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味ぽんの粕がサボリーノの原料に ファーメンステーションのバイオものづくり戦略

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味ぽんの粕がサボリーノの原料に ファーメンステーションのバイオものづくり戦略
提供:株式会社ファーメンステーション

ミツカンのロングセラー「味ぽん」の製造過程で生じる醤油粕を、独自のバイオ技術で高機能原料へと転換。ファーメンステーションが主導する3社共創は、未利用資源に経済価値を与える「バイオものづくり」の理想形を提示している。

 

味ぽんとサボリーノの連携。未利用資源を再生する「3社共創」の全容

バイオものづくりスタートアップのファーメンステーションは、ミツカン、BCLカンパニーと協業し、「味ぽん」の製造過程で発生する醤油粕をアップサイクルした化粧品原料を開発した。この原料は、累計12億枚を販売する人気フェイスマスクブランド「サボリーノ」の限定商品として2026年1月13日より発売される。大手食品メーカーの副産物を、スタートアップの技術によってナショナルブランドの商品へと昇華させた、循環型社会の象徴的な事例である。

「醤油粕発酵液」でINCI名取得。単なる再利用を超えた独自の発酵技術

本取り組みの特筆すべき点は、廃棄物の再利用という文脈に留まらず、化粧品としての「機能性」を追求した点にある。醤油粕は本来、独特の香調や色が強く、製品化へのハードルが高い。ファーメンステーションは、独自の発酵技術と麹菌のデータベースを駆使し、バリア機能向上や高い保湿力を備えた「醤油粕発酵液」として、国際的な成分名称であるINCI名を取得した。素材の特性を、科学的根拠に基づいた高付加価値原料へと変換させた点が、単なる混ぜ込みに終わる他社の事例と決定的に異なる。

B Corp認証企業が描く「発酵で楽しい社会を」具現化する経営哲学

 

ファーメンステーションは「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」というパーパスを掲げ、岩手県奥州市の自社工場を拠点に、開発から製造までを自社で行う。代表の酒井里奈氏は、世の中に存在する未利用バイオマスと、それらを求める機能性素材を結びつける手段の欠如を課題視してきた。製造過程で出る副産物さえも飼料や肥料として再活用し、極力廃棄物を出さない循環型モデルの構築は、国際的なB Corp認証にも裏打ちされた同社の揺るぎない経営哲学である。

負の資産を競争優位に変える。持続可能な事業共創から学ぶべき視点

本件がビジネスパーソンに示唆するのは、自社の「負の資産」や「未利用資源」が、外部の技術と出会うことで強力な競争優位性に転換され得るという事実である。 「味ぽん」という国民的認知度を持つブランドの物語性と、サボリーノという「タイパ」を象徴するプロダクト、およびファーメンステーションのバイオ技術。これらが有機的に結合したことで、消費者が無理なく参加できるサステナビリティが実現した。持続可能な事業とは、社会正義だけでなく、確かな機能と共感を生むストーリーが両立して初めて成立することを教えてくれる。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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