
ReBuilding Center JAPANが古材の魅力を再解釈した新ブランド「notonly(ノタンリー)」を立ち上げ。銀座・松屋での展示販売を皮切りに、全国展開を予定している。
ReBuilding Center JAPAN、新ブランド「notonly」を立ち上げ
長野県諏訪市を拠点に、古材レスキューや空き家再活用に取り組むReBuilding Center JAPANは、サステナブル家具ブランド「notonly(ノタンリー)」を発表した。第一弾として、古材100%で製作されたスタッキングスツール、トレイ、ガラスフレームの3製品を発売する。これらは4月16日から松屋銀座にて開催される「暮らしの商店街」で展示販売される。
古材の“もうひとつの魅力”に着目したアップサイクル家具の提案
notonlyは、古材の“経年変化”に価値を見出す従来の見方を超え、木材の奥にある無垢な質感に焦点を当てたプロダクト群で構成される。削ぎ落とされた表層の下に潜む本質的な美しさを活かし、空間になじむミニマルかつ温かみのあるデザインを実現した。
サステナブルデザインの背景にある哲学とストーリー
notonlyの命名には、「ただ古材を使っているだけではない」という多層的な意味が込められている。かつて誰かの暮らしの中で役割を持っていた木材を、“今”という時間の中で再び活かす。その素材が歩んできた時間と、次の暮らしへの物語を丁寧に繋いでいく姿勢が、ブランド全体に息づいている。
循環型社会への実践モデルとしてのReBuilding Center JAPANの挑戦
ReBuilding Center JAPANは、年間700件を超える古材レスキューを実施。カフェ併設の拠点施設では、回収素材の販売だけでなく、プロダクト製作や地域リノベーション事業も展開している。また、レスキュー事業のノウハウをオープンソース化する取り組みも進めており、「リビセンみたいなお店をやるぞスクール」などを通じて、全国への波及を図っている。