~ヒカキンら所属のYouTuber事務所、広告収益減少と新たな道~

HIKAKIN、はじめしゃちょーら日本のトップユーチューバーを抱えるUUUM株式会社は15日、公式サイト更新し、2月17日をもって上場廃止となることを発表した。
UUUM上場廃止の発表と背景
人気YouTuberヒカキンやはじめしゃちょーが所属する日本最大級のYouTuber事務所「UUUM株式会社」は、2025年2月17日をもって東証グロース市場から上場廃止となることを公式サイトで発表しました。この決定は、親会社である「フリークアウト・ホールディングス(HD)」による株式公開買い付け(TOB)が成立したことを受けたもので、UUUMは今後フリークアウトHDの完全子会社となります。上場廃止前の2025年2月16日までは、整理銘柄として指定される予定です。
赤字の原因:ショート動画とクリエイター退所
UUUMが上場廃止に至った背景には、広告収益の大幅な減少があります。特にショート動画の台頭が影響したとされています。ショート動画は視聴回数が多くても収益性が低く、従来の長時間動画中心の広告モデルが成り立ちにくくなっています。また、UUUMが抱えていた著名YouTuberの退所が相次いだことも、収益減少の一因とされています。
時代の変化とUUUMのビジネスモデル
UUUMは2013年に創業し、2017年に東証グロース市場に上場。ヒカキンやはじめしゃちょー、東海オンエアといったトップYouTuberを支えながら、YouTubeマーケティングの分野を牽引してきました。しかし、近年ではVTuberの台頭や芸能人によるYouTube進出が活発化し、競争が激化。さらに視聴者の嗜好の変化により、UUUMのビジネスモデルは時代に合わなくなりつつあるとの指摘もあります。
フリークアウトHDとのシナジーに期待
今後、UUUMはフリークアウトHDのもと、新たなビジネスモデルの構築を目指す方針です。フリークアウトHDは広告マーケティング事業を主軸にしており、そのノウハウを活用したシナジー効果が期待されています。また、UUUM内部ではエンジニアチームの再構築など、事業改善への取り組みが進められる見込みです。
今後の展望
UUUMの上場廃止は、YouTube関連業界における時代の転換点として注目されています。黎明期から活躍するトップYouTuberたちの支援を続けつつ、変化する市場環境に適応するための新たな戦略が求められるでしょう。今後のUUUMの動向に注目が集まります。