためには、こうした過去のしがらみを断ち切ることが不可欠だ。

鈴木氏が、STARTO社を旧来のイメージから脱却させ、新たなエンターテインメント企業としてどう導いていくのか。その手腕と、メディアとの健全な関係構築への姿勢が厳しく問われることになる。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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