
インドのIT人材を日本企業に紹介する事業を手掛けるZenkenは、宿泊分野の人材紹介事業に進出する。同社は東急ホテルズ&リゾーツ(東京・渋谷)にインド人特定技能人材を20人紹介すると発表した。インド人材は研修を経て客室清掃やフロント業務などホテル業務に従事する。人手不足が深刻さを増している日本の宿泊業界と、世界一の人口を抱えるインドの優秀な人材をマッチングする。
Zenkenはインドの政府系機関であるNSDCIと組み24年8月から宿泊業の人材育成を開始。インドで宿泊分野の短期大学・大学を卒業し、宿泊施設でインターシップを経験した人材を対象に日本語教育プログラムを実施している。Zenkenは今回の紹介を皮切りに、宿泊分野の専門知識や経験のあるインド人材を日本企業に紹介していく考え。同社はインド人材について「宿泊施設で働きながら継続的かつ、効率的に日本語を習得できるようサポートすることで、中長期的な(日本企業への)定着を目指していく」としている。
東急ホテルズ&リゾーツは日本全国で都市型やリゾート型の宿泊施設を運営している。Zenkenが紹介したインド人材は、ベッドメイキングなどの客室清掃、チェックイン・チェックアウトなどのフロント業務、レストランでの配膳など幅広い業務に従事する予定。東急ホテルズ&リゾーツが宿泊分野でインドの特定技能人材を大量に採用するのは初めてだという。