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【裏アカ流出で活動休止】モーニング娘。北川莉央さんの進退に注目集まる 繰り返されるSNSスキャンダルの“根源”とは

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「裏アカ」が暴かれ、静かにアイドルのキャリアが崩れていった――。モーニング娘。’25の北川莉央さんが、SNSの裏アカウントでの発言流出を認め、活動を自粛すると発表した。再出発の道筋と、アイドル界を蝕むSNSリスクの構造を探る。

 

炎上のはじまり——静寂を破った“スクリーンショット”

4月中旬、SNS上に複数のスクリーンショット画像が拡散された。投稿者の名前は伏せられていたが、発言の内容や文体から、モーニング娘。’25の北川莉央さんの裏アカウントによるものではないかと推測された。

そこには、同グループのメンバーに対する批判的な言葉が並んでいた。「牧野のバカでかいダンスによりマイクを思いっきりぶつけられて負傷」「まじで生田早く辞めてくんねえかな」といった発言は、名指しに近い形での不満を示しており、ファンにとっても無視できない内容だった。

モーニング娘。’25の北川莉央さんは、写真集を5冊出版するなど注目度の高いメンバーであり、安定した人気を持っていた。その彼女による投稿とされる内容の拡散は、グループ内外に衝撃を与え、運営は事態の収拾を迫られることとなった。

14日には本人が公式ブログを更新し、「すべて私が書いたもので間違いありません」と投稿の事実を認めたうえで、謝罪の意を表明した。投稿は大学時代の友人との非公開のやり取りの中で行われたものであり、公の場に出ることを想定していなかったと説明している。

表と裏が交差する「SNS」の落とし穴

北川さんは今回の騒動に際し、非公開のSNS上で、信頼する友人と日常や仕事の愚痴をやり取りしていたと明かしている。しかし、SNSは一度情報が外部に出れば、それが公的責任を伴う問題として社会的に取り扱われるのが現実である。

アイドルという職業は、言動のすべてが拡大解釈されやすい立場にある。発言者の意図にかかわらず、受け手によってその意味が強調され、波及する可能性は避けられない。今回のケースもまた、限られた範囲の会話が第三者の手により流出し、本人のみならず、グループ全体の信用にまで影響を及ぼした。

活動休止に際し、北川さんは「とても軽率な行動であったと自覚しています」とコメントしており、メンバーにも直接謝罪したことを明かしている。

法的視点から見た“裏切り”の代償

 

今回の流出に関しては、法的責任を問う声も出ている。弁護士ドットコムニュースによれば、芸能・著作権分野に詳しい河西邦剛弁護士は、「流出させた人物には名誉毀損が成立する可能性がある」と指摘している。

名誉毀損罪は、社会的評価を下げる事実を摘示した場合に成立するもので、刑法230条に基づけば、たとえ内容が事実であっても、公益性・公共性・真実性のいずれかが欠ければ違法性は阻却されない。今回の投稿は、プライベートなやり取りであること、そしてその内容が公的利益に資するものではないことから、名誉毀損やプライバシー侵害として、刑事または民事上の責任が生じる可能性がある。

仮に北川さん側や所属事務所が、スクリーンショットを流出させた人物に対して訴訟を提起した場合、刑事では「3年以下の懲役もしくは禁錮、または50万円以下の罰金」が科される可能性がある。また民事では、損害賠償請求を通じて慰謝料の支払いを求めることができる。過去の判例では、芸能人に対する誹謗中傷や名誉毀損において、数十万円から数百万円規模の賠償が命じられた例もあり、発信者が特定されれば無関係では済まされない。

さらに、SNS上の投稿が「私的な範囲を超えた広がり」を持ち、個人に対する誹謗中傷や業務妨害に発展した場合、偽計業務妨害罪など別の法的構成が加わる可能性もある。

一方、現時点では所属事務所側が流出者に対する具体的な法的措置を講じるとの発表はなく、グループとファンへの影響を最小限に抑えるため、沈静化を優先している姿勢がうかがえる。ただ、法的な選択肢が消えたわけではなく、今後の状況や世論の動向によって対応方針が変化する可能性もある。

グループ内外への影響と残留の可否

北川さんの発言対象には、リーダーの生田衣梨奈さんや主要メンバーの牧野真莉愛さん、さらには同期の岡村ほまれさんや山崎愛生さんが含まれており、グループの内部関係への波紋は避けられない状況となっている。

ファンからは「これまで築いてきた信頼が損なわれた」とする厳しい声も多く、北川さんのグループ残留に対しては賛否が分かれている。さらに、同時期に別のメンバーにも写真流出が発生したことで、モーニング娘。全体へのイメージ低下が懸念されている。

本人はグループへの残留を希望していると見られるが、活動再開の鍵を握るのは、ほかのメンバーの理解と受け入れにあると考えられる。

北川莉央さんのこれまでの活動と人物像

北川莉央さんは2019年に「モーニング娘。’19」15期メンバーとして加入した。東京都出身で2004年生まれ。清楚な雰囲気と素直な性格が注目され、加入直後から雑誌やテレビ番組にたびたび出演し、グループ内でも安定した人気を誇っていた。

グラビア活動にも力を入れており、これまでに5冊の写真集を出版している。2020年11月に発売されたファースト写真集『First Time』は、書泉の「女性タレント写真集売上ランキング」で1位を記録。2021年11月に発売された『莉央・17th summer』も、オリコン週間BOOKランキングの写真集部門で5位にランクインするなど、安定した評価を得ている。具体的な売上部数は公表されていないものの、複数の書店ランキングに登場していることから、市場で一定の支持を得ていたとみられる。

ファッション誌やSNSを中心に若年層の女性ファンからの支持も厚く、ナチュラル系グラビアでの存在感が際立っていた。パフォーマンス面でも成長が著しく、ライブでは安定した歌唱力と表現力を武器に、グループを支える中核メンバーの一人とされていた。

芸能人が信頼を失う瞬間 裏アカ炎上はなぜ防げないのか

 

SNSの“裏アカウント”が発端となるトラブルは、過去にもアイドル界で繰り返されてきた。2020年には、つばきファクトリーの小片リサさんが裏アカウントでの発言流出を受けて活動休止し、その後グループを脱退している。AKB48や坂道グループでも、非公開アカウントやチャットの内容が外部に漏れ、炎上に発展した例は少なくない。

SNSは本人が非公開設定で使用していても、やり取りの相手が第三者に転送すれば、その内容が一気に拡散される可能性がある。情報管理の難しさと、信頼関係に依存したコミュニケーションの脆弱性は、芸能界にとって極めて深刻なリスクである。

芸能事務所も近年では、SNSリテラシーに関する研修やガイドラインの整備を進めており、投稿内容の事前確認やリスク共有が行われている。しかし、非公開アカウント内の発言や、個人間のやり取りまでは完全に管理することが難しく、今回のような“想定外の流出”は、制度では防ぎきれない現実を浮き彫りにしている。

今後の見通しと再出発への条件

北川さんの活動再開について、所属事務所は「改めてお知らせいたします」としており、現時点では時期も可否も明示されていない。ただ、2度にわたる情報流出という事実を踏まえれば、内部的な評価が厳しくなっていることは想像に難くない。

再出発の鍵を握るのは、信頼回復と誠意ある対応である。とりわけ、グループメンバーと関係者の納得が得られるかどうかが重要な分岐点となる。ファンに対しても、表面的な謝罪ではなく、行動を伴う説明責任が求められる局面にある。

一方で、北川さんにはソロとしての活動資源も備わっている。写真集の実績やバラエティ適性などを武器に、別路線でのキャリア再構築も視野に入るとみられ、今後の動向には引き続き注目が集まりそうだ。

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サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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